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キルアと×××の甘々文化祭❤️🤭
with見守り隊
文化祭準備期間
「今年の出し物どうするー?」
その一言から、すべては始まった。
「普通に喫茶でよくない?」
「でも映え欲しい」
「せっかくなら“尊い”のやりたくない?」
――そこで、見守り隊の目が光る。
「尊い喫茶」
ホワイトボードに大きく書かれたその文字に、
キルアと×××は首をかしげていた。
「猫とかさ、うさぎとか、可愛い系で統一するの!」
「男女問わず猫耳つけるやつ!」
「映え重視!」
「へー、楽しそうじゃん」
キルアは特に疑いもせず、×××を見る。
「猫耳だって」
「……ちょっと恥ずかしいけど、楽しそう」
――この時点で、二人は何も知らない。
担当決め
「キルアと×××は買い出しね!」
「絶対二人で行って!」
「他は準備するから!」
「なんで俺らセットなんだよ」
「いいじゃん」
そう言って送り出された瞬間、
教室の空気が変わる。
「……今だね」
「動画編集急ご!」
「写真も厳選して!」
画面には、
これまで“こっそり撮られていた”
甘々な二人の姿。
・机で肩寄せてる
・キルアが自然に頭撫でてる
・×××が袖掴んで笑ってる
全部、学校公認名物カップルの証拠。
一方その頃――
「砂糖こんなにいる?」
「いるでしょ、甘いの出すんだし」
二人っきりの買い出しは、
いつも通り平和で、甘くて。
「文化祭楽しみだな」
「な」
まさか自分たちが
最大の展示物になるなんて、
夢にも思わず。
こうして――
文化祭当日まで、
完璧にバレなかった。
⸻
文化祭当日
開店前。
教室に入った瞬間、
キルアと×××は固まる。
「……なんか、すごくね?」
全員、猫耳・うさ耳・くま耳。
可愛い服、映え装飾。
そして――
「はい、二人はこれね!」
差し出されたのは、
お揃いのカップル用カチューシャ。
「え、俺らだけ?」
「カップル仕様だから♡」
「……まあ、いいか」
疑う間もなく装着。
開店。
「いらっしゃいませ〜!」
最初は普通だった。
猫耳喫茶として大盛況。
――数分後。
店内のモニターが、
ふっと暗転する。
「……?」
次の瞬間。
🎥
キルアと×××の甘々動画集
(BGM:やたら可愛い)
「「!!!!?」」
画面には、
二人が笑ってる、くっついてる、
自然に手を繋いでる姿。
「な、なにこれ!?」
「聞いてない!!」
キルアは耳まで真っ赤。
×××は完全にフリーズ。
「ちょっと待て!!」
「止めて!!」
しかし、店内は――
「尊い……」
「この喫茶、眼福すぎる」
「本物だ……」
見守り隊は満足そうに頷く。
「バレてないね」
「完璧」
「今日のメイン展示」
キルアは小声で×××に囁く。
「……俺ら、晒されてるよな?」
「……うん」
二人とも、
赤面したまま固まる。
そしてゴンが一言。
「大丈夫だよ」
「何がだよ!」
「みんな、“尊い”って言ってるだけだから」
――文化祭は、
伝説の尊い喫茶として語り継がれることになる。
店内。
甘々動画が流れ続ける中――
キルアと×××は、もう互いの目すら見られない。
「……っ」
キルアは耳まで真っ赤で、視線を床に落とす。
×××は両手で顔を覆って、今にも泣きそう。
「む、無理……無理無理……」
小さくそう呟いた×××が、
そっと一歩、後ろに下がる。
(逃げよ……今なら……)
その瞬間。
「はいストーップ」
左右から、見守り隊ががっちりガード。
「どこ行くの〜?」
「主役は途中退場禁止です」
「安心して、愛されてるだけだから」
「ちが……ちがう……!」
「これは恥ずかしいの!!」
×××の声は、ほぼ悲鳴。
キルアも我慢の限界で低く唸る。
「……お前ら、やりすぎ」
「褒め言葉ありがとう」
にっこり即答。
――と、そのとき。
「裏メニューもありまーす!」
その一言に、店内がざわつく。
黒板がくるっと裏返される。
🖤
裏メニュー
・限定チェキ
・数量限定
・※尊さ注意
「……は?」
キルアが顔を上げた瞬間、
見守り隊の一人がそっと差し出す。
「これ」
――チェキ。
そこに写っていたのは。
布団の上で、
×××がキルアにすっぽり抱き込まれて、
二人とも安心しきった顔で眠っている写真。
「「……………………」」
世界が止まる。
「……これ」
キルアの声が、震える。
「……どこで撮った」
「×××のお母さん協力😎」
「朝、“可愛いから撮っとく?”って」
「快諾🤭」
「っ!!!!?」
キルアはチェキを見たまま、完全に固まった。
×××は――
数秒遅れて理解して、
耳から首まで真っ赤。
「ま……待って……」
「……これ、家の……?」
「うん」
「お泊まりの日」
「……」
×××はその場にしゃがみ込む。
「……私、もう限界……」
キルアも、片手で顔を覆う。
「……俺も」
チェキには
・×××がキルアの服を掴んだまま
・キルアが守るみたいに腕を回して
そんな“完全に信頼しきった寝姿”。
「こんなの……」
キルアが低く言う。
「クラスに見せるもんじゃねーだろ……」
「でも人気です!」
「秒で完売しました!」
「尊さ供給ありがとう!」
二人同時に。
「「もうやめて!!!!」」
叫び声すら、
店内では「尊い」で処理される。
ゴンは少し離れたところで、
腕を組んで満足そう。
「いやー、文化祭大成功だね」
キルアは睨む。
「……お前もか」
「俺は観測者だから」
×××は涙目でキルアの袖を掴む。
「……帰りたい……」
キルアは即答。
「終わったら、すぐ帰る」
「一生くっついてる」
「……うん」
――こうして。
尊い喫茶は伝説になり、
キルアと×××は“耐久羞恥文化祭”を生き抜くことになる。
休憩時間。
喫茶の裏で、ようやく二人きり。
「……」
さっきまでの地獄(尊)が嘘みたいに静かで、
逆にそれが落ち着かない。
×××が先に口を開く。
「……まだ、ちょっと恥ずかしい」
「俺も」
キルアは苦笑いして、でも手は自然に差し出す。
「せっかくの文化祭だし、回るか」
「……うん」
指先が触れて、少し迷ってから、しっかり繋ぐ。
その瞬間、さっきまでの気まずさが、ふっと溶けた。
⸻
お化け屋敷
「ここ、入る?」
入口を見て、×××が一瞬立ち止まる。
「怖い?」
「……ちょっと」
キルアは即、距離を詰める。
「じゃ、離れんなよ」
中は暗くて、狭くて。
自然と、ぴったり。
「ちょ、近……」
「無理、ここ」
キルアの腕に×××がぎゅっと掴まる。
――その天井裏。
(今だ)
ゴンと、お化け屋敷担当が目を合わせる。
📸
完全密着・腕組み・表情ガチ
「よし、撮れた」
外に出た瞬間、二人は顔を見合わせて笑う。
「……なんか楽しかった」
「な」
⸻
劇
体育館。
少し暗い客席。
二人並んで座って、自然と手を繋ぐ。
「このシーン好き」
「分かる」
小声で話しながら、肩が触れる。
――舞台裏。
「今です」
「ありがとうございます」
📸
舞台の光を浴びながら手繋ぎ観劇
⸻
食べ歩き
クレープ、タピオカ、焼きそば。
「一口ちょうだい」
「はい」
「あーん」
「……今?」
「今」
周りを気にしつつも、結局やる。
「……甘い」
「そりゃ砂糖だし」
二人で笑う。
――物陰。
📸
あーん/シェア/笑顔
見守り隊、無言でガッツポーズ。
⸻
文化祭が終わって、数日後。
キルアと×××の机に、
分厚い封筒が置かれていた。
「……嫌な予感する」
中を開けると。
・お化け屋敷密着写真
・手繋ぎ観劇
・食べ歩きあーん集
全部、時系列で綺麗にまとめられている。
「……全部撮られてる」
「うん」
キルアは額を押さえる。
「お前ら、ほんと……」
×××は写真を一枚ずつ見て、
少しだけ、柔らかく笑った。
「……でもさ」
「?」
「いっぱい思い出増えたね」
キルアは一瞬黙ってから、写真を見下ろす。
「……まあ」
小さく、照れた声。
「悪くは、ねーな」
二人で顔を見合わせて、同時にため息。
「次は絶対、対策する」
「でも……楽しかった」
――こうして。
怒ってるけど嫌じゃない、
恥ずかしいけど幸せ、
写真が増えるたびに思い出も増える文化祭は、
二人にとって忘れられない一日になった。
数日後。
昼休みの教室。
キルアと×××は、見守り隊の机の周りで固まっていた。
きっかけは、ほんの偶然。
「え、この写真ってさ」
「私のも同じやつ!」
そう言って、
見守り隊の二人が同じ写真を同時に取り出した。
――お化け屋敷で、
キルアにしがみつく×××。
「……」
キルアの眉が、ぴくっと動く。
「……なあ」
低い声。
「それ、どこから出てきた」
「ん?」
「文化祭のやつ!」
「プレゼントでしょ?」
「いや、俺らにだろ」
×××も青ざめる。
「……まさか」
嫌な予感がして、恐る恐る聞く。
「……みんな、持ってる?」
一瞬の沈黙。
そして。
「うん♡」
「全員分あるよ」
「保存用・鑑賞用・心の支え用」
「「はぁ!!??」」
キルアは机を叩きそうになるのを必死でこらえた。
「いらねーだろ!!」
×××も必死に続く。
「そ、それは私たちの思い出であって……!」
「だから尊いんじゃん」
「共有財産」
「クラスの文化遺産」
「やめて!!」
二人で説得を試みる。
「ほら、もう十分見ただろ」
「そろそろ返しても……」
しかし見守り隊は余裕だった。
「え〜?」
「返したら寂しくない?」
「これ見ると元気出るんだよね」
「キルアの守ってる感」
「×××の安心しきった顔」
×××は顔を覆う。
「お願い……!」
キルアも珍しく焦る。
「……マジで、消せ」
すると、
見守り隊の一人がにっこり。
「じゃあさ」
「条件ね」
「文化祭みたいに、これからも仲良くしてくれる?」
「喧嘩しないで?」
「甘々でいて?」
キルアは一瞬言葉に詰まる。
「……それは、元からだ」
「じゃあ問題ないね!」
拍手。
「完敗だね〜」
「説得失敗!」
ゴンが後ろから追撃する。
「ちなみにさ」
「アルバム、データ化もしてあるよ」
「クラウド保存」
「……」
完全沈黙。
キルアは天井を仰ぐ。
「……俺ら、一生おもちゃだな」
×××は苦笑いしながら、
そっとキルアの袖を掴む。
「……でも」
「?」
「みんな、私たちのこと大事にしてくれてるんだよね」
キルアは少しだけ、視線を戻す。
「……まあな」
見守り隊が一斉に言う。
「もちろん!」
「世界一尊いから!」
「守る対象です!」
キルアはため息をついて、
×××の頭に軽く手を置いた。
「……好きにしろ」
「俺のだからな」
「きゃーー!!」
「最後に追撃やめて!」
×××は真っ赤になりながらも、
小さく笑った。
「……完敗だね」
「完全にな」
――こうして。
写真は全員の宝物になり、
キルアと×××は今日もいじられ、
それでも幸せなままの日常が続くのでした。
数週間後。
昼休みの教室――
というより、もはや集会所。
「ねえ知ってる?あの二人さ」
「文化祭の“尊い喫茶”の主役だよね」
「写真あるよ」
……その一言で、すべてが始まる。
⸻
見守り隊の布教活動
見守り隊は、学年を超えて活動していた。
後輩の教室。
なぜか先輩も混じっている。
「まずこれ見て」
スッ。
机の上に置かれる一枚の写真。
・お化け屋敷でぴったりくっついてる二人
・劇を手繋ぎで見てる横顔
・食べ歩きであーんしてる瞬間
「え……?」
「なにこれ……本物……?」
見守り隊、誇らしげ。
「学校公認名物カップルです」
「喧嘩理由は“どっちが相手を好きか”」
「文化祭で動画流されても逃げなかった(逃げようとはした)」
後輩、震える。
「……尊……」
「心臓が……」
「入隊していいですか?」
「もちろん!」
こうして――
学年も立場も関係なく、見守り隊は増殖していく。
⸻
その頃の本人たち
廊下。
キルアと×××が歩いているだけで、
ひそひそ、ざわざわ。
「見て……本人……」
「今日も一緒……」
「手、近くない……?」
×××は小声で。
「……なんか、視線増えてない?」
キルアは気づいてる。
気づいてるけど、どうしようもない。
「……見守り隊、増えたな」
そこへ、後輩が勇気を出して近づく。
「あ、あの……!」
二人、同時に立ち止まる。
「キルア先輩と×××先輩ですよね……!」
「……はい」
「ずっと……その……」
後輩は深呼吸してから叫ぶ。
「尊いです!!」
「「!?」」
別の後輩も続く。
「写真見ました!」
「文化祭の話聞きました!」
「お二人みたいになりたいです!」
キルアは耳まで真っ赤。
「……誰が広めた」
×××は恥ずかしさで袖を掴む。
「……やばい……」
見守り隊(先輩)が背後からフォロー。
「ちゃんと語り継いでるだけだよ」
「学校の平和の象徴だから」
後輩たちは次々と。
「手繋いでください!」
「並んで立ってるだけでいいです!」
「空気を浴びたい!」
キルアは限界で低く唸る。
「……勘弁しろ」
でも、×××の手は離さない。
×××は照れながら、でも小さく笑う。
「……でもさ」
「?」
「みんな、嬉しそうだね」
キルアは一瞬だけ黙ってから、ため息。
「……まあ」
「害はない、か」
その瞬間。
「今、手握りました!!」
「見た!?」
「尊死!!」
後輩たち、次々としゃがみ込む。
「無理……」
「心臓が……」
「生きててよかった……」
見守り隊、満足そうに頷く。
「今日も供給完了」
「新規隊員、尊死寸前」
「平和だね」
キルアは空を仰ぐ。
「……俺ら、伝説かよ」
×××はくすっと笑って、
キルアの指をきゅっと握る。
「……一緒なら、いいでしょ」
キルアは照れ隠しにそっぽを向く。
「……まあな」
――こうして。
キルアと×××の尊さは語り継がれ、
見守り隊は世代を超え、
今日もどこかで尊死者を生み出しているのでした。
to be continued….