テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
若井に対して
好きという感情を持っている
と気づいてしまった今、
普段どおりに接することは
なかなか難しかった
w「元貴ー!おっはよー!」
m「っあ、おはよ…」
w「なんか今日変じゃね?体調でも悪い?」
m「…べつに、いつもどおりだよ」
前みたいに、自然に話せない
w「次移動だろ。行くよ」
m「やりたいことあるから先行ってて!」
w「…そう?」
だめだ
ばれるのが怖くて、近くにいれない
w「元貴、これ聞いて」
そう言ってイヤホンを差し出してくる
片方は若井がつけていて
こんな距離で音をわけ合うなんて
心臓がうるさかった
w「めっちゃいい曲じゃない?」
なんて、
きらきらした目で言ってくるから
若井の顔なんて見れなくて
m「そうだね。すごくいい曲」
いつもなら感想を言い合うのに
素っ気なくしてしまう
w「…元貴、やっぱり今日変だよ」
m「そうかな」
w「そうだよ。熱でもあるんじゃないの?」
そう言って、
若井は僕のおでこに手を当てる
m「っ…」
w「…熱は無さそうだけど」
僕は、無意識に険しい顔になってしまっていたらしい
w「ごめん、触られんの嫌だったよね」
m「え、いや、ちがっ」
w「俺、トイレ行ってくるわ」
若井にあんな顔、させたくなかったわけじゃない
謝りたかったのに、
トイレから帰ってきた若井は
他の友達のところへ行ってしまった
すっかりタイミングを逃してしまい
放課後まで話すことなく時間は過ぎた
若井は、
わざとらしいくらい僕を避けるようにしていて、 そのまま帰ろうとしていた
m「若井、まって」
w「…ん?」
振り返った若井は
酷く心配そうな顔をしていた
その顔で、
僕の心はちくりと痛む
m「あの、今日の…ごめん。嫌だったわけ
じゃ、ないの」
w「…ほんとに?」
若井の顔が明るくなる
w「よかった…嫌われたかと、ほんとによ
かった」
そんなに心配させてしまっていたなんて
すごく、悪いことをしてしまった
w「じゃあ、一緒に帰ってくれる?」
m「…いいよ」
やった、なんて
あまりに眩しい笑顔で笑うから
何も知らない彼の隣で、
ひとりだけ違う意味でどきどきしていることが、少しだけ苦しかった
こんな気持ちさえなければ、
もっとまっすぐ笑えたのに
でも、若井といるのは
すごく楽しくて
すごく嬉しくて
やっぱり、
彼の隣にいるのは
僕でありたいと思ってしまう
今のままでいいはずなのに
それ以上を望んでしまう自分が
ひどく子どもみたいだったで、
少しだけ情けなかった
コメント
2件
今一気見しました!両片思いの学パロ系好きですぅ!