テラーノベル
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キャプションをお読みの上、ご覧ください。
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trkr
krさんがインキュバスというかサキュバスというかそんな感じです。作中では性別のない夢魔と表現しています。その為猫しっぽではなく悪魔しっぽが生えています。
krさんは終始いつものパーカー1枚で過ごしています。
日曜の昼下がり。
休みだからと言ったトラゾーと昼寝をしていたはずが、ぎゅうぎゅうと抱きしめられる息苦しさで目を覚ました。腕をほどこうにも、きつく巻き付いた腕は寝起きの腕力ではとても外れない。早々に諦めて、俺を拘束する張本人の寝顔を覗く。苦しげに寄せられた眉根とぐっとかみしめた唇、肌はじっとりと汗ばんでいる。
「…うう、…」
「ぅぐ、」
しばし確認していると、小さく呻いてまた腕の力が強まった。寝てるくせに、力強すぎじゃないのとため息をついて、そっと悪夢を取り払ってやる。何も特別な手順も儀式も必要ない。俺は夢魔なのだから。
「…、」
すっと和らいでいく表情を見て、今度は何の夢を見ているんだろうと考えた。
人の夢はその心理状態や健康状態に基づいて様々。夢魔とは言え夢の内容までは知らない。その性質上、大まかに見せるものを操ることは出来ても事細かな指定はできない。だからこそ今穏やかに眠る彼がどんな夢を見て、どんな気持ちでこんな顔をしているのか気になってしまう。
もし仮に知ったとて、そこにきっと意味はないのだろうけれど。
「…くろのあ…さん…」
「は…?」
―どうして、名前を。
どっと煩くなった心臓の音を無視して、寝言だって何かの気のせいだろうと片付けて、俺はもう一度目を閉じた。
コメント
1件
夜見さん、第2話お疲れ様でした! 夢魔という存在でありながら、まさか自分から知らない他人の夢の中身を覗こうとはしない—そういうkrさんの距離感や自制心が、逆にすごく人間らしくて惹かれました。寝言で名前を呼ばれた瞬間の心臓の音、すごく生々しかったです。あれを「気のせい」にする無意識の防御、切なかった…。これから徐々に何かが変わっていく予感が楽しみです✨