静かな国連の会議室其処にやはりいつも通り仕事をして居るナチが居る。
毎日毎日上司や国連から理不尽に渡される書類を仕上げている。
毎回毎回頭痛、目眩、立ちくらみに悩まされながら書類を片付ける。
齢十二歳に書類を頼む上司や国連これ如何に。
今日も今日とて溜息を吐き目を休ませる。
「はぁ…………後何枚だ?いや、辞めておこう。頭痛が増すだけだ」
そう言ってナチは書類を仕上げる。
しばらくそうしていると大きく元気な笑い声が聞こえた。
「HAHAHA!!!ナチまたそんな多い数の書類をしてるのか?」
世界の警察アメリカ様だ。
今日も今日とてみんなにちょっかいを掛けているらしい。
「アメリカか………………何か用か…………?すまんが頭痛が酷い。ちょっかいならまたにしてくれ」
そう言いながらナチは書類をする手を辞めない。
「いいや。何かドイツ達に『兄さんまた書類バンバカやってるんでやってたらとっ捕まえて辞めさせて下さい』って言われててな?止めに来た」
「ドイツ達か……………チッ余計な事を……………」
「アイツらはお前の体調心配してるだけだぞ?」
「俺は大丈夫だ」
「んーーーダメなんだよなぁ…………まっナチ君いい子だからさっさと辞めましょうね〜」
そう言ってアメリカは書類を取り上げる。
「…………返せ」
「ダメ」
「其れは今日やらねばならん書類だ。今すぐ返せ」
「あのね?ナチ君?体調崩すからね?この書類は日本とか暇そうな奴に回すから」
「止めろ。其れは俺の書類だ。日本達には自分の仕事がある」
「んーーーそうだけどな?俺らはお前の体調心配なの」
「大丈夫だって言ってるだろ。返せ」
「ノー」
「チッ!!!」
「そんな大きい舌打ちしてもダメでーす!!返しませーん」
「クソが」
「はーーーしゃーないなぁ。ほら飴やるから。なっ?コレとこーかん」
「むっ…………」
ナチは凄く甘党なのだ。飴や菓子類に少し弱い。糖分は集中するのにいるのでナチにとっては凄く重要なのだ。
「丁度切れてるんだろ?さっき買ってきたんだ。まだ一口も食ってないから。お前に袋ごとやるから。書類を渡してくれ。コーカン。なっ?」
アメリカは等価交換を持ち寄る。
「くっ………………菓子………………だが…………書類………」
「どーする?早くしないとちびっ子の奴らにやっちまうぞ?」
「だーーーーーっっ!!!!分かった!!!書類は渡す!!!」
「よーし」
「クッッソ……………」
そう例えこの心が死んでいて仕事人間で精神が大人であっても本能には負けるのだ。
たかが十二歳、菓子類には負けるのだ。200歳越えには敵うまい。
「本当に甘いもんが好きなんだな。」
「五月蝿い」
「釣れないなぁーこのちびっ子は」
「ちびっ子ゆーな」
「十二歳…………」
「黙れ」
「言葉汚くなぁい!?」
なんだかんだ言ってこの2人も仲は良いのだ。あまり関わりは無いが。
「そういやナチ君?そのライターなぁに?」
「あん?タバコ吸うからな。偶に。前の上司は苦手だったが」
「待って?お前未成年。取り締まりしなきゃならん」
「チッッッ!!!」
「いやガチで吸ってる?」
「嗚呼」
「ドイツ帝国さぁぁん!?」
「止めろ!!兄さんを呼ぶな!!」
コメント
2件
良き、非常に良き、、、