テラーノベル
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今日は晴れですね。
とてもいい事です。
多分。
きっと、ね。
こんこん。と、ノックの音が聞こえた気がする。
「……どうぞ?」
「先生、ちょっとお時間よろしいですか」
「はい、どうぞ」
Two Time、とてもいい子。私はとても好きだよ。本当に。
「あの、ちょっと質問が……」
質問はいいですね。意欲があると思います、素晴らしいですね。きっと。
「どうぞ」
「……あの、先生? それしか言わないんです……?」
「あぁ、いえ。そういうわけではないですよ」
「……まぁ、そういう日もありますよね」
そういうものだろうか。
まぁ、この子がそれでいいなら、それでいいんじゃないか。
「それで、ですね。先生」
嬉しそうに、楽しそうに質問してくる姿は……まぁ、正直言って、すこしばかり子供っぽい。
それはそれで、別にいいのだけど。都合がいいし。
質問も、答えづらいものでもなかったし……特に質問される意味が分からないような質問でしたが、まぁ、いいでしょう。
「……はい、ありがとうございます、先生。それじゃあ、また」
「はい、また今度」
手をひらひらと振る、あの子が部屋の扉が閉めるまで。ずっと。
ふと、目を窓の外を見てみた。もう一度。
「……おや、曇っている」
さっきまであんなに晴れていたのにね。
まぁ、天気なんて、すぐ変わるものですよ。
別に、どうでもいい。
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