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文スト 太i宰 と 敦i 。
BL
R指定 △
「 太 」『 敦 』
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『 君の光に溺れる 』
夜の探偵社には、静寂が満ちていた。
窓際のソファに寝転んでいる太宰の姿を見つけて、敦はそっと足を止める。
『 また寝てるんですか、太宰さん。 』
「 んー? 寝てるように見える? 」
片目だけを開けた太宰は、いたずらっぽく微笑む。
その笑顔に、敦の胸が不意に締めつけられた。
「 最近、元気ないじゃないか。私が慰めてあげようか? 」
『 ……太宰さん、またからかわないでください。 』
そう言いながらも、敦は太宰の隣に腰を下ろした。
この距離に座ると、太宰の香りがほんのりと漂う。
少し苦いコーヒーと、紙の匂い。それが不思議と落ち着く。
「 君は優しいね、敦君。 」
『 え?。 』
「 誰かが壊れそうでも、そっと手を伸ばす。でも、自分のことは後回し。 」
太宰はそう言って、敦の頭に指を滑らせた。
軽く触れるだけの仕草なのに、敦の心臓が跳ねる。
『 ……太宰さんは、ずるいです。 』
「 そうかな? 」
『 僕のこと、わかってるようで、全然わかってない。 』
太宰はその言葉に、少しだけ目を伏せた。
「 わかってるさ。君が、誰よりもまっすぐで……誰かを救いたいって、心から願ってること。 」
『 だったら……太宰さん、自分のことも少しは救ってくださいよ。 』
「 ……私を? 」
敦の声は震えていた。
言葉にした途端、胸の奥に溜まっていた想いがこぼれ落ちる。
『 太宰さんが、どんなに笑ってても、本当は寂しそうに見えるんです。
僕、そんな顔を見たくない……。 』
太宰の手が、ほんの少し震えた。
視線がぶつかる。
それだけで、互いの呼吸が乱れる。
「 敦君。 」
『 ……はい。 』
「 君の光は、時々まぶしすぎるよ。 」
太宰は小さく笑い、敦の額にそっと指先を当てた。
その仕草は優しく、そして痛いほど遠い。
「 ありがとう。君のおかげで、少しだけ、生きたいと思えた。 」
敦は何も言えなかった。
ただその夜、太宰の言葉が胸の奥に灯をともした。
〜 〜 〜 〜
ここまで !!
太敦 か 敦太 か 決めてないけど、
多分リバだよ 、 多分。 保険かけとくね笑
もし地雷だったらスキップしてもらって!
では次のお話で会いましょー!