日本国が再建国された。統合日本連邦共和国という国名を改め、かつての日本国に戻った。その後も日本国民の米海軍による避難は順調に行われ、日本国防軍(旧名・統合連邦国防軍)の総司令部もアメリカ合衆国に臨時で移された。それも、中国帝国に対抗するためである。人気の消えた日本列島には中国帝国が侵攻してこないよう、米軍が配備された。
【第1回 日米軍事作戦閣議】
閣議には、永田を初めとする日本国防軍とアメリカ合衆国政府が参加していた。
「これより、日本国とアメリカ合衆国による中国帝国への日本国報復作成閣議を始める。」
サニエル大統領の開始指示に、閣議室にいた人は全員着席した。
「さて、日本国民の避難は全員完了した訳だが、アメリカ合衆国としては、核ミサイル攻撃による中国帝国への報復を日本国に提案した。Mr.NAGATA総司令官からの同意を得たので、本作戦閣議を進行したいと思う。」
永田も席を立ち上がり、サニエル大統領の横に立つ。
「日本国としては、政府機関密集地域への空爆報復を考えている。前回、北京、上海、広州にも報復爆撃を行ったが今回の報復攻撃では、民間人ではなく中国帝国政府への報復攻撃を行う。米軍と共に。」
「Mr.NAGATA総司令官の作戦には、米国としても同意している。本作戦では、日本海に展開している我々の第7艦隊と、日本国防軍の第7統合艦隊を主力にする。また、本作戦にはアメリカ合衆国の他にドイツ、イタリア、スウェーデン、フランス、スペイン、シンガポール、インド、オーストラリアから各艦隊が増援として参戦する。中国帝国政府への攻撃は日本国、アメリカ合衆国、インド、ドイツ。また、この作戦ではロシア連邦も動くと思われるため、ロシア連邦への対応はイタリア、スペイン、スウェーデン、オーストラリア、シンガポール、フランスとしたいと思う。質問のある者はいるか?」
誰も挙手しない。
「では、作戦決行日は3日後とする。皆、心してかかれ。」
サニエル大統領の指示に全員頷き、閣議室を去ってゆく。永田はサニエル大統領に接する。
「大統領……。本当に感謝いたします。」
「礼には及ばない。アメリカ合衆国としても、中国帝国を潰せれば、戦局としてはとても有利になるからな。だから、Mr.NAGATA……絶対に、」
「報復作戦を成功させようではないか。」
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