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#ファンタジー
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「先輩、付き合ってください」
誰もいない図書室で僕は静かにそう告げた。
しかし先輩は
「ごめん」
この一言だった。
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僕の名前は高橋七海。
男の子なのに女の子っぽい名前なため昔はよくからかわれたりもした。
しかし中学に上がると同時に僕は転校したので今では僕の名前をからかう人はいなくなった。
そんな、どこにでもいる中学生。だからこそ恋をすることだってある。
「(あ、先輩だ….)」
僕は一つ上の先輩、山本香先輩に恋をしている。きっと一目惚れだった。
先輩の肌は白くどこか儚げで僕はいつの間にか目で追うようになった。
いつから恋を自覚したかわからなかったが今では先輩を見つめる度に目で追ってる。
「(今日も見学してる)」
今は2時間目の授業で僕のクラスでは数学をしていて先輩のクラスでは外で体育をしていた。
しかし、僕が今まで見た中で先輩が走ったり運動した姿を見たこと無かった。
ただ日陰で体育座りをしているところしか見たことがなかった。
なんでかはまだわからないが、なにか理由があるんだろう。
この時の僕はそう思っていた。
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5時間目、総合
「なぁ、七海はどの委員会に入るんだ?」
隣の席の拓也がそう聞いてきた
「そうだなぁ、僕は図書委員かな」
僕がそういうと拓也は図書かーと椅子にもたれがかった。
「おれ、本とか苦手なんだよなー、やっぱり生活委員とかにしよっかな」
「でも、生活委員って服装点検とかあるよ?」
拓也は顔を顰めてまじかと言った。
「なぁ、お前はどこに入るんだ?」
そう言って他の人にそう質問しに席を離れた。
僕は図書委員に入るが正直言うと僕も本はあまり読まない。
なのになんで入るかというとその委員会に先輩がいるからだ。
一回、授業で図書室に来た時当番表がありそこに先輩の名前があったため僕はそれを選んだ。
そして、1週間後には委員会の集まりがあるのでみんなはそれまでにどの委員会に入るか紙を提出しなければならない。
「(もしかしたら、先輩と喋れるかな)」
そんなことを思いながら僕は窓の外を見てぼーっと考えていた。
1週間後、ついにこの日が来た。
僕は一足先に3階にある図書室に行き先輩を待とうとした。
しかし
「(あ、)」
扉を開けると一番奥にある机に先輩が座っていた。
そして、先輩はゆっくり顔を向けて僕をじっと見た。
「1年生?」
凛として、透き通った声だった。
「は、はい」
そう言って僕は先輩とは少し離れた席に座っていた。
先輩は本を読んでおり僕は何もせずに下を向いていた。
好きな先輩が目の前にいる____
「あの、」
そういうと先輩は本からゆっくり顔を上げた。
「先輩、付き合ってください」
誰もいない図書室で僕は静かにそう告げた。
しかし先輩は
「ごめん」
この一言だった。
まぁ、そりゃそうだろう。
正直僕も、自分が何をしてるかわからなかった。
僕は昔から考えるより即行動派で…..
まぁ、こうして失敗にも繋がることがある。
気まずい雰囲気が流れていると扉がガラッと開き
「あれ、もう来てたの?」
と、委員長の3年の先輩が入ってきた。
それに続くようにゾロゾロと3年の先輩や2年の人も来て、僕の同級生も入ってきた。
僕は先輩の方をもう一度見ると先輩は何事も無かったように本に視線を戻していた。
対して僕は顔を真っ赤にして恥ずかしさでいっぱいになった。
「(僕のバカヤロウ….!)」
心の中で何度もそう言った。
しかし、僕はまだ気づいてなかった。
この時、先輩の指が微かに震えていたことに__