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神 っ て る 🥹 💖
やばい!最高すぎる!!! 続き楽しみです!!
わ ぁ ‐ ! 尊 い ><
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「 No.1ホストと幼馴染」 ― ya × et
約束の時間。
えとさんが店の前に姿を見せた瞬間、ゆあんくんの胸は一気に熱を帯びた。
「……来てくれた。」
ずっと待っていた。
店の中ではなく、あえて外で。
プロの仮面をつけた自分じゃなく、ひとりの男として迎えたかったから。
えとさんは少し戸惑ったように、けれどまっすぐに歩いてくる。
昨日よりもずっと距離が近く感じて、心臓が暴れるように跳ねた。
「……ごめん。私、勝手に来なくなって。」
「いくら幼馴染でも…ホスト相手にあれ以上の関係を持つのは…他の女の子たちに……」
「いい。」
遮るように言った。
言葉よりも、彼女が目の前にいることが全てだった。
沈黙。
通りを行き交う人々のざわめきの中で、二人だけの世界が広がる。
「……なぁ、えとさん。」
「……なに?」
「俺、ホストやめようと思う。」
えとさんの目が大きく揺れる。
それでも視線は逸らさなかった。
「……だって、もう限界なんだ。
お前を『客』として扱うふりなんて、もうできない。」
夜風に吹かれながら、ゆあんくんは震える手でえとさんの手を取った。
細い指先が、ぎゅっと握り返される。
「……俺はお前が欲しい。仕事も立場も全部捨ててもいい。
だから――逃げんなよ。」
「……ゆあんくん。」
えとさんの頬を、ひとすじの涙が伝った。
けれどその涙は、昨日の不安じゃなく、確かな答えのしるし。
二人の影が重なるように、夜の街灯の下で抱き合った。