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少し寒い教室のこと。朝方だからか春のせいかまだ少し寒い季節であった。だが桜はもう葉桜へと変わりはじめていた。おそらくこれも四月の半ばだからだろう。相変わらずクラスは騒がしくて猿しか居ないのかってくらいの騒音に腹を立てていたのだが耐えていた。こんな騒がしくしていたら先生に怒られるというのにバカなのかと思い深くため息がでた。
相変わらず休み時間も騒がしくて調子づいてるのか叫んだり奇声が聞こえる。本を読みたいというのに。正直少しきつかった。だが怒りを耐えて眠たい授業を受けた。いつものようにクソみたいでしょうもないご都合主義のようなうざったらしい授業であった。めんどくさい授業をただただ適当に受けていた。
今日もクソだるい学校という牢獄から帰ってきた。かといって家も結局牢獄なんだろう。現実逃避するがためにまたゲームに勤しむ。最近はゆったりとしたゲームよりアクションゲームのほうがハマっている。課題があったが嫌で嫌でやる気にならなかった。どうせ怒られるのだろう。やるより怒られる方がマシと考えてしまった。どっちにしろめんどくさいならやる方が良いという意見も分かる。けど、正直こんなにクソみたいな国に、ネットで誹謗中傷しまくりの国民性じゃ未来もクソもないだろうに。もはや滅んでしまえばいいしさっさと滅んで地図から無くなれば楽なんだよ。クソみたいな国民性だからこの国は自殺者が年々増えるんだよ。当たり前だ。私は人間が嫌いだ。自分も人間も。人間は他人に自分の価値観を押し付けて無理に労働させて自分勝手で親だって生きたいなんて頼んでないのにさ。そう誰かのせいにして誰かを嫌いになってそんな考えの自分が還って嫌いになる。人間は陰口と利己的な考えで誰かに影響され続けてきてるんだと。
そうやってぼーっとゲームをプレイしていると母の声がした。
「あ…、今日お母さん休みだったっけ…。」
母の声がした。時刻は丁度八時を回っていた。短針のカチカチ音を無視しリビングへと行く。リビングにはタケノコご飯とサラダに味噌汁が並べてあった。席に座り黙ってご飯を食べていると母がこちらをみる。
「えり、あんた勉強ちゃんとできてる?サボっとんとちゃうか?六年の時成績怪しくなかった?」
「それは…、学校行きたくなくて勉強に遅れをとっちゃったって言うか…。」
勉強の話になると母はいつもピリピリした様子になる。この時の母は嫌いだ。勉強とか将来の話になるとお母さんもお父さんもピリピリして怒った様子なんだ。私にとっては大人になるとか実感が無いというのに。
「母さん早いよその話は。私まだ中一なんだし過保護すぎて嫌だよもう」
それにそろそろテストだ。テスト勉強は正直順調ではない。めんどくさくて手につけられなかった。
だるくなってご飯を食べたら歯磨きはせず自分の部屋のベットに飛び込む。メンタルの弱い私にはなにもできない。でも受け止めないといけない。そう思い味のない唾を飲み込んだ。