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続き書きます
にょんとりです
第12話「夜明けのコンビニ」君と見るその先
キャンドルの灯りがやわらかくゆれている。
軽くワインを飲み交わしたあと、2人は自然と寝室へ向かった。
ベッドに並んで横たわり、ブランケットの中で肩を寄せ合う。
テレビもスマホもつけない。ただ、お互いの体温と呼吸だけがそこにある。
スンリは、首元にかかったネックレスにそっと触れた。
🐼「……ヒョン、ほんとにこれ、俺につけたの後悔しない?」
🐲「なんで後悔すんだよ」
🐼「だって、俺、たぶんすごい面倒くさいし、飽きっぽいし、頑固だし……」
🐲「うん、全部知ってる」
🐼「即答……」
🐲「でも、全部知ってても、それでもお前といたいと思ってる」
ジヨンの声は、静かで優しくて、
まるで心の奥に直接響いてくるようだった。
スンリはベッドの中で、そっとジヨンに腕を回す。
自分でも気づかないくらい、少しだけ震えていた。
🐼「……怖くなるんだよ。ずっとって、ほんとにあるのかなって」
🐲「あるかどうかじゃなくて、作るんだろ。2人で」
ジヨンの手が、スンリの背中をゆっくり撫でた。
その手のひらが、怖さを一つずつ溶かしていく。
🐲「俺さ、最近思うんだ。
どんなに有名になっても、ステージの上で輝いても、
結局、帰ってきてお前が“おかえり”って言ってくれる場所がないと、俺って空っぽだなって」
🐼「……そう思ってくれてるの、俺だけ?」
🐲「他に誰がいる。俺の“ただいま”は、お前にしか言わないよ」
スンリの胸の奥が、きゅっと熱くなる。
込み上げてきた感情を、どうにもできなくて、思わずジヨンの胸に顔をうずめる。
🐼「俺も……ずっと、“おかえり”って言いたい。ヒョンがいる限り、毎日でも」
🐲「言えよ。飽きるまで、ずっと」
そしてまた、唇がそっと触れ合う。
さっきのキスとは違う。
今度は少しだけ、切なくて、でも確かで。
🐼「ねえヒョン」
🐲「ん?」
🐼「……結婚しようとか言ったら、笑う?」
🐲「笑わねぇよ。たぶん俺、泣くと思う」
🐼「じゃあ、そのうち言うね。ちゃんと、指輪持って」
ジヨンが静かに頷いたあと、スンリをきゅっと強く抱きしめた。
🐲「待ってる。でも……俺から言う可能性もあるから、覚悟しとけよ」
🐼「……なんか、今のでもう言われた気がする」
2人は笑い合いながら、静かに目を閉じた。
互いの体温が、鼓動が、未来を約束するように混ざり合っていく。
その夜、世界で一番ロマンチックだった場所は、
高級ホテルでも、映画の中でもなく、
このベッドの中だった。
——隣に、“運命だと思える人”がいる、それだけで。
結構自信作!
ネタ切れしそう
あ、次回番外編です
にょんとり以外のbl書きます
じゃあね