葛葉さん視点。
勢いで手を繋いじゃったけど大丈夫かな。恥ずかしいし周りの人に変な目で見られてたらどうしよう。そもそもイブラヒムも嫌だったかな。
『たまには良いね、手を繋ぐのも。』
「えっ?」
にこりと爽やかに笑いかけてきたイブラヒム。待ってもしかして心読まれたのか?それとも口にだしてたのかな。
『不安だったでしょ?大丈夫だからね。』
「えぇ??」
なんか思ってることを当てられる。ほんとになんでだよ。やっぱり心読めんのかな…。
『ん?なにその顔笑。』
「イブラヒムって心が読めるの?」
『読めないけど、なんで?』
「だって俺の思ってること当てるから…。」
『そりゃ大切な彼女のことだからね。分かるし分かってあげなきゃだめでしょ。彼氏なんだからさ。』
さっきの爽やかな笑顔じゃなくてどこか意地悪でそれでも優しい笑顔で微笑まれる。今日の服装もあってなんかやばい。破壊力というか彼氏すぎるだろ。
「彼氏すぎるってぇ///」
『ははっ、ふつうに彼氏だろ。』
「その笑顔もずるい!!もう笑顔禁止!」
もう照れさせられないようにしなきゃ。俺だって彼女だけど一応彼氏でもあるし今度は俺が照れさせなきゃな。
『葛葉といたら笑うなは無理だろ。俺、幸せだし多分めっちゃ笑うよ?』
「なっ!?イブラヒムはもう喋るな///」
『ひどすぎだろ。』
もう!なんか今日のイブラヒムはキザすぎ。かっこよくて俺、死んじゃうって。
イブラヒムさん視点。
ころころと変わる表情が見てて面白い。一生飽きないわマジで。エッチもしてるし一応偽とは結婚してるのに初心だなぁ。純粋すぎて怖いくらい。俺が変態から守らないと。
『今日は映画に行こっか。』
「なんの映画なの? 」
『ほら今、話題になってるやつ。』
「あぁ、面白いらしいな。」
映画館は割と近くにある。俺の家の近くにはショッピングモールとかコンビニとか割となんでもあるから楽でいい。歩いて疲れたりお金を使いすぎる心配がないから楽しめるし。
「イブラヒム、俺キャラメルポップコーン食べたい✨️買おうよ。」
『良いよー。』
ポップコーンが目の前で出来上がっていく。思ったよりも飛び散るしキャラメルの量が多かった。糖質とかヤバそう。
「イブラヒム、今の見た?すごい飛んでったよ!あのポップコーン。」
『見てたよ、すげぇな。』
葛葉は嬉しい時とかすごい物を見た時に必ず教えてくれる。嬉しそうに教えてくれる姿は誰が見ても可愛いって言うレベルで可愛い。
葛葉は可愛さで世界記録とれそう。なんなら世界的な賞もらえるだろ。
葛葉さん視点。
映画の前のホラーの広告が毎回怖い。これは誰得なんだよ。暗いし音大きいし本当にビビる。早く本編始まってくれ。
『広告終わったよ。目、開けな?』
「ん…良かったぁ。」
『良かったね怖いもんな。』
映画が始まった。今、話題のアクション映画だ。ちょっとファンタジー要素もあって面白い。迫力満点だな。
「面白かったぁ〜!!」
『お前ポップコーン食べ過ぎ。ほとんど1人てで食べてたじゃん。』
「良いじゃん!気にするなって笑。」
『気にするだろ笑。』
映画はマジで面白かった。3時間で長めなのにあっという間に終わった。ポップコーンも美味しかったしもう大満足。
「映画終わったけど帰るの?」
『まだまだですよー。』
「えっ!どこ行くの?」
『それは後のお楽しみかな。』
「うわぁっ!」
今度は朝とは真逆でイブラヒムが俺の手を繋いで走り出した。
はい。
ここまで読んでくれてありがとうございます
遅くなってしまってすみませんm(_ _)m
以上きい。でした(*‘ω‘ *)
コメント
5件
かわいすぎるんだよkzさんが!! それに!?書くのもうまいし!表現の仕方もすきだし!!は!!