少し歩いたら曲がり角が見え、曲がると誰かにぶつかった
「痛いぃ~」
おでこがジーンと熱くなる
上を見ると、手で覆い隠された
ん?なんで?手が?
「ここで発情してはダメだろ…。」
それを聞いてしまった瞬間、誰かわかってしまった。自然と下を向く…。
また、会ってしまった…
会いたくなかったのに…
ゆずが1番会いたくない、その声の持ち主は運命の番、一条様だった…。
な、なんで、こんなところに!?
「あっ…。」
「奇遇だな…これも運命ってやつか」
う、運命…。
一条様と会ったせいで、もうこの世で1番嫌いな言葉になった
「あ、あなたとなんか運命じゃありません!」
「何?じゃあ、ここで発情させてもいいんだぞ」
そ、それだけは嫌!
「そ、それは嫌です」
「嫌だと言われると発情させたくなるな」と耳に囁き、笑いながら言う
不気味な笑い方に恐怖心を覚えながら、一刻も早くこの場所を離れたいと思った
恐怖心でカタカタと足が震える
「ち、近づかないでください!」
「あなたのこと嫌いなんです!失礼します!」と言い、行こうとすると
手首を掴まれた
びっくりして肩を震わす
「なぜ、嫌いなんだ!おい!」
口調も悪く、声も大きいから怒鳴られた気分だった
「あなたのせいで!水かけられたんです!」
「もう、離してください!」
掴まれた手を振りほどき、「おい!」と引き留めた一条様の声を無視して寮に向かった
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