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〖アイビー〗
# 9
〔 青空視点 〕
今日も家にいる成亜。
ここ自分の家だと思ってんのか??笑
って疑っちゃうほどソファでくつろいでる。
でも別に、
なんでか嫌な気はしないんだよなぁ。
ぶー…ぶー…っと携帯が震え、
奏のアイコンが画面に表示される。
部屋にいるのは成亜だし、ここでいいか、なんて思い
その場で会話を初める。
『もしもし〜』
『……え〜、今日?』
いつも通りの、遊びの誘い。
反射的に、ちらっと成亜を見る。
姿勢は変わってないし、こっちをみてすらいなかった。
んんっと、わざとらしい咳払いだけ。
……止めないの?
いつもなら、「大丈夫?」とか言うのに。
少し…、少しだけ、もやっとして。
止められなくて苛立った自分も
ここ最近過保護だったくせになんも言ってこない成亜も
おかしいって思えた。
なんとなく、行くって返事をして。
『遊びいくから帰って』
わざとらしく、成亜に冷たくしてみる。
「ん…」
「鍵あるからもう出てええよ」
いつも、通りの成亜。
僕に、冷たくされても気にしないんだ…
……そっか。
僕のこと、そんな気にしてないんだ。
ぁれ…?
なんで僕は、こんなに成亜を気にしてるんだっけ。
…これ以上考えても、もやもやするだけだと思って
そそくさと準備を終わらす。
『戸締まりよろしくね』
「ん、いってら」
『いってきます』は言わなかった。
自分に自惚れないように。
この前は、体調が悪かったから来てくれただけ。
…今だって、テレビ見に来てるだけだし。
なんだろ…この、胸が痛くなる感じ。
隣にいる成亜は、ただテレビを見てるだけなのに。
視界が滲む。
…… なんで?
成亜は、ただの友達なのに。
僕は…いつから、自分が成亜の特別だと思ってたんだろ。
……特別じゃない、よね。
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こげ丸