注意事項は1話と同じです。
🐷↔☃️←🍌←🍆です!
🍆side
俺は、ずっとおんりーチャンのことを想い続けてる。
出会ったその時から。
約1年半前、仲はそれなりに良かった。
ドズルさんと俺とおんりーチャンの3人で。
週に数回の撮影がほんとに楽しくて。
ふとおんりーチャンが笑ってくれるのが嬉しくて。
このままずっと居れたらいいのにって思ってた。
でもそんな上手くはいかない。
約1年前、おらふくんとめんが新しい仲間として入ってきた。
後輩が増えて嬉しかった。
その時もおんりーチャンのことを思う気持ちはまだ変わってなかった。
きっと結ばれはしないけど、それでも。
想い続けてたのに。
貴方を心から好きで、ずっと見ていたからこそわかってしまった。
貴方はおらふくんのことが好きになっていた。
関わる態度、声色、直接見えてる訳では無い画面越しの表情。
極端ではないものの、俺と関わる時とは少し違う。
誰かに恋焦がれている時の「それ」だった。
ただただ悔しかった。
急に毎日がつらくなった。
好きになった理由の一つ、たまに聞こえるいつも以上に明るい笑い声。
5人になってからはそれは殆どおらふくんへのものだ。
俺はもう何年もおんりーチャンを想い続けているのに、
たった数ヶ月でそれは全ておらふくんのものなの?
おんりーチャンとおらふくんが結ばれることを素直に願えない。
それはつまり好きな人の幸せを願えてないってこと。?
悔しくて、でも誰も傷つけたくはなくて。
ただひたすらおらふくんを羨んで、妬んで。
年齢のこともあるし、ゲームの上手さとかだって俺なんかよりおらふくんのほうが……
頭ではわかってるのに。
どうしてもおんりーチャンからの愛を受けられるおらふくんが羨ましかった。
そんなことを繰り返し続けて今日、ドズさんから「撮影前に話がある」と言われた。
頭の中は、新しい仕事関係か?という期待と、なにか残念なお知らせが……?という緊張感でぐちゃぐちゃだ。
ディスコードに入る。
俺が最後の1人。
🦍「あ、ぼんさん来た。」
🍆「遅くなってすみません、」
🦍「いやいや、時間内なんで全然大丈夫っすよ」
🍌「じゃあ早速、話って……?」
🦍「うん、それはね……」
ドズルさんが、事の一部始終を話してくれた。
おらふくんと、めんが……?
知らなかった。
驚きはしたものの、俺は何も言わなかった。
会話がドズルさんとおらふくんとめんの3人だけで進んでいく。
めんとおらふくんが、か。
意外だな。
なんて考えていて、ようやく気づいた。
おんりーチャンは?
思い返してみればおんりーチャンは話がでてから相槌すらも発していない。
そのうえ、おらふくんがドズル社に入って来てすぐからずっと好きだったはずなのに今この状況。
(相当つらいはず……)
何か自分にできることがないか、ひたすら思考を巡らせる。
もうすぐ撮影が始まる状況の今、できることが何も無い。
🦍「じゃあ、撮影始めるよー」
そんな俺を待ってはくれず、撮影が始まってしまった。
🦍「おんりー今日珍しいね、」
🍌「……、まぁそんな日もありますから笑」
🐷「さすがのおんりーチャンでもそういう日はあるよねぇ」
おんりーチャンがいつもしないようなミスが今日は極端に多い。
違う。
明らかに無理に笑っている。
そんな日もあるとかじゃない。
こんなことがあったら傷つくのは当たり前。
その気持ちは俺がいちばんわかってる。
何も出来ない自分が悔しくてたまらなかった。
おらふくんへの嫉妬心なんていつの間にか消えていて。
ただただおんりーチャンが心配で仕方ない。
でも時間は過ぎてゆく。
おんりーチャンが最下位で、撮影は終わった。
撮影後。
落ち着かない気持ちは晴れぬまま。
スマホの通知が鳴った。
焦りと心配でぐちゃぐちゃな俺の目が捉えたのは
『今から会えませんか』
貴方からの9文字のメッセージだった。
コメント
1件
あ、良いわ... こののこ様の作品はとても 色鮮やかでとても読みやすいですし 好きな作品とかも出来やすい... この作品も良いな... ノベルの使い方上手すぎません?