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『消えた歌、響く声』

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『消えた歌、響く声』

53 - 第53話 迎え撃つ者の美学

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2025年06月29日

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7月5日 17時30分。イベント終盤、空気は張り詰め、まるで戦場前夜のような静寂に包まれていた。


さくらもちは背もたれに深く腰かけ、静かにモニターを見つめていた。


そこには、1位の称号を背負う自分の名前。そして、すぐ下に迫る二つの数字——ミィコと音葉のポイントが、じわじわと這い上がってきていた。


「ふふ……いいね。来るなら、来なよ」


余裕の笑みを浮かべ、紅茶のカップをテーブルに戻す。

ピンチ? 違う。むしろ、これは”遊び場”だ。


この瞬間のために自分達は積み上げてきた。

不安など影も形もない。あるのは——確かな覚悟。


ざわつき始めるコメント欄。


「ミィコ、追い上げてる!」

「音葉が爆発してる!」


さくらもちは静かにマイクを手に取り、顔を上げた。

次の瞬間、彼女の声が画面越しに凛と響く。


「さあ!そろそろ“本気”出していこうか!ここからは——私たちのターン!」


その言葉に、コメント欄が歓声で弾けた。

高鳴るBGM、目まぐるしく動く演出。

そして、応えるようにリスナーたちのギフトが波となって押し寄せてくる。


「余裕は、強さ。覚悟は、未来への切符。」


静かだが確かな声が、画面の向こうの誰かの心を震わせた。



#迎え撃つ者の美学 #さくらもち #イベント終盤 #余裕と覚悟 #ギフトの波 #本気モード #ターン開始 #リスナー応援 #戦いの美学 #強さの裏側 #覚悟を決めて

『消えた歌、響く声』

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