甲斐田視点に戻ります
『なぁ甲斐田ぁ夢の話してや〜』
「…何で知ってるんですか?」
〔僕が神から聞いたんだ〕
「なるほどね…」
「でも面白い話じゃないよ?」
《いいんです。僕には後輩の事を知るという権利があるんですから》
「なんだよそのけんりぃ…」
〈いいから甲斐田さん早く話してください〉
「うぅ…」
僕は全ては話さなかった
夢の中で大切な人”達”に殴られたり蹴られたり暴言を吐かれたと言った
正直に「不破さんに」と言ってしまうと
彼は責任を感じてしまうかもしれないから
人達 と言った
もちろん犯されたことも秘密だ
《そんな事があったんだ…》
〈想像以上の悪夢ですね〉
《甲斐田くんが起きれてよかったよ…》
「いやぁ〜実は…自力で戻って来れたわけじゃないんですよね」
〔どういう事?〕
僕が夢の中でもう1人の僕に会った事
辛すぎて死のうとしたこと
それを助けてもらった事
これは全て話した
〈そんなことが…〉
〔ほんとにっよかった〕
帰ってきてくれてありがとうと皆泣いていた
……でも不破さんは違った
ずっと真剣な表情で何かを考えていた
そして急に
「甲斐田と2人きりにさせて」
と言い
皆を病室の外に追い出してしまった
2人きりになった病室に沈黙が走る
「アニキ?どうしましたか?」
と聞くと
『お前なんか隠してるやろ』
と言われた
『全部話せやアニキに隠し事すんな』
と言われた
「いやいや…全部話しましたよ?」
と言うと
眉を八の字にし、上目遣いで
教えてや?と言ってくるもんだから全部話してしまった
『そっか…』
そういった不破さんの表情は暗かった
『なぁ晴 絶対言うタイミング今じゃないとはわかってるんやけど今言わせて欲しい 』
なんだろうな〜
夢の中で起きたことまた起きたりするのか?
それか汚された僕には近ずきたくないとか?
あぁ……聞きたくない
「聞きたくないです」
『なんでや?!』
「聞きたくないからです」
出ていってください と冷たく突き放すように言った僕の頬を両手で掴み
『ええからきけや!』
と言った
びっくりしていると
『甲斐田…気絶する前に俺に言ったこと覚えとるか?』
「…はい」
『あれな、俺も同じ気持ちやで』
「へ?」
『自覚した時にはもう遅くて、ずっと寝てるお前の手を握って言ってた』
『晴。俺お前のこと好きや』
『俺の事呼ぶその声も,歌声も,ギターが上手いところも,綺麗な瞳も,ふわふわな髪の毛も,優しくて気遣いができるところも,全部が好き
甲斐田晴という存在が愛しくてたまらんの
気づいたら目で追いかけてた。お前の事を撫でたいって思っとった。もっと触りたいって
…晴の頭の中を俺で埋めつくしたいって思っとった
…なのに俺は今までその気持ちを見て見ぬフリしとった
多分なずっと前から気づいとったんよ
でも男に告られたら気持ち悪いよなって…
ずっと気持ちに蓋しとった
甲斐田が目覚めるかわかんないって言われた時
もっと早く勇気を出して言えばよかったって思った』
『それに…ってはる?!なんで泣いとんの?』
「嬉しいからに決まってるじゃないですかっ」
『……なぁはる』
「なんですか?」
『キスしてええ?』
「っなんでそんな事聞くんですか?!///」
『ずっとしたかったから』
「〜///いいですよ」
ちゅ
「ふぁさん…もっと///」
『っっっお前…///』
ちゅく…ちゅぅ…くちゅ…♡♡
「ん…♡ふぁっんむ♡」
「っはぁはぁ♡」
『満足したか笑?』
「はい///」
『なぁ晴』
「なんですか?ふあさん」
『湊って呼んで』
「…みなと///」
『んふふ』
『はる!』
「ひゃい?!」
『俺の苗字貰ってくれんか?』
「?!それって…」
『はる俺と結婚してください』
「っ喜んで(泣)」
『俺世界で1番幸せや(泣)』
その後外に追い出された人達が入ってきて
おめでとう!!
良かったね!!
おせぇよ!!
病院でなんてことしてくれてんだ!
などの祝いの言葉(1部を除く)を貰った
…聞かれてたの恥ずいな////
コメント
1件
俺の苗字貰ってくれん?、は普通にイケメンすぎて発狂します(^ω^)