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【mystery night high school】
Start
静まり返った夜の校舎。
月明かりが差し込む音楽室で、一台のピアノが静かにたたずんでいた。
誰もいないはずのその部屋から、ふいに音が響く。
柔らかでいて、不気味な旋律。
翌朝、その噂は学校中に広がった。
「また鳴ったらしいよ、、、?!”夜中”に、、、!」
私は興味を抱きつつも、単なる噂話と片付けるつもりだった。
けれど、友人たちと放課後の音楽室を訪れたとき、私たちはその音を耳にすることになる。
まるで、私達を誘うかのように──。
Profile
名前 瑠月静空
年齢 16
性別 女
性格 真面目 優しい
好き 甘いもの
嫌い 特になし
名前 八神黃葉(ヤガミモミジ)(ぺいんと)
年齢 16
性別 男
名前 氷室紫音(ヒムロシオン)(しにがみ)
年齢 16
性別 男
名前 柊ノア(ヒイラギノア)(クロノア)
年齢 16
性別 男
名前 九条翠(クジョウスイ)(トラゾー)
年齢 16
性別 男
※5人とも同クラ、友達
1話
春の柔らかな光が教室の窓から差し込む昼休み、私は友人たちといつものように机を囲んでいた。
「聞いた?また音楽室のピアノが鳴ったらしいよ!」
最初に話を持ち出したのは、黃葉だった。明るく、どこか人を惹きつける笑みを浮かべながら、噂話を切り出す。
「え、本当に?!」
紫音が目を輝かせた。
「それってあの七不思議の一つですよね?『夜中に鳴る音楽室のピアノ』!」
「ただの噂だろうけど、、、」
私は教科書のページをめくりながら冷静に答えた。
「誰かがふざけてるだけかも、、」
「それにしては妙に具体的な話だと思わない?」
ノアが静かに言った。
「昨夜も、誰もいない時間にピアノの音が聞こえたって、先生たちも少し困ってるらしいよ?」
「そう聞くと、ちょっと気になるな~、、」
翠が興味津々の顔で加わる。
「静空、調べに行ってみない?!✨️」
私はため息をついた。
自分はこうした噂にはあまり関心がない方だが、黃葉達と一緒だと何かしら巻き込まれることが多い。
「放課後、音楽室に行くの?」
私が尋ねると、黃葉が満面の笑みで頷いた。
「もちろん!七不思議の謎を解き明かすなんて、面白そうじゃん!」
放課後の校舎は昼間とは違い、静寂に包まれていた。
5人は音楽室の前に集まり、黃葉がそっと扉を開ける。
夕陽に染まる室内は、不気味なほど静かだった。
「誰もいないな」
紫音が言う。
「当然でしょ~、授業も終わってるんだから」
5人は部屋に足を踏み入れると、目の前のグランドピアノに視線を向けた。
静かなその楽器は、ただ存在するだけで重圧感があった。
「で、音はいつ鳴るんだ?」
翠が軽い調子で尋ねる。
その瞬間──。
「、、、!」
ピアノの鍵盤が、誰も触れていないのに一音だけ低い音を鳴らした。
それは、まるで私達を見透かしているかのようだった。
「今、聞こえたよね?」
紫音が緊張した声で言う。
「うん、、、間違いなく、、」
「これ、やばくない?」
黃葉が笑いながらも一歩後ずさる。
すると、ピアノの蓋がゆっくりと動き始めた。誰も触れていないのに──。
「何かいるのかもしれない……」
ノアが囁いたその瞬間、ピアノの中から一枚の紙がふわりと舞い落ちた。
「これって……?」
落ちた紙を拾い上げると、そこには古い五線譜が書かれていた。
だが、その譜面には一つだけ異様な点があった。
五線譜の最後に、真っ赤な文字で『助けて』と書かれていたのだ。
next~2話
【譜面に隠されたメッセージ】
、、、はーと、ほしぃ、、
コメント
12件
この独特で不思議な感じの雰囲気わくわくする!
待って下さい!!こういう系マジで大好物🫶🏻 しかも日常組とか…マジで続きが気になる…
短いのに面白いのがわかる いーなーその才能欲しい!!( 。 •̀ ᴖ •́ 。)