もう一生
私は井田川百合(いだかわゆり)中学2年生
このころは、こんなことになるなんて
思いもしなかった…
普通に塾にいった帰り道
「はぁ今日は少し時間長引いちゃったな」
「だな!」
と元気よくいったのは私の
彼氏の宮田颯(みやだはやて)だ
私たちはてを繋いでいた
「ねえ颯今度の日曜日にデートしない?」
「いいぞ」
横断歩道を百合が渡った
「ここにブレスレット落ちてる」
一瞬だけ手を繋がなかった
それが聞こえなかった颯はずんずんと
歩いていった
「あ!待ってよ!颯!」
すると信号無視のトラックと百合が激突した…
キキー!
「キャアーー!!」
「何が起きたんだ!」
私の周りでは知らない人たちがビックリ
していた
私はこのとき死ぬと思った
次目を覚ましたのは病院だった
「百合?百合?大丈夫?体は痛くない?」
「お母さん…」
病院にずっといてくれたお母さんなのに
少し懐かしく思った
私はこの一週間ずーっと起きなかったらしい
私は次に先生がいった言葉に絶望をした
「百合さんの足はもう一生動かないでしょう」
「え?なんで…」
病院で食べたご飯がでてきそうなぐらいの
吐き気がしてきた。
「先生動かすこと絶対にできないんですか?」
「できません」ときっぱり言われた
「いやだよずーっと車イスなんて」
「それでは我々は失礼します。」
「ありがとうございました」
お母さんは席をたって頭を下げた
「お母さんやだよ」
私は子供のように泣いてしまった
「お母さんなにもできなくてごめんね」
「お母さんのせいじゃないよ」
「百合?」
といったのは颯だった
「颯…」
「目覚めたんだ」
「お母さん水買ってくるね」
「ありがとう」
「颯ごめんね私歩けないんだって私じゃなくてほかのこと付き合った方がいいと思うよだって一緒に歩きたいでしょ?」
「そんなこと…そんなこと言うじゃねーよ!俺はお前とずっと一緒にいたいだけだよお前のこと愛してるしずっと一緒にいるしお前を支える」
「颯…」
そんなことを、言われて感動してしまった
「颯大好きだよ!」
「うん!」
退院
「先生!お世話になりました!」
「うんがんばって勉強するだぞ」
「は、はーい」
「じゃあばいばい!」
「ばいばい百合ちゃん」
「颯。迎えに来てくれたの?」
「退院おめでとう。」
「ありがとう」
「お母さん先かえるね」
「うん」
「もう一生手を離さないからな」
「うん!」