私の幸せ

私の幸せ

パパとママは私を沢山殴ってくる

毎日毎日耐えてたら

いつも通りにピンポンがきて

ママが出たらママが叫んで

怖くて押し入れに隠れたの

そしたらパパも叫んで

静かになったと思ったら

見つかっちゃったの

赤いお兄さんだった

赤いお兄さんは私に優しくしてくれて

なんでここに来たか教えてくれたの

隣の優しいおばあちゃんが言ってくれたんだって

赤い兄さんは私に着いてくる？って聞いてきて

私はついて行ったの

赤いお兄さんの部屋についたら

お兄さんはお風呂に行ったの

そしたら黒いお兄さんになった！

それからは毎日楽しかった！

ご飯たくさん食べれた！

それとね！遊園地？にもいったの！

水族館とか！動物園とか！

見たことない動物さんたちがいた！

それから私は学校に行って

友達が沢山できて

お兄さんには感謝しかない

でもある日

インターホンがなって

お兄さんが出たの

そしたらお兄さんは逮捕された

私の親だった人を殺した罪と

私を何年も匿って育ててきたこと、で

私の前からいなくなった

そこからは何も見えなかった

何も見たくなかった

全部がめんどくさかった

何年も経ちました

私は社会人です

そこそこいい会社に入りました

ある日疲れて家に帰ろうとしたら

なぜか夜の街に惹かれました

少しだけ、と思って入り、辺りを見回していたら

見覚えのある人がいました

髭も生えてたし、汚かったと思います

かろうじて生きていたのでしょう

彼に声をかけ、連れ帰りました

ずっと立てていた

忘れないように、1枚しか無かった写真を

見て彼は涙を零しました

私も泣きました

誰がなんと言おうと

私を暗いところから出してくれた

あの人といることが

私の幸せ