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司「あまね!あまねのお願い、叶えてあげる!」
寝たきりの少年に嬉々に話しかける
元気な少年
普「……ありがと司」
顔立ちは区別がつかないくらい似ているが
纏う雰囲気や、言葉には、
それぞれ違うものを感じる
普「でも俺、今願い事なんてないから」
寝たきりの少年は普
元気な少年は司
司「そっかぁー」
残念そうにため息をつく司
雛宝「あまね!つかさ!何話してるのっ?」
そこにヒョコっと顔を出した少女がいた
司「雛宝……」
少女を見た司は、面白くなさそうにそっぽを向く
普や司と同じく、
似た顔をした少女は雛宝というらしい
普「……つかさ、」
困ったように笑い、手を広げる普
司「……!」
兄の意図を察した司は、
遠慮などせずにその腕の中に飛び込む
司「あまねー!」
司は自身の頭をグリグリと
兄の胸に押し付ける
雛宝「いいなぁ……私も普と司と遊びたい……」
それを見た雛宝は
羨ましそうに指をくわえた
弟に夢中で全く構ってくれない兄に、
我慢できなかったのか、
司と同じように兄に飛び込む雛宝
普「うわっ……びっくりした……雛宝」
雛宝「私もあまねとつかさと遊ぶ!」
司「………」
司「だーめ!あまねは俺の!俺と遊ぶの!」
まっすぐ雛宝を見つめ、言い放つ
雛宝「あまねはものじゃないしつかさのじゃないよ!」
雛宝「みーんなの!」
ムッと言い返す雛宝
司「………」
司は少し下を向いた後あと
部屋から出ていってしまった
普「あ、司………」
雛宝「………あまね」
雛宝「私って、なんでこんなにつかさに嫌われてるの?」
司に冷たくされたのがショックだったのか、
今にも泣きそうな表情を浮かべる雛宝
普は少し口を開いたあと
何も発せずに迷ったように口を閉じた
そして少し間をおいた後
もう1度口を開く
普「司だって、雛宝と遊びたいはずだよ」
普は困ったように笑う
__おいで
そう言ってさっきと同じように
今度は雛宝に向かって手を広げる普
雛宝(まただ………)
雛宝(いっつも兄妹のこと考えて自分のことは後回しなんだもん………)
雛宝(最近、困った笑い方しか見てない………)
雛宝は、兄のその姿が気に入らないようだ
あれー?今回キリが悪い?
気に入らなかったらごめんね!
いやー原作と上手く繋ぎ合わせるのって想像より倍に大変で……
時間が意外とかかる………
期待外れ、「下手!」とか思ったらホントごめん!
コメント
7件
悲しい( ´;゚;∀;゚;)
ヤバい心に刺さる グッ(絶命)