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kr.side

いきなりだけど、x年前俺が総統を務めるntj国はgrさんが総統を務めるwrwr国と同盟を結んだ。そして今は二つの国を結ぶ国境の真ん中あたりに城を構え共に暮らしている。俺たち、まぁ主に俺とtr、向こうの国はgrさんtnさんzmさんが脅威だと名高かったわけだがその二国が同盟を結んだとなれば、戦争は増える。俺もgrさんも戦争は嫌いではなかったためそこに異論はなかった。が、あからさまに増えたなぁと苦笑はする毎日だ…笑

さ、そう言うわけで今日も戦争である。

tn「あ、krさん」

kr「tnさん、奇遇ですね」

tnさんとはお付き合いさせていただいてる。案外長く過ごしているので、お互いいつもと違うことくらいわかる。

「「風邪ひいたでしょ」やろ」

「「くっwww」」

kr「やっぱりですか」

「相変わらずだなぁw」

tn「ほんとっすよ」

「まぁもう慣れたけど…w」

そう話しながら、いつもの武器庫へ歩く。

kr「何度?」

tn「俺は7度8」

kr「俺、8度1」

tn「あらー、笑」

「お互い心配やぞぉ?」

kr「まぁまぁ、笑」

「今日はあんま動かない方がいいね」

tn「まぁ、そうせないけないんやけど、」

「無理やろなぁ」

俺たちは毎度の如く、自分以外の要因で怪我をする。

kr「まぁ…笑」

「でもそろそろ輸血なくなるよ?」

tn「んーw」

「難題ですね」

—ガチャガチャ—

kr「ここの掃除もしたいなぁ」

tn「そこまで経ってないけど、埃はたまるわな」

「えーっと、あったあった」

そういい発煙筒を持つ。

kr「珍しいね、逃げることを頭に入れてるの」

tnさんは基本逃げない。自分の持ち場の敵を殲滅してから移動して、味方のフォローをする。逃げないのは俺も同じで理由は一つ。移動の最中、または合流後に敵襲に遭う確率があるからだ。

tn「まぁあいつらに怪我させるわけにいかんからな」

「今回も基本単独だし、休憩用にね」

「krさんは?」

kr「俺は今日、snくんと」

「だから持ってけないねぇ」

tn「だいぶ強くなったらしいけど?」

kr「pnたちもいってる」

「でも俺が直接見たわけじゃないし、その話を聞いてからの戦争は初」

「実戦での実力がわかんないから」

tn「なるほどなぁ、今日防弾チョッキは?」

kr「きなーい」

話をしながら、武器を取っていく。腰の左側に剣、右側に矢を入れた筒をつけ、背中に弓をかける。

tn「やっぱきないよな」

「あれ、今日アサルトは?」

kr「ピントあいにくいからやめとく」

胸元に銃と弾をいれ、準備完了だ。

tn「なるほどなぁ」

—ガチャ—

sn「あれ、krさん!tnさん!」

kr「おぉ、snくん」

tn「武器取りに来たんか?」

sn「いえ!」

「krさんを迎えに!」

もうそんな時間か。今回の持ち場は意外と前線。tnさんと近めの場所だ。

kr「じゃあ、またあとで」

「もしあれならフォローいくんで」

tn「あぁ、したら俺多分utのとこ行ってるかも」

kr「りょーかい」

「行こう、snくん」

sn「はい!」



さて、始まりだ。snくんは前線を上げるのが、俺らの役目だと思っている。それは書物にそう書いてあるからだ。snくんが前線につくのは初めてのこと。

俺たちが思うここの役目は「前線を下げないこと」。敵のつめ方的には、国が目的なのではなく幹部の殲滅が目的。うちの国を少しでも弱体化したいと言うこと。

でも俺が危惧しているのは、戦争の後だ。戦争後は、脅威と言われる5人が高確率でかけている。奇襲をかけるのに最適な時期だ。昏睡状態になるのは避けたい。…。

sn「krさん?!」

「早くしないと前線が!」

kr「落ち着いて、俺らがするべきなのは前線を上げることじゃない」

sn「ど、どういうことですか、?」

「でも本には、」

kr「相手が何を目的にしてるかにもよるんだけど、国が目的じゃない場合は前線は下げなければいいだけ」

sn「…、わかりました、!」

敵が近づくにつれて、地鳴りが大きくなる。それを察してか、言いたいことはありそうだけどとりあえずは聞いてくれた。

kr「さぁ、やろうか」


“かかれぇぇぇ!”

んー、数はこっちには3000くらいかな。いつもより少し多いか。

俺はいつも通りテンポよく倒していく。敵のレベルは高くないな。snくんを気にしながら戦うのはなかなかのことだけど、体調悪くてここまでなら上出来だな。



ようやく残り10人弱。

sn「はぁっはぁっ、ッ」

「はぁっ、」

snくんの体力はもうないだろうな。擦り傷はあるけど、骨折などもなさそうだ。よかった。もう少しだから、終わったら休憩挟んで…

—ボフンッ—

kr「なッ」

sn「わ!なになに!え!?」

発煙筒!くそ。すぐに気配を消して、snくんのもとへ走る。まずい。殺意がsnくんに向いてるっ、。

kr「snくん!」

敵とsnくんの間になんとか入り込んで、背中に斬撃を受ける。

kr「ッ、」

なかなか深く行ったな、。

kr「snくん、あっちに向かって走って、じっとしていて」

「絶対動いちゃダメだよ」

sn「は、はい、」

kr「行って!」


kr「はぁっ、ッ、」

出血がひどい。熱上がったんだろうなぁ。素早く木のそばまで行き登る。上から敵の様子を探りながら弓を構える。狙いを定めまず3人。snくんのもとに寄る敵にも一撃。

sn「わぁっ!なに!?」

近くで倒れる音がしてびっくりしたのか声がする。全員の気配が消えたところで下へ降りる。そして煙を完全に飛ばすため、逆立ちし思い切り足を回す。

—タン—

静かに着地するとsnくんが目を見開いている。背中見られたか、?

kr「…どしたの、?」

ドキドキしながら尋ねる。バレてたらsnくんショックだろうなとか、気に病むなとか。そんなことを考えながら汗を拭う。

sn「やっぱりすごいや、」

kr「へ、?」

いきなりそんなことを言うから素っ頓狂な声が出てしまう。

sn「krさん、一瞬であの視界の悪い中僕のこと助けてくれて、全員倒しちゃった、」

「すごいです!」

そんな素直な褒め言葉に少し照れながら、頬を緩める。

kr「ありがとう」

「慣れたらsnくんもできるようになるよ」

「tnさんと合流しようか」

sn「はい!」

「頑張ります!」

そう小さくガッツポーズをするsnくんを弟のように思いつつ、tnさんに連絡を取った。


rbr.side

数分前。

rbr「さすがやなぁ」

基地で映像を見ながら現地へ情報を流す役目を持つ俺は、思わずそう口にした。

sp「ほんとだよ」

「怖いくらいだね」

と隣にいたspが口にする。spは医療班だ。他の国なら普通、医療班はこの時間に医務室以外にいることはない。俺らの戦争の仕方は特殊で、幹部のみが戦場へ向かう。なぜなら、徴兵して多くの犠牲を出すよりかは強い幹部たちで1人一万ずつくらい相手した方が損がないからだ。そのため、spは戦争が終わるまで仕事がない。から暇を持て余しここにいる。

rbr「あ、」

「発煙筒か…」

sp「確実に仕留めたいんだね」

「よほど脅威みたいだ」

普段ならもっと色々な持ち場を見ていなきゃなのだが総統命令でkrさんたちをガン見している。まぁ俺としてもsnが心配だからちょうどいい。

rbr「サーモで見るか、」

—カチカチ—

rbr「なッ!」

敵がsnに!

sp「心配はないよ」

「krくんがもう動いてる」

spが言う通りkrさんが助けにはいr…

rbr「は!?」

sp「なかなか深く行ったね…」

「これは…、早く帰ってこないとまずいな、」

rbr「でもkrさん絶対帰ってこないぞ…」

どうするか…。

rbr「んー、」

sp「ん、?」

「rbr、これ体温表示って、」

なにか違和感を感じたのかspが突然そう言い始めた。

rbr「んぁ?」

「あるで」

—カチカチ—

rbr「ほ、れ、、」

表示された値に思わず言葉を失う。

sp「やっぱり…」

「ってことは、こっちも…」

「…、ビンゴかぁ、」

rbr「おい、これバグやないよな、?」

sp「うん、こいつらちゃんと、9度越えだよ」


kr.side

kr「はぁッはぁっ、ッ」

くそ、出血がひどい…。視界がぼやける。後ろから3人来ているな…。勘弁してほしいな。先に行ってもらうか。

kr「snくん!」

「後ろに敵がいる!俺は対処してから向かうから先に行って!」

sn「え!?あ、はい!」

「わかりました!」

振り返ってすぐに剣を抜く。一振りで行けるかなぁ。多分まだ行けるけど、なかなかに剣が重い。力が入りづらくなっている。

kr「すぅー、ふー、」

ゆっくりと息を整え、前を見据える。視界も、力の入り具合も治るもんじゃないけど落ち着くには充分だ。俺がやる。俺しかできない。大丈夫。俺にはいつだって仲間がいてくれる。

“覚悟ぉぉぉぉ!!”

真正面から来たか。いや、違うな。注意を逸らし、分散させているだけだ。

“かはっ”

まず1人。並んで出てくると思ったから少し驚いたな。

俺は流れるように残りの2人を倒した。思っていたよりなんてことなかったな。はぁ、疲れるな。さすがに。しょうがないんだが、それでもやはり気落ちするなぁ。

sn「たすけてぇ!krさぁん!!」

kr「!」

遠くの方からsnくんの声がする。

—ダンッ—

俺は力一杯地面を蹴り走り出す。この走り方は、体温が上がって血行を良くしてしまう。けど今はそんなこと言っている場合じゃない。今回のこの感じ。目的は俺だなぁ…。



sn.side

kr「snくんッ!」

「はぁっはぁっ、」

そう声を聞いたと同時に、敵のすぐ近くにいた僕の体はkrさんに抱っこされていた。

sn「え!?」

「あれ、」

krさんの息が切れている。珍しい、。汗もすごいし。

—バン—

kr「ッ」



kr.side

銃声と共に頭を横に振る。地味に掠ったな…。反射神経が鈍っている。右目あたりを血が伝う。

kr「snくん、だいじょぶ?」

snくんを近くに座らせて聞く。頭が血だらけでびっくりしてるから、頭の血を拭って大丈夫なことを証明する。笑って見せたら安心したような顔をしてくれた。

sn「だいじょぶです」

「来てくれてありがとうございます」

kr「いーえ」

sn「それで、あの、、」

「背中のっ、その傷は、僕のせいですか、?」

思わず目を見開いた。唾を飲み、微笑んでいつもの通り、嘘をつく。

kr「違うよ」

「さっきヘマしちゃって笑」

sn「そうですか、」

腑に落ちないような反応をする。嘘をつくのは心が痛むけど、しょうがない。これは俺が決めたこと。どうせ後で知るだろうけど、今は戦争に集中してほしい。もし言って、気にしちゃって怪我をしたら俺は正気を保つ自信がない。だから、今だけは、ごめん。

kr「律儀に待つもんだね」

“どうせ最後の会話だ”

kr「どうだろうね」

「だってもう、終わったよ?」

そう言いながら、敵が反応する前に切る。倒れる音を聞いて振り返る。

kr「ね」


—ジジ—

rbr『krさん!帰って来い!』

インカムからそう声がする。俺個人にかけてきているようだ。snくんにちょっと待っててとジェスチャーをし、返答する。

kr「嫌ですよ」

「俺のポリシーわかってるでしょう?」

rbr『そりゃわかってますよ!』

『でももうそんなこと言ってられないほどの怪我なんです!』

『わかってますか?!』

わかってないわけないけど、笑

んー、俺戦場から途中に抜けることはしないんだよなぁ。仲間のことが心配で治療どころじゃないから。

kr「わかっt」

—ジジ—

?『-r-ん』

tn『kr-ん!』

kr「rbrさんすいません、tnさんからです」

rbr『ぇ、あちょ!』

強引に切ってtnさんに繋ぐ。

kr「どうした?」

tn『はぁッはぁっ、』

『ッ、援護をッ』

『お願いします、』

マイクの奥からut先生の助けを求める声がする。おそらく合流してそこにut先生目当ての敵とtnさん目当ての援軍が混じって最悪な状況なのだろう。多分tnさんは庇いながらだから結構体力持ってかれてるはず。

kr「わかった」

「各々に指示出してからいく、まってて」

tn『ゴホッゴホッ、はぁっ』

『ありがと、』

kr「pn、tr、聞こえる?」

tnさんとの通信を切ってすぐにpnたちに繋ぐ。

tr『はい、ちょうど終わったとこです』

kr「お、ちょうどいい」

「snくんと合流してくんない?」

pn『え、今snくん別ですか?』

kr「いや、俺今からtnさんの援護行くからさ」

sn「え、僕も行きます!」

kr「行きたい気持ちはわかるけど、息上がってるし少し休憩してて」

「ここにも俺の居場所を聞いてもうすぐ何人か来る」

「”前線を下げない”できるでしょ?」

いたずらっぽく笑って見せる。人には人の役割があるから。昔、一番最初にsnくんに教えた言葉だ。

sn「はい、」

pn『んー、まぁよくわからんけど』

『わかりました、向かいます』

kr「ありがと」

さて、tnさんたちがいる場所はそう遠くない。よし。

kr「じゃあ、行ってくるね」

sn「はい、必ず、生きて会いましょう」

snくんがそんなこと言うのは珍しい。自分のせいで怪我をしたと、思っちゃってるんだな、。

俺はそっと頭を撫でる。

kr「集中」

「snくんのせいじゃ死なないよ」

「じゃあ、またね」

sn「はい!」


さっきの走り方とまではいかないけど、全速力で走る。だんだんと剣のぶつかる音が大きくなっていく。

あっ、tnさんが!

—ガガガ—

tnさんに投げられた短刀を左右に飛ばしていく。あ、一本見逃して、。

kr「ッ」

くそ、やっぱり視界が、。

“お、おい、あれってkrか、?”そんな声が聞こえてくる。tnさんと揃っちゃったから警戒されてるかな。

tn「はぁっはぁっ、」

tnさんの方を見ると、よほど動き続けたのか俯きとても苦しそうだ。

「すみません、」

「一箇所やってからどうも…」

kr「安心してください」

「俺も一本見逃しました」

tn「ぇ、?」

「なッ、!」

「その背中…」

あぁ、そういえば。もう感覚が死に始めているのかな。

kr「snくんを庇った時に体入れるしかなくて、笑」

「よ、ッぐ、」

話しながら短刀を引き抜く。

—ボタボタ—

思ったよりも出血が、。

tn「早く済ませましょう」

そういえば、戦闘時は大体敬語なのなんでだろ、とか適当なことを考え始める。ここまでいくのは久々だ。吹っ切れてくる。自分でもこの状態になると加減が効かないのは承知だ。だけど、どうしょうもなく、

kr「おもしろい…」

tn「っw」

「krさんも入っちゃいましたか」

kr「はい、久々です」

tn「じゃあもう終わるな」

「奥の明らかに偉そうなの、主です」

kr「了解しました」

「「じゃあ、5分で」」

—バッ—

“な!消えたぞ?!”とかありえないことが聞こえる中戦闘が始まる。同時に走り出したため、一気に倒れていく。ut先生はその状況を察してくれたのか木の上へ移動していた。これで存分に暴れることができるな。


少しずつ切り傷を作りながらも進んでいく。ほとんどを倒し道ができた時、tnさんと同時に主の首を取った。

—タン—

kr「ふー、」

tn「はぁッ、はぁっはぁっ」

「あー、、おわったぁ、」

—ジジ—

rbr『お前ら!!』

『はよ帰って来い‼︎ほんまに死ぬぞ?!』

2人で目を合わせて苦笑する。

kr「もう戦争終わりってことでいいんですか」

rbr『あぁ、まぁ相手が降参したから…』

『じゃなくて!』

『こんな典型的なことやらんでええねん!』

tn「じゃあ迎えよろしく」

俺たちは去っていく敵を見送った後、座り込んだ…と言うより倒れ込んだ。背中が痛むがそんなこと言ってられない。地面に俺とtnさんの血が流れる。2人して同じような傷作った。

kr「あ”ー、一気に来たなぁ、」

tn「ッ、これの反動は本当にきつい…」

ut「2人とも!」

「だいじょぶ…、じゃないよな」

「すまんな、任せっきりで、」

kr「いいんですよー、」

力なく答える。

tn「あぁ、ええんよ」

「お前は怪我ないか?」

ut「うん、」

tn「んなしょぼしょぼすんなや」

「ゴホッゴホッ、」

あぁー、視界が、。tnさんも俺も今回ばっかりはミスったな。

kr「ガバですねぇ」

tn「おん、」

kr「ゴホッゴホッ、ッ」

ut「、?」

「なんかやらかしたん?」

kr「いやぁ」

tn「ははは、」

歯切れ悪く答える俺たちを不思議に思っていそうだな笑

rbr「全体へ報告する」

適当に話していると、rbrさんのいつもの放送が始まる。

rbr「今回の戦績:勝利」

「次に被害について」

「怪我人:4人、kr、tn、zm、em」

「名前を呼んだ順に重症だ」

「器物破損などはなかった」

「敵国の目的:krの殺害」

「それ以外の報告は上がっていない」

「では解散」

kr「…」

やっぱり俺が目的か、。じゃあ俺が死んだら負けちゃうな。

ut「だいじょぶすか、?」

そんな深刻そうな顔をしていたか、?

kr「大丈夫」

汗だくの顔を拭いながら起き上がりそう笑って見せる。ut先生は困ったような顔をする。心配してくれているのだろう。なんて声をかけるべきか迷っているとtnさんも起き上がる。

tn「本人が大丈夫って言ってんだから安心しぃ」

とフォローを入れてくれる。ありがたい。今あまり頭が回っていないからな。

kr「はぁー、行きますか」

tn「ん、行くか」

ut「へ、?」

「動けないんじゃ、?」

「てか2人とも重症なんだけど!?」

そんなことを言うut先生を置いて行って進む。

kr「ここは基地から一番遠いから医療班の担架が来るの遅いんですよ」

tn「ちと休憩したからもう動ける」

「今のうちに行かないといよいよ死んじゃうからなぁ」

俺たちはのそのそ歩いてく。

kr「tnさん、頭回ってます?」

tn「いや?」

「なーんも」

kr「ですよね」

「早く着かないと、今もう頭痛が、」

tn「同じくー」

ut先生のことを置いていくような勢いに変えて歩いていく。遠くから傷口デカくなっちゃうって!!って聞こえてくるけどまぁ知らん、と木の上を飛んでいく。

tn「ほんと俺らバカっすね」

kr「ね」



kr「つーいーたっ」

tn「っし」

rbr「お前らぁぁ!!」

「何考えてんだ、暴れずに帰って来れないんか!」

「そもそもな!救護を待t」

sp「話はあとだよ、rbr」

「ほら、2人ともこっち」

そう言われ、素直に手術室へ。

pn「あ!krさ、え?!」

「は、え?!?!」

手術室へ行く手前にある、集会場のような場所にいたntjメンバーが寄ってくる。酷い顔してんだろうなぁ。

tn「krさんは今なぁ」

「汗だくで、顔赤くて血だらけや」

kr「ふふっ、それはtnさんもでしょ?」

tn「まぁそやろな」

pn「いや!説明は!?」

sp「だから!治療が先!」

pn「ぁ、すみません、」

kr「後で説明するから、笑」

3人を残し今度こそ向かう。歩いてるのがまずおかしいからな。一応重症者だから。放送入っちゃったから周知の事実。なのに歩いて普通に喋る俺たちはこの時だけ「化け物」と呼ばれる。まぁ納得だがな。

tn「流石にきついっすね」

kr「そうだね」

sp「君らは本当に無理しすぎ」

「手術の前に熱測るからね」

バレてたか、。と目を合わせてつい吹き出す。

「「くっww」」

笑う元気があるのはいいことだ。



sp.side

sp「えっとー」

手術は無事に終わったから、カルテを記入する。

“kr 手術前体温:40.6

治療箇所:背中(左肩から右下腹部にかけて。3cmほど。)

    :左肩(正面。右側肋骨付近まで。肩の傷は5cm、肋骨付近は2cm。)

    :右下腹部(刺し傷。15cm短刀一本刺さっていた。)

    :頭(額にかすり傷。後頭部に殴られた傷あり。脳に損傷なし)”

“tn 手術前体温:40.4

治療箇所:背中(細かい傷が3つ。いずれも2cm弱。

    :胴(刺し傷2箇所。上記短刀と同じものと思われる。)

    :顔(右頬、額にかすり傷。)”

sp「っと、」

ここ一年くらいのカルテは全てこの2人だ。たまにzmも怪我をするんだけど、手術するほどの怪我じゃないから書かないんだよな。

kr「ん、」

相変わらずkrくんは目覚めがいい。

sp「おはよう、体はどう?」

kr「気にならないです、」

眠そうにそう答えるkrくん。うん、いつも通りだ。大丈夫そう。

kr「いつもありがとうございます、」

sp「いいんだよ」

「それより敬語外す約束はぁ?」

驚いたように目を開く。忘れてたなこの人、。

kr「ごめん、笑」

「慣れなくてね」

sp「これから慣れてね、krくん」

kr「善処する、」



kr.side

sp「ところでkrくん」

いきなりspの雰囲気が変わる。怒ってるな…。こえぇ、。

kr「うん、笑」

sp「なんで2人して熱出してたの?」

にこやかに、なおかつ冷ややかにそう問う。

kr「いやぁ、あのぉ、、」

寝起きはいい方だが言い訳は苦手だ。いい言葉はでない。

kr「白状するから、、その顔やめて、」

sp「ふむ、まぁ言うなら」

kr「最近戦争がやたら活発でしょ?」

「だから、損害とか敵情視察とか国でも個人でもやることが多くてですね、、」

「睡眠時間の方を、少しだけ削って仕事してました…」

sp「はぁ、」

「本当に君たちはしょうがないんだから」

腕を組み、ぷんっと言う効果音が聞こえてきそうな表情のsp。

kr「許して、ね、?」

「この通り」

流石に起き上がれないから両手を合わせる。結構な間考えていたが、結局いつも通り。

sp「わかったけどぉ、、5日間運動と仕事禁止ね?」

kr「はぁい」

どうせtnさんと破ってしまうものだが返事くらいはしとく。spもそのことに気づいてはいるが、国の戦力だからとおおめに見てくれているようだ。

tn「んー、」

sp「おはよう、tn」

sp「さ、tnも」

「なぁんで体調悪いのに戦場行ったのかなぁ?」

tn「アッ、イヤッ、、、」

頭の回っていないtnさん。可哀想だ…笑

側から見たら面白いよなぁ。でも顔に出すとspさんに怒られる。

sp「もぉ!だから~!ーー~!」



いつものお叱りが終わって解放された様子のtnさんに声をかける。

kr「目が覚めてよかったです」

tn「krさんこそ」

「まぁいつものことやけどなぁ、」

kr「疲れましたか?笑」

tn「そりゃもう、笑」

毎度のことだが疲れるのは変わらないようだ。俺も疲れた。

tn「次はどこが怪しいんです?」

tnさんはニヤニヤしながら俺に言う。バレてたか。つい先日、外交を持ち掛けられたQ国。様子がおかしかったから、多分俺たちが手負になるのを待っているだろうと考えていたところだ。

kr「やっぱバレますか、笑」

tn「そぉですよ」

kr「じつはQ国が怪しくて」

tn「あー、じゃあ明日明後日くらいかな」

kr「さすが、察しがいい」

腕がなるなぁとうきうきするtnさん。ここが1番の難所。でも少し楽しみだ。戦争が連続するこんな状況が楽しいのはなんといってもこの国には君がいるから。

なんて、もうちょっとだけ、教えてあげない。

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