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#04 フキノトウそれを

望めば永久【とこしえ】に


──────────壁外調査まで1週間


調査兵団はピリピリした空気で満ちていた


特に新兵は初の壁外調査であり

夜眠れないのか隈の出来てる者もいた


そっと練習場を覗けば

絶望するもの反面その絶望さを知らないか

知ってか呑気に練習をしているものもいる


しかし9割以上の新兵は

どよんとした空気を纏っていた


ナツキは巨人に対しての

恐怖がない訳では無い


もちろん初陣では

恐怖で手が震えた


しかしナツキの場合

調査兵団に入った動機が

もっと多くの花を見つけたいから。


他の兵士達とは変わった動機であった


それに加えナツキは

運動神経には自信があった


生まれつきのものだった


巨人を前に勇敢に立ち向かう新兵は多い


けれどほぼ全てが切り傷1つ与えて

終わってしまう


彼等には練習量が足らずその場凌ぎの

動きしか出来ないからだ


散りばめられたピースを

1個ずつしか手に取れない


頭の中で完成することが出来ない


それ故に命を落とす


ナツキは違った


多くのパターンを頭に詰めていた

その引き出しを探すスピードも

他とは違った


リヴァイに継ぐ兵士と言われる程だった


けれど彼女は全力を

発揮したことはない


新兵や周りが見たいと希望しようとも

彼女は絶対にそれを望まなかった


その理由(わけ)は

誰にも分からなかった


ずっと近くにいるハンジ、リヴァイ

その2人でさえもよく分からなかった


披露するのが嫌なだけか

それとも彼女に何かしら

デメリットがあるのか。


1つ分かるのは

それを言われた時の彼女の顔が

辛そうであることだった


それを見たものは二度と

彼女に頼むことは無かった


誰にでも優しく気遣いが出来て

明るい彼女からは予想も

できないような苦痛の顔


それ程苦しい現実を

負(お)っていた


それには誰も気づかない


──────────気づけなかった


━━━━━━━━━━━━━━


ガヤガヤと人の声がこもっている


笑い声、怒る声、言い争う声、

周りの茶化す声


反発し合いながらも

1つの音になる


扉の隙間から黄色い光が

一筋差し込んでいる


そこが影の黒で埋まれば

ぎぃっと扉が開いた


それに気づくといつの間にか

しーんと静まり返った


そして人物を認識した瞬間に

またざわっと弾ける


『ナツキさんだ!!』


『え?!あのナツキさん!?』


『どうしたんですか!?ナツキさん!』


ナツキは2週間に1度の

新兵への指導で

ナツキを知らないものはいなかった


それに加え陽気な性格というのも

あり新兵とはすぐに打ち解けていた


「急に来てごめんね〜」


ヒラヒラと笑顔で手を振るナツキに

新兵達はパッと明るくなる


しかし次に入ってきた

人物を見てその明るさは

一瞬にして消え失せた


『ちっ、うるせぇなガキ共』


皆引きつった顔でしんと静まり返った


「ちょっと兵長!」


そんな新兵の様子を見たナツキは

リヴァイを大きな声で静止する


『あ゛?なんだ』


「怖がらせないでくださいよ?」


『…俺は元からこういう顔だ、悪いか』


「愛想よく!」


そう言ってリヴァイの口角を

無理やり指で上げる


『………』


不自然に上がっている口角は

予想以上に面白いもので


『ぶふっ…』


耐えきれず吹き出してしまう者も

いるほどだった


『おい、今笑ったやつ

後で俺のとこへ来い』


「ふふっ、リヴァイ兵長面白いですよ 」


「顔が」


『…てめぇもだな』


「やめてくださいー!」


ナツキのおかげで

食堂は優しい空気に包まれ

笑いが起こる


そんな空間をリヴァイは

感心したように

見つめていた


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


どうも主こと有栖です!


はい。投稿遅れて誠に申し訳ございません


まじで言い訳するとしたら

リアルが充実しすぎて

手につかなかったのと

試合がありすぎて疲労で

やる気出なかったんです


d(>∇<;)ゆるちて♪


…えーそれはさておき呪術廻戦の方が

全くもって進んでませんね


先考えるのが結構めんどくてですね


もうしばらくお待ちください


あー明日から授業始まるんだけど

普通に嫌で草


だるいよぉぉぉっ!!


長くなりそうだからここまでぇ!


それじゃばいちゃ!


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


#04 フキノトウそれを

望めば永久(とこしえ)に


フキノトウ▼

愛嬌、仲間、待望









【夢小説】【sngk夢】  勿忘草の上で貴方と

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