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わあすと
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サーバー内には、人が二人程いた。どこにいるかは分からないが。もう消えるから、やらないだろうと思っていたのに、意外と人はやるものだ。自分もだが。
「あ、Staffyだ!」
そう呼びかけたのは、Renだった。身長は一番高いのに、やはり精神年齢は誰よりも一番低い。
彼はいつものように葡萄のヘッドアクセサリーを付けて、胴体の色も紫に変えていた。消えるのにも関わらずブレないな、と思った。
「ああ、Renか。お前もここに入ってたんだな」
「当たり前でしょ!だって楽しいんだもん!」
相変わらず呑気なものだ。今にもスキップしながら鼻歌を歌いそうに、マップ内のブランコへとジャンプしながら走っていった。
「Staffyもこっち来てよ!一緒にブランコしよ!」
Renはそう言うと、ブランコに腰かけて大袈裟に手招きした。
ああ、こいつは本当に、と思ったが素直に隣のブランコへと腰を下ろした。
「えへへ、来た!Renね、このブランコ大好きなの!こうやって…こう!」
…ああ、立ち漕ぎか。器用なものだ。自分がやれば、乗った瞬間に落ちて全治三ヶ月の怪我を負うだろうに。
「Staffyもやりなよ!楽しいよ!ほら、ぶらーんぶらーん!」
「俺はいいさ。俺がやったら、運動音痴がバレるだろう?」
「あはは!Staffyったら面白い!運動音痴〜!」
悪気は無いんだろうが、地味に傷つく。事実だし、自分で言ったがオウム返しにされると尚キツイ。
「あ、そうだ!Anonymousもいるよ!」
「Anonymousもか。どこにいるんだ?」
「えーっと…どこだっけ?Renわかんない!」
「…お前なぁ。まぁいいさ、探しに行けばなんて事ない。行こう、Ren」
「はーい!」
Renは立ち漕ぎのまま、勢い良く飛び降りて着地し、満面の笑みで振り返った。
「ばーん!どう?すごい?!」
「すごいすごい。…でも危ないからやめとけよ」
「心配性だな〜!パパじゃん!」
「パパとか言うなよ…」
コメント
1件
「捜索の時間」第3話、読み終えました〜! タイトルに「捜索」ってあるけど、実際はRenとのんびりブランコしてて、そのギャップがめっちゃ可愛かったです🍇✨ Renの無邪気さとStaffyの「パパじゃん」ってツッコまれる優しさ、地味に染みる感じがたまらなかったです…笑 次のAnonymousもどんな子なのか気になるし、続き読みたくなりました!