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また逢う日まで。~再会~

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また逢う日まで。~再会~

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2024年03月08日

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「嗚呼…眠たい…」

そんな事を呟き今日も重たい瞼を開いて体を起こす。

「…って時間やっば!?」

起きた時間は7時30分。7時45分に集合なのに。

しかも自分は班長。

一宮 翡翠 小学六年生の11歳。




なんやかんやあって学校は終わり、家に着く。

今日は土砂降りの雨でやる事も特に無い。

だから携帯を開き動画サイトを眺め続ける。


『天国へ繋がる電話番号 0120-___』


「そんなのある訳…」

でも、興味はあった。

兄達に会いたい。声を聞きたい。話をしたい。


興味本位で電話を掛ける。どうせ出ないだろうと思っていても。


「モシモシ、此方、天国コールセンター デゴザイマス。」

「…え?」

「モシカシテ、間違イ電話デシタカ?」

「い、いえ。合ってます。」

「ソウデスカ。御話シタイ方ノ生前ノ御名前ト、現在ノ此方デノ御名前ヲ御聞キシテモ宜シイデショウカ。」

「えぇと…一宮翠蓮、今は___」

「ハイ、話タイ方ハオヒトリデ宜シイデスカ?」

「2人できるんですか?できるならもう1人…」

「ハイ、御名前ヲドウゾ。」

「一宮翠松、____です、」

「少々オ待チクダサイ。」




翠蓮「もしもし?」

「…!翠蓮!?」

翠蓮「その声は翡翠?」

「うんっ、翡翠だよ、ぉ…」


涙が零れる、もう会えない、話せないと思っていたから。


「変われよ、俺も話したい。」


電話越しにそんな会話が聞こえてくる。


翠松「翡翠ーっっ!」

「翠松!?」

翠松「久しぶりぃぃ…!」

翠蓮「半年ぶりくらい…?」

「ぅ…っ、ぐす…」

翠蓮「おい泣くな、男だろ〜?」

「女だわっっ!っ…」


嗚呼、この感じ久しぶりだ。

嬉しい。楽しい、幸せだ…!


やっと落ち着いて話せるくらいになっては


「ねぇ二人とも、」

ツー、ツー、

電話が止まった。


「スミマセン、お時間トナリマシタ。」

「え…」

「此方ノ電話ハイツデモカケレマスノデマタノ御機会ニ。」

「…はい、」


正直、もう少し話したかった。

またいつでも話せるから、何度でもかけよう、電話越しで飲み会でも…

って、わたし未成年だった。

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