それと反対にリスナーが減る。俺は昔から人に依存する体質だからいちばんツラカッタナぁ。
今までこんな俺なんかを支えてくれてありがとう。たくさんの幸せをくれてありがとう。
あ、意識薄れてきた愈々なのかな…
救急車内
紫「ら、ッらん…」
「らん…ポロポロ」
「らんッ… グスッ」
「お、お前がいないと俺ら活動できないよ ポロッ」
「りーだーぁ ポロポロ」
桃「…」
紫「起きてよ ぽろぽろ」
「📞…」
「びくっ」
「も、もしもし?」
黄「あ、いるまくん…」
「ついたんだけど今どこ、?」
紫「きゅッ救急車…」
黄「病院どこかもうわかった?」
紫「〇〇病院っぽいけど ポロッ」
「らぁ…ポロポロ」
黄「ッ…いるまくんしっかりして」
「俺らもすぐ行くから…ね?」
紫「こくっ」
「わ、わかった グスッ」
手術室前
滅多に大爆笑しない癖に自分の変顔を見て笑うLAN。
グループが停滞期に陥っても活動を続けたLAN。
アンチにもめげずに活動を続けたLAN。
たくさん泣いて笑って俺らを叱ってくれたLAN。
初ライブで東京ガーデンシアターまで連れてってくれたLAN。
赤「いるまッ!!」
緑「らんらんは…?」
紫「ぇッ…と」
「なか…?」
急にすちから問われて少し前の事を思い出す。電話がかかってきてすぐに病院に向かって、手術室にらんは入ったんだ。
紫「まだ中ッ…」
水「らんくんどッどうしたの?」
紫「わかんない…俺もわかんないよ…」
「けど、飛び降り自殺かなって言ってたッ、」
救急隊員に言われたことを確実に本当のことを話す。
黄「怪我とかッ、どうッなの、?」
紫「最善を尽くすって言ってたけどッ、」
「頭打ってるから最悪の可能性もッ、」
「ぁ、あるってッ… ポロポロ」
黄「ッ…」
紫「お、俺がもっとちゃんとしてればッ… ポロポロ」
赤「いるまのせいじゃないよ絶対」
「サスサス(紫の背中を摩る」
紫「でッでも ポロポロ」
水「いるまくん1回そこ座ろッ?」
「み、みんな同じ気持ちだからシンドいよね」
紫「スヤァ ポロポロ」
緑「あれいるまちゃん寝てる?」
赤「泣き疲れたんかな?いちばん最初にらんの変化に気付いて傍にずっといたから」
ウィーン(扉が開く)
紫「バッ(立ち上がる」
小さな音で起き上がる。手術室の扉が開く音だ。
紫「ッ!」
医者「手術は無事終わりました。」
「右肩、肋骨、右足の骨折と1部臓器の損傷がありましたが骨折は固定、損傷は手術で傷口を塞ぎましたので心配はいりません。」
「また飛び降りた衝撃で脳挫傷、脳そのものが損傷してしまっていた為、意識が戻っても記憶障害などの障害が残る可能性があります。」
「ですがらんさんはよく頑張っています。殆どの方はお亡くなりになられるのが前例です。」
「ただ、まだ油断はできない状態です。病院一同精一杯最善を尽くしますのでお願いいたします。」
紫「ッ、そうですかッ…」
医者「病室は812号室になります。」
「ではらんさんのお体よくなることを心から願っております。」
812、俺らの結成日。
紫「はい、ありがとうございます。涙目」
冷静になれ俺。らんは助かった。もう泣くことはないじゃないか。
紫「ッ、ごめんごめんならん、」
赤「いるま行ける?」
紫「こくっ」
「い、行ってくるねッ、」
悲しい気持ちを押し殺しらんの病室に向かう。