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⚠︎︎ アメソあり
もう見慣れた白い天井
ソ連「暇だな」
誰かに来てもらおうと思ったが、何故か気が引けてやめた。ナチスが味方だったら来てくれるだろうか。そんな叶うはずもない夢を考えるのをやめた。ナチスと戦ってから考えることをやめることが多くなった。自分が空っぽになってしまった気分だ。
ソ連「はぁ」
何回目かのため息。ため息をつくほど、自分が無くなってしまうのではと思った。
ガラガラ
扉が空く音がして、音の方を向いたらアメリカがいた。
ソ連「ボロボロの俺でも見に来たのかよ」
アメリカ「ま、そんなとこ」
ソ連「そうか」
アメリカ「相変わらず、捻くれてんな笑」
ソ連「…別に」
毛布に包まるようにアメリカに背を向ける
アメリカ「おいおい、こんなイケメンなアメリカ様がお見舞いに来てやってんのにそんな態度か?」
ソ連「来いなんて言ってない」
アメリカ「ちぇ、そうかよ」
それから、俺らは他愛もない話をした。
アメリカ「じゃ、そろそろ帰るわ」
ソ連「あぁ、気をつけろよ」
アメリカ「はいはい、」
ガラガラ
扉が閉まる。静まり返った部屋を眺める。でも、やっぱり面白いことは無くまた暇になった。
ソ連「もう寝よ」
今日も結局伝えられなかった。ナチスのせいでソ連の心に空いた傷。それを埋めようとして、俺は病室に向かった。だけど、ソ連はまだ自分を傷つけたナチスが好きらしい。
アメリカ「俺も卑怯だな…」
ナチスのことを諦めたかと思った。だから、俺にも振り向いてくれるってそう思ってた。
アメリカ「ただいま」
イギリス「おかえりなさい、どうでしたか?ソ連さんの具合は」
アメリカ「いいんじゃね」
俺は、吐き捨てるように言った。 親父がムッとした様子で言い返してきた。
イギリス「なんです?その言い方」
アメリカ「別に、疲れてるから」
イギリス「なんかあったのですか?」
アメリカ「親父には関係ないだろ!」
親父がビクッと肩を震わす。
イギリス「もういいです」
と呆れたように言った。部屋に戻ろうとした親父の首を絞めた。
イギリス「!?…やめっ」
自分より背の低いやつを殺すのは簡単だ。
カナダ「なんかすごい音聞こえたけど…え? 」
イギリス「か…なだ」
カナダ「ちょっと兄さん!!!やめて!!」
アメリカ「は…?」
ハッと我に返る。実の父親を殺そうとしたのだ。
イギリス「ゲホッゲホッ」
カナダ「父さん!大丈夫!?」
イギリス「えぇ、なんとかハァハァ」
アメリカ「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
カナダ「に、兄さん…?」
カナダが脅えたように見てくる。あぁ、おれってやっぱりダメな奴だな。
イギリス「怒ってないですから、そんなに謝らないで下さい」ギュ
久々に感じる温もり。
カナダ「兄さん、最近疲れてるんだよ。寝てなさそうだし。ね?今日はゆっくり休も?」
アメリカ「わかった。心配かけてごめん」
カナダ「もう、すぐ謝るんだから。謝るくせやめよ」
アメリカ「…ありがとう?」
カナダ「そうそう」
イギリス「まだこんな時間ですし、ゆっくり休んでくるといいです」
アメリカ「わかった」
2階に上がる。身体をベッドに預けるとそのまま眠ってしまった。
どうも、アメソに目覚めた主です。
あと、前回の話でコメントくれた方ありがとうございます!ではまた!