トレイ
「リドル!!」
エース
「レイ!!」
リドル
「はっ!!」
『ん、』
エース
「あ、目ぇあけた!」
ケイト
「ハァ〜 マジ、もう起きなかったら
どうしようって超焦った。レイ
ちゃんも倒れちゃうし」
リドル
「はぁ はぁ、僕は…一体?」
クロウリー
「良かった。正気を取り戻していますね」
トレイ
「今は何も考えなくていい。寝てろ」
エース
「あーっ、そうやって甘やかすかや
ちょっと怒られただけで暴走とか
するんすよ!庭は滅茶苦茶だし、
こっちもヤバいとこだったんだからな」
デュース
「確かにヤバかったな」
グリム
「まったく。ストレスを溜めると
ろくなことがねぇんだゾ」
リドル
「僕…本当は、マロン
タルトが食べたかった」
エース
「へ?」
リドル
「薔薇は白だっていいし、フラミンゴも
ピンクでいい。お茶に入れるのは
角砂糖より蜂蜜が好きだし、レモン
ティーよりもミルクティーが好きだ
みんなと食後のお喋りだってしたい」
トレイ
「リドル…」
リドル
「ずっと、もっと、トレイ達とら
遊びたかった。うっうう、
うううっ、わぁあああん!」
『!』
私は隣にいたリドルを抱きしめ
背中をさすった
泣かないで 泣かないで
大丈夫よ いい子 いい子
リドルは私の肩に手を
置き服を握りしめる
ケイト
「うっそ。あのリドルくんが
ギャン泣きしてる」
エース
「おいこら!泣けば
許されると思うなよ!」
デュース
「お前もたいがい空気読まないな」
トレイ
「俺も悪かった。おまえが
苦しんでるの知ってたのに、
ずっと見ない振りをしてた」
リドル
「うっうっ、うう」
トレイ
「だから、今日は言うよ。リドル、
お前のやり方は間違ってた
だからみんなにちゃんと謝るんだ」
リドル
「うっ、ぐす。ごめんなさい
ごめんなさい…っ!」
エース
「オレ、寮長が今までの行動を
謝ってくれたら言おうと
思ってたことがあんㇲけど
ゴメンの一言ですむわけねーだろ!
絶ッッ対許してやらねーーー!!!!」
『!』
ケイト
「え〜っ!?この空気でそれ言う!?」
エース
「ったりめーだ!こっちは散々
コケにされたわけだし?
せっかく苦労して作ったマロン
タルトを捨てられたわけだし?
涙ながらに謝られたくれーじゃ
許せねーなぁ
ていうか早くレイから離れろ!」
グリム
「こいつ、オレ様より根に
もつタイプなんだゾ」
リドル
「そんな、じゃあ、どうすれば」
エース
「俺、しばらく誕生日
じゃないんだよね」
デュース
「は?お前何言って」
エース
「だから、なんでもない日の
パーティーのリベンジを要求する
俺達、結局パーティーに参加
できてねーし
そんで、今度はお前がタルトを
作って持って来いよ。あっ、トレイ
先輩に手伝って盛らうのはナシ
だから!自分で苦労しろ!
そしたら、許してやら
ないことも、ない」
『自分は手伝ってもらったのに?
素直じゃないのね』
エース
「外野は黙ってろ。いい?わかった?」
リドル
「うん。わかった」
クロウリー
「うんうん。歩みよりは美しきかな
これで一件落着ですね」
『ローズハート先輩、
落ち着きました?』
私は少し体を離し顔を
覗き込んで聞いた
リドル
「あ、うん(//-//) ありがとう」
『いいえ』
私は手を差し出しローズ
ハート先輩を起き上がらせた
ケイト
「そんじゃ、俺達はまずお庭の
片付けといきますかぁ。せっかくの
フォトジェニックなお庭がボロボロ
だよぉ…とほほ」
トレイ
「俺も手伝う」
ケイト
「トレイはリドルくんを医務室に
運んで来て。オーバーブロット
しちゃったわけだし、1度先生に
みせたほうがいい」
クロウリー
「ダイヤモンドくんの言う通り
です。私も付き合いましょう」
トレイ
「はい。ありがとうございます」
グリム
「うう、いっぱい魔法を使ったら
腹が減ったんだゾ〜 ん?これは、
これ、ドワーフ鉱山で落ちてた
黒い魔法石と同じヤツなんだゾ!」
デュース
「本当だ。どこから落ちてきたんだ?」
エース
「今度は食うなよ」
『また、食べる気じゃないわよね?』
グリム
「1度食べたら忘れられない
あのお味!いっただっきまーす!」
エース
「って、もう食ってるし!」
ケイト
「え、グリちゃんってそういう
ゲテモノ食べるタイプなわけ?」
『本当にお腹壊さないのね?』
エース
「まあモンスターだから、
俺らとは胃の作りが違うんじゃね?」
デュース
「それにしても拾い食いは
よくないと思うが…」
グリム
「ンッ!この芝生も、食べて見ると
なかなか爽やかでイケるお味なんだゾ」
デュース
「こら!!そんなもの
まで食べるんじゃない!」
ケイト
「あーあ、ったくもー
お前達、ありがとな」ボソッ
『ふふっ』
私はケイトに近づいて耳元で言った
『そちらが本心なのね』ボソッ
ケイト
「!」
エース
「なんか言いました?」
ケイト
「んー、なんでもなーい」
〜〜〜
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「この人殺し!」
家族を殺した
「人殺し」
師範を殺した
「人殺しよ!!」
罪無き人を殺した
“ 私のせいで “
「なんでお前が生きている?」
お父さんの声が
「あんたのせいで私達が、!」
お母さんの声が
「お姉ちゃんがもっと速ければ!!」
妹の声が
「お前がもっと強ければ」
恩師の声が
みんなの声がして、必ず最後に言うの
” お兄ちゃん/兄を殺していれば “
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『!! ハァ ハァ ハァ ハァ』
ガバッと音を立てて飛び起き
私は呼吸をする。体は汗だくで
ベットは濡れていた
久々に、夢を見たわ
私はそんなことを思いながらベット
から降り、エースが提案したやり直し
なんでもない日ティーパーティーへ
行く準備をする
__ポタ ポタ
黒いシミを増やすマジカルペンを
胸ポケットにいれ、グリムと一緒に
寮を出た
コメント
3件
ここまで全て読みました! 続き頑張って出してください!
ハート1000にしました ノベルでこんなに面白いとおもったのは始めてです!!! 投稿頑張ってください!