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初恋は、音楽教師でした。

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初恋は、音楽教師でした。

1 - #1 学校を去る、唯一の理解者

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2024年05月31日

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「上忠先生、行かないでください…ッ、」

小学校の職員室前__私たちは泣いていた。

なぜかというと、2年間私たち金管バンドを指導してくださった音楽の先生が異動してしまうから。

お金のない公立の学校で、楽器も少なく、部員も少なかったものの、それをチャンスとみた先生は廃れかけていた金管バンドを学校の象徴となるまでに伸ばしてくれた。

おかげで部員も増え、私が入るきっかけにもなったのだ。

小3と小4、2年間しか一緒に居られなかったけれど、えこひいきする担任に傷ついて泣いたことがあったり、私のメンタルが弱すぎて初めてできた後輩に話しかけられなくてトイレに閉じこもったり…

そんな「弱虫」の私にも明るく分けてだてなく接してくれた先生はまるで太陽みたいだった。

そんなみんなに優しい先生だからこそ、部員総出で職員室まで向かい泣いているのだ…w


「来年の音楽の先生は誰ですか…?」

私が聞くと、先生は

「いい先生が来るよ」

の一点張り。何回聞いても「いい先生」としか先生は言わなかった。もしかしたら、本当にいい先生が来てくれるかもしれない…?


いい先生って、どんな先生だろう。

優しい?ノリがいい?えこひいきしない?面白い…?

今のところ、来年もいる「いい先生」といえば…理科専科の松本先生しかいない。

だが不思議なことに、昨日配られた「異動者」の欄には松本先生の名前があった。だが、移動先はうちの学校の名前になっていたのだ。

変わらないってどゆことだ。意味あるか?

てなわけで松本先生がいるのは一安心。理科の安定は確実!

だけどやっぱり…

上忠先生の異動はほんと無理。もう金管辞めようかな…


本当に、5年生からやって行ける気がしない。

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