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橋姫として、妖怪として、
人間を滅さねばならない
高らかに銀色の石に叫んだ
「人類を滅ぼしてください!」
…何も起きない
強いて言うなら裸の鮎が笑っている事ぐらいか
「…もっといるのか」
鮎の笑い声が最高潮に達した
「早くしてよ」
声が笑っている
不思議な女である
鮎と同じように穴を出し、服をその中に入れた
「じゃあ、こっち来て〜」
曇った銀色のなにかを押すと、そこにはたしかに池があった
湯気まで出ている
余程暖かいんだろう
ということでダッシュ
「待って!」
鮎が叫んだ
振り向いた拍子にコケる私
「痛たたた」
「ごめん でも、ここは走っちゃダメだし、まずそこ行って体を洗わないと」
「うん…」
鮎が指さした先には複雑な銀色の何かが並べられていた
「これはなに?」
「ちょっと見ててね」
鮎はそういうと、銀色の何かの丸い部分を押した
すると勢いよくお湯が出る
「すごい…」
「この水をこれ使って受け止めてね」
鮎はそう言って黄色い変なものを指さした
後で聞いてみたところ、桶と言うらしい
「ん…」
鮎の言った通りやる
「じゃあ次、見てて」
鮎はさっきのお湯を頭から被った
髪が濡れた
濡れた紙に流れにくそうな液体を塗った
そして、一生懸命、頭を搔く
私は鮎の様子をしっかり捉えている
完璧に再現する為にも
そうして、最後に体の泡をお湯で流し、鮎のレクチャーは終わった
よし、確か最初は
「頭から被る!」
ザバァンといういい音がでた
押し寄せる暖かさ
私の気分はさらに上向く
気分に呼応して、ロウソクの炎がさらに大きく!
「楽しい…」
先に湯船に浸かってる鮎が微笑んでいる
鮎の元に行きたいという気持ちが出てきた
でも楽しいからもっと長く洗いたい
対決に勝ったのは行きたいという気持ち
そうして、体の泡を流すとこまでいった
鮎のとこに行く準備は出来た!
今度は歩いて、でも気持ち速めにして.
湯船に着く
湯船に足をつける
温かさが足先から伝わる
体を入れたらどうなっちゃうんだろう
「えい!」
決意の声を出して体を入れた
その時私のロウソクは、最高潮に燃え上がった