テラーノベル
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fwhr
⚠️曲パロだけど要素薄め(今回は特に)
⚠️本人とは関係ありません
僕は同僚にいじめられている。
今日は資料を隠されたし、殴られたり叩かれたり、
職業は研究者、とでも言っておこうか。
今は同僚に仕事を押し付けられて、すっかり暗くなり帰っているところだ。
今日は黒、というより青に近い空をしている。
叩かれた頬を押さえながら、泣くのを我慢してとぼとぼ帰っている時だった。
「綺麗な目してんね!」
そう言いながら派手な髪色をした男が声をかけてきた。
第一印象は「ホスト、、?」だった。
「あ、は、はい、」
急に声をかけられびっくりして、涙目で変な返事をしてしまった。
そのホストみたいな人も綺麗な目をしていた。
なぜか僕を鋭いような、柔らかいような目つきで見ている。
「あの、もう帰っていいですか?」
もう疲れたので早く帰りたかった。
「えぇーまだ話したいんやけど?」
「じゃあ連絡先交換します?」
今思うと、なぜ初対面のわけわからんホストみたいな人と、連絡先を交換しようという提案が出たのかわからない。
「えっ!!いいん?」
顔がぱっと明るくなる。
どんだけ僕と話したいんだ。
「よし!!じゃあまた明日な!」
「ま、また明日」
そう言ってあのホスト?はどっかにふらっと行ってしまった。
「あ、名前聞いてない!
てか、また明日!?!?」
勝手に明日会うことが決められていた。
キャトルミューティレーションのような恋をした。
夜の散歩をしている時だった。
涙目で頬を押さえながら元気なさげに歩いてる男がいたのだ。
遠くから見てもわかるくらい綺麗な目をしている。
俺は思わず話しかけた。
「綺麗な目してんね!」
「あ、は、はい、」
そう俺が声をかけると、涙目で頬を押さえながら、震える声で返事をする。
その瞬間俺は惚れてしまった。
綺麗な目が引き立つように涙でキラキラしている。
赤くなった頬を押さえているのもなんていうか、可愛らしい。
いじめたくなるって言うんかな?
なんなんやろこいつ、小動物やん。
なんやろこの感情。
あぁ、俺のものにしよう。
そう見惚れていると、
「あの、もう帰っていいですか?」
もう帰るのか?信じられない!
「えぇーまだ話したいんやけど?」
わがままを言ってみる。
「じゃあ連絡先交換します?」
予想外の返事が返ってくる。
そんなのもちろんOKだ。
「よし!!じゃあまた明日な!」
ちゃっかり明日会う約束をする。
ん?名前聞いてへん!!
憂鬱な朝が始まる。
昨日はあまり眠れなかった。
あー早くこの世界無くならないかな?
そんなあり得ないことを考えながら仕事の支度をする。
「あ、昨日会った人からなんか来てるかな?」
そう言いながらLINEを開く。
『俺!不破湊!よろしく!』
『今日いつ会えるん?』
『はよ会いたいんやけど!!』
『名前なんて読むん?』
一気にいろんなことを送られている。
仕事以外で連絡なんて久しぶりだ。
『僕はかいだはるって言うよ! よろしく!
今日は仕事が終わったら会えるよー』
とだけ送った。
するとすぐに既読がついた。
『ほんま!?じゃあ待っとるわ!!晴!』
すぐ返事が返ってきて健気だなとふっと笑いつつ、家を出る。
不破さんと話すだけで心が休まった気がする。
「この資料間違ってるよ笑
最初からやり直し笑 がんばれ笑」
見てみるとどう考えても僕がしていない箇所のミスだった。
何十回も見直したのに。
どうせ同僚の誰かが書き換えたんだ。
僕の研究がうまくいった日から妬みでいじめられているんだったな。
そんなことを思い出しながら夜まで資料をやり直す。
「早く帰りたいな、、」
独り言を呟いていると一通の通知が届く。
『晴?まだ??』
『ごめんね、仕事が長引いてるんだ』
『はぁー?なんでや!』
なんでって言われても、、
あのいつもの同僚のせいだよ、、
『同僚のSとかMとかのせいかな笑』
僕をいじめる主犯格の名前。
『可哀想に、晴、俺が救うからな』
そう不破さんに言われるだけで救われた。
昨日会ったばかりなのに。
やっと終わった。 もうとにかく帰りたい。
不破さんに連絡なんて忘れて、 真っ暗な中帰った。
するとアパートの僕の部屋のドアの前に誰がいる。
「晴〜!!おそいぞ!!」
不破さんがいた。待っててくれたのか。
ん?不破さんに家教えたっけ?
まぁいいか、とにかく疲れた。
「すんません!結構長引いちゃって!」
というかこんな時間にあってどうするのだろう。
「晴〜!泊めてくれん?」
「いいっすよ〜!汚いけど、」
そう言いながら不破さんを部屋に入れる。
「マジで汚いやん笑」
「片付ける暇がないんすよ!!」
失礼な人だな!!
昨日会ったばかりなのにすごく気軽に話せる。
ほんとすごいな不破さんは、
僕の友達になってくれたら楽しいだろうに、
「いや俺ら友達やろ?笑」
「あ、あれ?僕口に出てました?」
「ん〜?笑 あぁ〜、出てたで笑」
恥ずかしすぎる!!
ていうか、僕たち友達でいいんだ!!
ちょっと嬉しい、、
「不破さん先にお風呂いいですよ!」
「んーじゃあお言葉に甘えて」
不破さんをお風呂に案内する。
着替えとかは一応持ってきているようだ。
不破さんがお風呂に入ってる間に寝室を片付けておく。
不破さんを寝室に寝かせて、僕がソファで寝ればいいからね!!
〜数十分後〜
「甲斐田〜次ええで!」
「わかりました〜!!」
晴が風呂に入った。
さて、晴の部屋を探索だ!
晴のこと知りたいしな!!!
まず目に入ったのはたくさんの本だ。
さすが研究者ってくらいある。
俺にはなんもわからん!!
なんか女の子のフィギュアもあるな、
まー晴の方が可愛い!
なんで自分が可愛いのにこんなやつ集めるんだ??
ここが寝室か、狭いけど2人は寝れるくらいの広さではあるだろう。
晴をソファで寝かせるわけにはあかんからな。
あと机の上に紙がたくさんあるな。
なんやこれ?落書き?
甲斐田も落書きするんかな?笑
そう思いながら落書きの内容を見ると、
【キモい】【ウザい】【消えろ】
などと悪口を書かれているようだった。
腹が立った。
俺のだーいすきな晴に消えろ?何様なんだ。
これを書いたのはきっと晴がLINEで言ってた、同僚のSとMだろう。
「どんなお仕置きをしてやろーかな?」
「不破さ〜ん!上がりましたよ!」
「じゃあもう寝ようや晴〜」
「不破さんはベッドで寝ていいですよ!」
僕はソファで寝よう!!
いやーなんていい友達なんだ僕は!
「は?お前は俺と寝るんやぞ」
「ん??」
そう言われて半ば強引にベッドに連れて行かれる。
「ちょっ!力強っ!?」
そして僕は不破さんの隣で寝ることになった。
友達って普通こんなことするのかな?
とにかく、眠いからもう寝よう、
「おやすみ!晴♡」
「おやすみなさい!不破さん!」
結局 なんで、
不破さんは僕の家を知っていたんだ?
「よしよ〜し、ええ子やな、晴♡」
つづく
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