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ゆあんくんが元の姿に戻り、まさかののあさんがロリ化するという、予測不能な事態が起きたシェアハウス。新しい「ショタロリ組」の誕生に、からぴちメンバーの夏休みはさらなる賑やかさを増した。
ロリ化したのあさんは、見た目は幼くなったものの、基本的な性格は変わらないようだった。しかし、高校生の冷静さは鳴りを潜め、幼い子特有の純粋な好奇心や、時にはちょっぴりワガママな一面を見せるようになった。
「ゆあんくん、お菓子食べたい!」
のあさんが、ゆあんくんの袖を引っ張りながら甘える。つい先日まで自分が甘えていた相手に、今度は甘えられる立場になったゆあんくんは、どこか戸惑いながらも嬉しそうな顔をしていた。
「仕方ないなぁ、どれがいい?」
ゆあんくんは、まるで親のように優しくのあさんの頭を撫で、お菓子を選んであげる。トイレに連れて行ったり、眠たそうにしていれば毛布をかけてあげたりと、以前ののあさんが自分にしてくれていたことを、今度は自分がのあさんにしてあげている。その姿は、なんとも微笑ましい光景だった。
どぬとヒロくんは、新しい仲間(?)が増えたことに大喜びだ。特に、年下の女の子が加わったことで、お兄さんぶろうと張り切っている。
「のあちゃん、これ見てー!」
どぬが自作のブロックの家を見せると、のあさんは目を輝かせて「すごいね!」と褒める。ヒロくんものあさんと一緒にお絵かきをしたり、お人形遊び(?)に付き合ったりと、普段のやんちゃな姿とは違う一面を見せていた。
しかし、幼い子が3人に増えたことで、ハプニングの可能性も倍増する。
ある日の午後、リビングでみんながそれぞれ過ごしている時だった。なお兄が資料に目を通し、もふくんが読書をしている横で、ショタロリ組の3人はじゃっぴが作った手作りの「宝探しゲーム」を楽しんでいた。
「あっちかなー?」 「いや、こっちだよ!」
キャッキャと楽しそうな声が聞こえる中、突然、**ガシャーン!**という大きな音が響き渡った。
「うわあ!?」
リビングにいた全員が音のした方を見ると、そこには、無残にも床に散らばった花瓶の破片と、びしょ濡れになった床、そして呆然と立ち尽くすのあさんの姿があった。どうやら宝探しに夢中になるあまり、テーブルの上の花瓶にぶつかってしまったようだ。
「のあさん!?」
ゆあんくんが慌てて駆け寄る。幸いのあさんに怪我はなかったものの、ガラスの破片が散らばり、床は水浸し。一瞬にして、平和な午後が騒がしい現場へと変わった。
「あああ、僕の自慢のコレクションが…!」
じゃっぴが頭を抱えてしゃがみ込む。その花瓶は、じゃっぴが大切にしているお気に入りの一つだったのだ。
もふくんとなお兄が冷静に片付けを始め、たっつんやシヴァ、うりも手伝いに加わる。
「のあちゃん、大丈夫だった?」
えとさんとるなちゃんが、泣きそうな顔をしているのあさんを優しく抱きしめる。のあさんは「ごめんなさい…」と小さな声で謝り、ゆあんくんの服にしがみついた。
今回のハプニングは、怪我こそなかったものの、幼い子どもたちが引き起こす予測不能な出来事の多さを、改めて大人組に実感させることになった。この夏、彼らは一体いくつのハプニングを乗り越えることになるのだろうか。
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