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てことで!文才0の僕がルーベルトの小説書きます(^^)
ちな、ルーベルトは僕のオリカンヒュだよ
(^^)
んじゃ、どぞ
【都会の闇と光】
「兄さん、またその適当な企みか?」
弟のルートは、俺――ルーベルトの顔を見るなり、また分かりきったことを言う。その目は、まるで透明なガラス玉のように冷めていて、俺の派手な笑顔を真っ直ぐに映していた。
「ひどいなぁ、ルート。俺の計画を『適当』とは。これは芸術だぜ? 今回は美術館の美術品を盗むのにお前も協力して欲しいんだけど」
「断る」
俺が話を最後まで言い終わる前に、ルートはピシャリと言い放った。背もたれにもたれかかったルートの指先が、キーボードの上で目にも止まらぬ速さで踊っている。目の前には、見慣れた暗号が渦巻くディスプレイが三つ。ここは、国からの支援で設立された、世界中から集められた裏社会の子供たちが集う学園の寮の一室だ。
「おいおい、そんなに冷たいこと言うなよ。昔は二人で路上で…」
「昔の話は持ち出すな。兄さんの詐欺なんか手伝う暇があるなら、防衛省からの課題を終わらせる。俺はホワイトハッカーとして、国のためにここにいるんだ」
ルートの言葉は、いつも俺の胸にチクチクと刺さる。弟のその正義感めいたものは、俺にとって少しばかりうざったい。
俺とルートは、都会の片隅で、誰も助けてくれない路上で育った孤児だ。腹が減っても、寒さに凍えても、誰も見向きもしない。そんな状況に絶望し、俺は悟ったんだ。
「金だ。金さえあれば、誰も俺たちを無視できない」
そうして、俺は詐欺師になった。最初はパン一つ盗むことから始まり、やがてはマフィアの組織にまでその才能を買われ、「凄腕」とまで呼ばれるようになった。全ては、金を稼ぐため、俺たち兄弟が生き抜くためだ。ルートも同じマフィアに所属していたが、あいつはマフィアを裏側から支える優秀なハッカーだった。
だが、そのマフィアも捕まり、俺たちは国と契約を交わした。俺は「今までの罪を見逃す代わりに、この学園で詐欺技術をさらに磨き、国の裏側で働け」という契約で。ルートは、そのハッカーの才能を国に買われ、防衛省から直接スカウトされてホワイトハッカーとしてここにいる。ルートにとって、この学園は成長の場であり、俺にとっては、身分を保障された『仮の檻』のようなものだ。
「ちぇっ。お前がマフィアのハッカーだった頃は、もっとノリが良かったのになぁ。『兄さん』って言って、俺の指示通りにサクサクとデータを改ざんしてくれたろ?」
俺がわざと挑発するように言うと、ルートはわずかに眉根を寄せた。
「俺はもう、過去の汚れを払拭したい。兄さんとは違う」
「なんだと?」
俺はルートの背後に回り込み、その肩に手を置いた。ルートはピクリと体を震わせ、うっとうしそうに俺の手を払いのける。
「何度も言わせるな。ちょっかいかけるな、ルーベルト」
「あぁ、悪い悪い」
そう言って笑う俺は、内心で少しだけ寂しさを感じていた。ルートが俺を「ルーベルト」と名前で呼ぶとき、俺はいつも、あの路上で二人きりだった頃の、まだ汚れていなかった弟との距離を感じる。
俺がちょっかいをかけるのは、ルートの冷たい表情を崩したいからだ。あの頃、路地裏で怯えていたルートが、今では国に頼られるホワイトハッカーとして、堂々と生きている。それは、俺が詐欺師として金を稼ぎ続けた結果でもある、と信じている。
「まぁいいや。今回の計画は、お前抜きでも完璧だ。この凄腕詐欺師の腕、錆びついてなんかないってところを見せてやるよ」
俺は学園の窓の外の夜景を見つめた。都会のネオンは、俺たちが絶望したあの頃と変わらず、煌々と輝いている。
『兄さん』
ルートの声が、小さく、しかしはっきりと聞こえた。
「無茶はするなよ。ここでまた捕まれば、契約違反だ」
俺は振り返らず、ニヤリと笑った。
「心配すんな。俺は誰にも捕まらない」
どうでしたか?
因みにこのルーベルトとルートは僕の私立オリカンヒュ学園のキャラとして登場した二人です(^^)
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それじゃ、ばいばい