蓮くん

お風呂に入るよう、目黒が言う。渡辺は1人で入るつもりだったが、目黒が入って来た。

渡辺ーほら、見ろ。まだ、薄っすら赤い線が残ってる。

目黒ー塞がってるでしょ、大丈夫。

渡辺ーあのなぁ、大丈夫かは俺が決める。

目黒ー洗ってあげる。

渡辺ー聞け、人の話を！

目黒ーボディソープ、アワアワにして、気持ちいいでしょ？

渡辺ーくすぐったい！

目黒ーもう！照れ屋さんなんだから。

渡辺ー殴っていいか？

ギャーギャー騒ぎつつ身体を洗われている渡辺。

目黒は、楽しんでるように見える。

渡辺は、湯船に浸かって、目黒が自分を洗っているのを見ている。

途中から見るのをやめた。痩せた身体は見たくない。

そっと、傷の痕を触る、こんなの平気だ。怪我したのが、渡辺で良かったと思っている。

目黒ー入れてくれる？

渡辺ー俺、出るから。

目黒ー何を言ってらっしゃる。2人一緒でしょ？

渡辺ー狭いわ、出る。

目黒ーだめ、ほら、俺の上に座って？

渡辺ー何か今日は1日、我儘だなぁ。

目黒ー甘えさせて？

渡辺ー何だかなぁ。

風呂から出ても、何かと引っ付いて、身体を撫でる。

この２週間のうち、最初の１週間は渡辺は自分の家にいた。

その後、ここにいるのだが、渡辺の方が先に寝てるので、会話はない、食事も別、同じ家にいるのに、会うのは久しぶりとなる。

渡辺ーそんなに寂しがりやだったっけ？

目黒ー今日はいっぱい甘えたいの。

渡辺ー普段、甘えてないみたいに言うな。

目黒ーいつもは翔太くんが甘えん坊じゃん。

渡辺ーコーヒー飲みたい。

目黒ーはいはい。

もうそろそろ寝ようかと、寝室へ。

目黒が渡辺を離さない。

2人はシーツの中で、優しくキス。

唇が離れても、目黒が渡辺を引き寄せる。

目黒ーありがとね。傷が治って嬉しい。

渡辺ー・・。

目黒ー治ったから、ちょっと今日は浮かれちゃった。

渡辺ー目黒・・。

目黒ー愛してる。翔太くんを愛してる。愛したい。

渡辺ーんっ。

渡辺の服を脱がして、傷にキス。

そのまま、下腹部まで、舐めていく。渡辺の物を口にして、可愛がる。だんだん硬くなる。

渡辺の荒い息遣いが聞こえてくる。

渡辺ーんっ・・はぁ・・いい・・。

渡辺ーあっ・・指・・んっんっ・・はぁ・・。

渡辺ー挿れて・・目黒・・早く・・んっんっ〜んっ。

渡辺ーあぁ・・いつもより・・いい・・なんで？・・。

目黒ーもっと、俺を好きになったから。

渡辺ーばか・・あぁ・・だめ・・いい・・あぁ・・なんで・・。

目黒ー俺が・・翔太くんをもっと・・愛してるから・・。

渡辺ーあぁ・・いい・・奥・・こすって・・はぁはぁ・・んっ〜んっ・・。

渡辺ーだめ・・イク・・蓮・・イク・・イ・・ク・・んっんっ〜。

意識が飛んだ。腕がパタリと落ちる。目黒は、そっと身を引き、渡辺を抱きしめる。

渡辺の身体を綺麗にして、服を着せていく。

目黒ー愛してる。翔太・・愛してる。

意識が戻るまで、抱きしめていよう。好きは渡辺には通用しないから、愛が積み立てられる。

傷をそっと撫でる。愛の証の傷だと言ったら怒るだろうか？