カムイちゃんは最高にハイになりながら
ボロボロベアーのロボを裸足で、
げしげしふみまくって いました。
「アーーッハッハッハァ!!!!!ざーこざーこ
クソザコポンコツマシン!!!!時間と空間を
わからせることすらできないド低能クソザコポンコツマシーーンン!!!!カムイちゃんに逆らったら どうなるか徹底的にわからせてやるですよぉぉぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
そうやってカムイちゃんは高笑いしながら
ロボの身体をげしげしげしげローキックします。
最高に調子に乗ってますね。
これは期待できそうです。
さて、カムイちゃんは慢心しきってますねぇ。
全身ナノマシンのロボ君の脚を裸足で蹴ったりなんかしたら、雨の日に壊れかけた
機械を足でげしげしなんてしたら、
感電してもしかたありませんねぇ。
「《ピカドン》。」
カムイちゃんの体をジャポポン諸島全域の
電力をおよそ2000年は賄えるほどの
とてつもない電流が流れました。
「ギャヒン!!!???」
カムイちゃんの全身に電流が流れます。
いつものカムイちゃんならこの程度の電流
じゃあ怯まなかったでしょう。
しかしカムイちゃんは無駄に慢心し、
無駄に体力を浪費し、無駄に大技をつかい、
残心すらせずに無駄にロボの身体をげしげし
足でふんじゃいました。
あーあ、
カムイちゃんは本当にあたまよわよわベアーで可愛いですね。
痺れたカムイちゃんを確認しロボ君が
ニチャァァっと笑いました。
「ケイカク…..ドオリ…..勝率….100%。」
ロボくんの能力は 《科学をわからせる能力》。
人類の叡知であるロボくんのデータは、
ちょっと引いちゃうぐらい正確でした。
レイニーがカムイちゃんの背後をとりました。
そしてレイニーはカムイちゃんの心を
最も効率的にへし折れる技をつかいました。
「クマ……クマ………バァスタァァァァァ
!!!!!!!!!!!!!!」
いつものカムイちゃんなら耐えれたでしょう。しかしわからせ団にちょっと引いちゃうぐらい徹底的にメタられたカムイちゃんは
体を持ち上げられ、思いっきり地面に頭と背中をぶつけました。
「ギャウッッ!!!????」
人間なら軽く死んじゃう威力ですが
カムイちゃんはクマなのでセーフです。
カムイちゃん、何をされたか分かっておりません。混乱しております。
「え…….はぇ…….?」
そこにシュッと小さなシロクマのレフェリー
君があらわれ、カウントを取り始めます。
「1……2…….3……..You Lose…。」
レフェリーくんあくびをして帰っていきました。
カムイちゃん負けちゃった。残念残念。
カムイちゃん起き上がれるかなー?
がんばれー、がんばれー。
あれ、あれあれあれぇ?
どうしたんでしょうかカムイちゃん起き上がれませんこの程度のダメージじゃ肉体に傷ひとつつかないカムイちゃんがどおしてどおして起きあがれないんでしょうか?
それでは、カムイちゃんの様子を見てみましょう。
「グッ……ヒッグ……グス………。」
カムイちゃん泣いちゃった。
レイニー君が能力すら使わずにゆっくりと
近づいていきます。
カムイちゃんは心が折れてもナチュラルボーンつよつよベアー。
反射的に身体を動かしチワワのように
威嚇のポーズを 取ります。
「グッ…..ガルルルルルル….。」
レイニー君、ノッシノッシとゆっくり歩いていきます。
カムイちゃん、まるで生まれたての小鹿のように脚をぷるぷるしております。
顔はすでにしょぼしょぼのしょっぼしょぼ。
どうやらカムイちゃんはたった一回の敗北で負け犬ベアーに成り下がったようです。
その様子を冷めた目で見たレイニーは
「つまんねぇ。」
と言いながら瞬間移動して消えてしまいました。
そこにわからせ団のボスギンジローちゃんが
高笑いをしながらしょぼしょぼベアーの
カムイちゃんの元へと現れました。
「アーーハッハッハッ!!!!!よくやったわ
カニドーラク、ロボ、レイニー!!!そして
下っ端どもぉぉぉ!!!!!おねえちゃんのわからせぇぇぇ、これにて完了よぉぉぉ!!!!!
あぁおねえちゃんおねえちゃん。私のかわいいおねえちゃんの写真とっておねえちゃんの
わからせ姿を全世界に公開してあげないとねぇ!!!!!」
すっかり立場をわからされたカムイちゃん。
ギンジローちゃんになでなでされわしゃわしゃされ抱きつかれお腹に顔をうずくめられ
スーハスーハーされてもまるで抵抗できません。
可愛いですね。
ひとしきり《フィクションをわからせる能力》を使い、制服しか着ないというポリシーのあった気高き暴の化身だったしょぼしょぼベアーのカムイちゃんに様々な服を着せ
ギンジローちゃんは鼻血と涎を 垂れ流しながら 写真を撮って撮って撮りまくりました。
すっかり満足したギンジローちゃんは
「まったねー、おねえちゃん。」
と言ってカムイちゃんをリスポーン地点の
ダーリンの脱法パンケーキ屋さんに戻しました。
GAME OVER
「っは!!!!ここは、ダーリンの、そっか…..
ボク……..負け犬ベアーになっちゃったんですねぇ。」
ひっぐひっぐと泣きながらカムイちゃんが
大粒の涙を流しました。
彼女はこれまで一度もわからされたことが
ありませんでした。
すっかり自信を失いよわよわベアー
になってしまったカムイちゃん。
がんばれカムイちゃん、まけるなカムイちゃん。
そこにダーリンがやってきてこう言いました。
「とりあえず風呂入れ、そんで飯にすっぞ。」
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