始業式も終わって、学園にいつも通りの日常が戻ってきた。
まだまだ残暑が厳しいものの生徒達は元気で、今月末に行なわれる文化祭の話題もちらほらと聞こえてくる。
男子校の文化祭で一番の楽しみといえば、他校の女子と仲良くなったり、自分の彼女を呼んで皆に紹介したりすることだろう。
「ああ…全部もうどうでもいい…」
声に出すことで少しは邪気を体外へ吐き出せるかと思ったが、現状は何も変わらない。
夏休み最終日に見た光景が、今も俺の記憶にこびりついている。二度と思い出したくないのに、ふとした瞬間に思い出してしまう。
瑠斗の顔もまともに見られず、文化祭の模擬店のことも今は考えられず、嫌なことしか考えられなくて──久しぶりに瑠斗と出会う前の自分に戻ってしまった気分だった。
そんなギリギリ状態の俺にトドメを刺したのは、二度と見たくなかった「あ************************
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