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「か~なで!今日はホテルでゆっくりする日…だよ!」

 

 

『ホテルでゆっくり…って事は、今日1日は出掛けないって事?』

 

 

「うんうん!だから~ゆっくりしててよ!」

 

 

『そっか……分かった』

 

 

瑞希にそう言われた私は、ホテルでゆっくりする事にした。

 



ーーー

 

 

「奏…このお菓子、食べる?」

 

 

『え、いいの?ありがとう』

 

 

「うん、…ココアも、飲む?」

 


『ふふっ、ありがとう。…でもそんなにしてくれなくても大丈夫だよ……?』

 

 

「…ううん、今日は休んで貰わなくちゃだから。」

 

 

『………そっか、ありがとう、まふゆ。』

 



この時間は、暖かい。

 

とてもとても大切で愛おしい時間だと感じる。

 

 

ーーー

 



「あ、奏!…マッサージチェアあるから、使ってみたら? 」

 

 

『確かに…筋肉痛だし、使ってみようかな……』

 

「うん、……あ、終わったら瑞希の所に行って!…話したい事があるんだって」

 

 

『瑞希が?…分かった、ありがとう絵名』

 

 

「ふふっ、奏にはリラックスして貰わなくちゃ!」

 

 

絵名に唆され、マッサージチェアを暫く楽しんだ。

 


…とても気持ちよくて寝落ちしそうだった……

 

 

ーーー

 

 

部屋に戻ると、瑞希はベランダに出て夜風に当たっていた。 

 

 

『瑞希』

 

 

「あ……奏~!…来てくれたんだね、」

 

 

『うん、話があるって聞いたけど……』

     

 

「あー、それなんだけど…ちょっと散歩しない?」

 

 

『?うん、いいよ』

 

 

「ありがと!…じゃあさ、着いてきて!」

 


 

瑞希に手を引かれ、私はホテルの最上階、テラス席がある場所へと案内された。

 

 

『こんな所、あったんだ…』

 

 

「そうそう!調べたんだけど、この時間は利用者が少ないみたいでさ 」

 

 

瑞希と私は椅子に座り、空を見上げた。

 

 

「…ここ、夜空が見えていいよね!屋上にテラス席があるから綺麗で……」  

 

 

『…うん、凄く綺麗だな…星が沢山輝いてる……』

 

 

暫くボーッと夜空を見つめる。 

 

沢山の星がキラキラ輝き、心地よい夜風が肌を撫でる。

 

 

「……ねぇ、奏」

 

 

『ん?どうしたの瑞希』

 

 

「………………ごめんね、」

 

 

瑞希は小さく、か細い声でそう言った。

 

 

『え……?』

 

 

突然の言葉に脳が処理しきれない。

 



「……だって、さ…ボクがあんな日記を始めちゃったから皆も日記を始める事になっちゃったし……、それに…それに……、」

「こんな変な旅行に…付き合わせちゃったし……、」

 

 

『っ……そんな事、無いよ…瑞希のせいじゃないよ。皆…私も含めて、自分の意思で日記を始めたんだから』

 

 

「……奏は優しいからそんな事が言えるんだね、、」

 



『そんな事__』

 

 

「だって結局変わらないのにね!!」

 

 

『!?』

 

 

瑞希が声を張り上げる。

 

私は思わずビクッと肩を震わせてしまう。

 

 

「奏が死にたい、消えたいって想いを…この旅行で消せたらって、上書き出来たらって…!そう思った……でも、そんな事ある訳ない…」

「ボクが1番分かってた筈なのに…!!」

 

 

瑞希の目からは涙がボロボロと零れる。

 

 

でもそれを、私は見ていることしか出来なかった。

 

 

『……っ、』

 

 

「ねぇ…奏、……ごめんね…、」

 

 

『瑞希の、せいじゃないよ……』

 

 

私の想いのせいで瑞希を苦しませてる。

……そう思った。

 

 

『…ねぇ、瑞希……』

 

 

「……」

 

 

『私は……少し、迷ってる…』

 

 

気付けばそんな言葉を掛けていた。

 

 

「え…、?」

 

 

『……本当にこのまま消えていいのか、って…。』

『そう、迷ってる……』

 



「っ、!」

 

 

『この旅行?のせいで…余計に、ね…‪𐤔』

 

 

「そ、それって……!」


 

 

 

『…うん、瑞希の……皆の、お陰…?だと思う……よ、』

 

 

自分でも何を言っているか分からない。

 

分からない、けど……

 

 

『……ありがとう、瑞希』

 

 

「っ…!」

 

 

この言葉だけは、贈りたかった。

 

 

運命はまだ分からない。

 

けど…瑞希の、皆のお陰で迷えてるのは本当だった。

 

 

「……ボクの方こそ、いつも…ありがとう、」

 

 

『…うん、』

 

 

フッと張り詰めていた糸が緩んだ気がした。

100日後に自✘‎するかもしれない私の日記

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