テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
side mio
話し終えると、彼の手がそっと私の頬に触れた。
指先が涙の跡をなぞり、やさしく拭ってくれる。
次の瞬間、強くも包み込むような腕が私を抱きしめた。
「……話してくれて、ありがとう。
みおちゃんの全部、受け止める。
…僕はいなくならないよ。
みおちゃんの力になりたいって、前にも言ったじゃん」
低く、やわらかな声。
まるで子守唄のように、胸の奥に染み込んでいく。
胸の奥があふれて、嗚咽が漏れた。
ためらいながらも、私は彼の背中に腕を回す。
「……おおもりさんっ……ありがとう…ございます……」
抱きしめ返され、彼はわずかに驚いたようだった。
それでも、耳元に落ちた声は甘く熱を帯びている。
「……みおちゃん、僕に全部、ちょうだい?」
触れるだけの口づけ。
けれど、その温度が全身を貫く。
――もう、逃がしてくれない。
今だけじゃなく、この先もずっと、この人にすべてを預けてしまいたい――そう思ってしまう。
怖いはずなのに、怖くない。
私を縛る腕も、唇も、熱も……全部が甘くて、抗えなかった。
side mtk
「……みおちゃん、僕に全部、ちょうだい?」
触れるだけのキス。
ほんの一瞬の温度なのに、唇が離れたあとも、彼女の震えが僕の中まで染み込んでくる。
――もう、逃さない。
この手を離すつもりなんて、最初からなかった。
心の奥まで、ぐちゃぐちゃに絵の具を塗りたくって――
ムチャムチャな夜に絡まって、溶けてしまうまで。
唇を重ね直す。
今度は深く、ためらいなく。
「あ…っ、おおもり、さんっ…」
口を離した時、潤んだ瞳がまっすぐ俺を見た。
胸の奥で、何かが音を立てて崩れ落ちる。
片手を彼女の膝裏に差し入れ、軽々と抱き上げる。
首に回された腕の細さと温もりが、余計に愛おしい。
「……みおちゃん、軽すぎ。ちゃんと食べて、ね?」
小さく頷く横顔を見つめたまま、ベッドに彼女を降ろす。
逃がさないように、そのまま覆い被さり、指を絡め取る。
「……僕のこと、怖くない?」
視線がぶつかる。
「……怖くない、です」
その言葉に胸が熱くなる。
もう遠慮なんてしない。
唇を押し当て、逃げる舌を絡め取り、深く、奥まで侵す。
「っ……ぁ……くる…し…」
甘く掠れた声が、部屋に溶ける。
唇を離し、首筋に舌を這わせると、背が反る。
「あっ……だ…め……」
制止の声が余計に火をつける。
首筋に歯を立て、甘噛みしながら吸い上げる。
「くっ……あっ……おおもり…さん……だめ…っ」
赤く染まる白い肌。
そこに、僕の存在を刻みつけるように。
耳元で、低く囁いた。
「僕だけ見てて……みおちゃん」
彼女のTシャツに指をかけ、ゆっくりと脱がせる。
「みおちゃんの、ぜんぶ……見せて?」
視線を絡ませ、逃げ場を与えないまま、上半身の布を剥ぎ取った。
「……きれい」
あらわになった柔らかな二つの膨らみを片方の手で包み、もう片方を唇で吸い上げる。
「あっ……んぁ……ふっ……」
声を漏らすたび、身体が小さく跳ねる。
「かわいい……」
可愛すぎて、全部喰らい尽くしたい。
鎖骨に舌を這わせ、再び吸い上げる。膨らみを弄っていた指は、太ももをなぞるように内側へ。
「あっ……や……だっ……おおもりっ……さんっ……」
「……名前で呼んで?」
耳元に熱を含んだ息を落とし、甘く囁く。
「もとき……さ……んっ……」
名前を呼ばれると同時に、手を絡めて深く口づける。舌を絡め、逃げ道を塞ぐ。
「みおちゃん……もう僕から逃げられないね」
唇を離し、額を合わせる。視線が絡んだ瞬間、彼女の瞳は完全に僕に堕ちていた。
スカートに指をかけ、布越しに秘部をなぞると、熱がじんわりと伝わってくる。
「みおちゃん、えっちだね……?」
「……あっ、もときさんの、せいですっ……」
「……そんなふうに煽っちゃ、だめだよ」
焦らすように手を止め、息を詰まらせた彼女の耳たぶを軽く噛む。
ショーツをゆっくりと剥ぎ取り、耳元に囁きながら指を滑り込ませる。
「……ほら、僕でこんなに……」
「……っあ、あああっ……きもち……っ」
ぐじゅぐじゅと水音が響き、いいところに触れた瞬間、背中が大きくのけぞった。
「ここ、弱いんだ……」
「ふふ……かわいすぎ。……一回、イっとこうか」
耳元で低く囁き、同時に耳たぶを甘く噛む。
「らっ……め……いっちゃ……あっ……!」
爪が僕の背中に食い込み、彼女の身体が小刻みに震えた。
熱い波に飲まれながら、甘い声を漏らすその姿に、理性が削られていく。
「……やっば……エロすぎ……もう優しくできないかも」
ベッドサイドの棚からゴムを取り出し、歯で切って素早く装着する。
服を脱ぎ捨て、自分の熱を彼女の入り口にあてがった。
腰を支えて逃がさないようにしながら、見下ろす。
「……みおちゃん、挿れていい?」
僕をまっすぐ見つめ、恥ずかしそうに小さく頷く。
腰を掴み、さらに深く打ち込む。
「ひゃ……あっ……あ……!」
背が大きくのけぞり、腕が僕の首に絡む。
もう余裕なんてなく、視線が絡んだ瞬間、そのまま深く口づけた。
「んっ…ふっ……も…きちゃ…っ…」
唇を離し、耳元で囁く。
「……いっしょに、イこ?」
僕の欲を吐き出すかのように、さらに深く奥を突く。
「もとき…さっ……イくっ……ああっ!」
ぎゅっと抱き寄せられ、背中に爪が食い込み、足が絡む。
限界が一気に押し寄せる。
「……みおちゃん……っ、イく……!」
彼女が甘い波に呑まれるのと同時に、僕もすべてを彼女の中に解き放った。
初、センシティブがんばりました。
ほめてください。(何様)
WanteD×2の歌詞を埋めてみました。
エロくなさそうにみえて、エロいですよね。あの歌詞。