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私の名前は、愛。
私の職業は、愛玩動物(ペット)販売員。
ペットショップ勤務歴5年。
私には好きな人がいます。
その人の名は、山田さん。
年齢は私より3つ上の28歳。
背が高く、すらっとした体型のイケメン。
モデルのような外見から、女性客に大人気の男性店員。
でも、性格は真面目で優しく、何よりも気配りができる人。
そんな彼に惹かれたきっかけは、ある出来事だった。
ある日の閉店間際、お客様が誰もいない店内でレジ締めをしていると、突然店の入り口が開いて誰か入ってきたようだった。
「すみませーん……まだ大丈夫ですか?」
その声の主は女性で、スーツ姿の若いOLさんという感じの人だった。
「あ、はい。どうぞ」
私は慌ててレジから離れながら答える。
「ありがとうございます」
女性はそう言って微笑んだ。
それからすぐに彼女はカゴを持ってきて商品を入れ始めた。
「こちら温めますか?」
「お願いします」
私は慣れた手つきで電子レンジを操作していく。
その間も彼女はチラチラと私の方を見ていた。
そしてちょうどチンッとなった時、私は彼女の方を向いて言う。
「お待たせしました」
すると彼女もまた笑顔になってこう言ったのだ。
「あの、店員さんの胸元にある名札の文字って『店長』じゃなくて、『マネージャー』ですよね?」
「えっ!?」
確かに言われてみると、私は今、とても苦しいし、ここから出たいし、殺戮者は許せないけれど……。
でも、これは一体なんなのかしら。
私の感情ではないような気がするのだ。
それに、天使銃を使ってからずっと聞こえている声が、どこか悲鳴のような響きを帯びているのはどうしてだろう。
「……ねえ、この声はいったい誰のものなの?」
「ああ、やっぱり君にも聞こえるんだね」
「えっ!?」
背後を振り返ると、そこには見慣れた顔があった。
「まあ、貴方だったの!」
「やあ、久しぶりだね」
そこにいたのは、先ほどまで一緒に行動していたはずの、あの男の子――カガミモチさんの姿だった。
「貴方もここに飛ばされていたのね。無事で良かった」
「うん、なんとか。それにしても、ここは酷いところですね。」
「えぇ……」
「……あの、少し聞いてもいいですか?」
「はい、なんでしょうか?」
「その、どうしてあなたはここにいるんですか?他の人はどうしたのかしら」
「あ~、えっと、それは――」
「まぁいいです、私は行きますね」
「あっ、ちょっと待ってください!」
「はい、何でしょう」
「えっと、僕と一緒に行動しませんか?一人だと危ないと思うんですよ」
「いえ、結構です。一人で大丈夫ですから」
「でも、何か……。」
「ああ、大丈夫だ。」
「そう?」
「うん、平気だよ。」
「ならいいんだけど……。」
「それに、こんな状況だし、仕方ないんじゃないかな。」
「それもそうね……、じゃあ行きましょうか!」
「そうだな。」
そう言いながら、僕たちはエレベーターに乗って上へと上がっていった。
「さっきのは一体何だったんだろうな。」
「分からないけど、今はとりあえず進むしかないと思うわ。」
「まぁ、そりゃそうなんだけどな。」
そんな会話をしながら、僕らは扉の前に立った。
「よし、開けるぞ。」
「えぇ、分かったわ。」
そして、僕は扉を開いた。
するとそこには……
※S56では扉の前で止まらず、そのまま中に入っています。
※S60でも扉の前までは来ていますが、入ることはできていません。
<行くな!!> <来ないで!!!> <何で来たの!?> <もう嫌だ!!!> <来ないで!!!> <お前のせいで!!!> <来ないで!!!> <消えろ!> <来ないで!!!> <殺してやる!!!> <来ないで!!!> <死んでしまえ!> <殺してやる!!> <殺してやる!!> <来ないで!!> <早く出て行け!!> <お前なんか!!> <ここに来るな!!> <お前なんか!!> <お前みたいな奴が!> <こんな世界なんて!> <みんな死んでしまえばいいんだ!!> <地獄に落ちればいいんだ!!> <全部なくなってしまえば良いんだ!!> <俺も!> <僕だって!> <私だって!!> <私達だって!> <そう思う事くらいあるんだよ!> <だから、消させてもらうね。君という存在を。この世界に居たという過去ごと全て無かった事にするから……さよなら。永遠に、二度と会うことは無いだろうけど元気でやっていきなさい。君達は生きていくには優しすぎるのだから……>
―――――あぁ、またあの夢を見た。何度も見る悪夢。
その度に思い知らされる。自分はただの人間であり、英雄でも勇者でもない事を。
だからこそ、彼は願う。
どうか、このくだらない世界で生きる者達全てが、自分が憧れた本物の彼らのような素晴らしい人々であって欲しいと。