テラーノベル
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続きです
仮免取得試験当日。 雄英高校の大型バスは、国立多目的競技場を目指して
高速道路を滑るように走っていた。車内には、プロヒーローへの第一歩を
踏み出そうとするA組生徒たちの、刺すような緊張感と高揚感が充満している。
しかし、その最後列に近い一角だけは、他とは全く異なる異質な空気が漂っていた。
永久 「、、、、」
永久は、バスの心地よい振動で、早々に深い眠りに落ちていた。
数日間の新技構築によるオーバーロード、
そして今朝の低血圧。彼女にとって、この移動時間は貴重な「再起動」のためのインターバルだ。
ガタン、とバスが大きく揺れた。 その衝撃で、永久の頭が力なく傾き、
隣に座る上鳴の肩にコテリと乗った。
上鳴は、一瞬だけ視線を横に走らせたが
彼女を突き放すこともしなかった。永久がどれほどの無茶をして新技を仕上げたか、
その代償としてどれほど身体を削ってきたかをちゃんと理解しているからだ。
上鳴 「(この状況でここまで深く寝るとはねぇ、、肝が据わっているのか、単に限界なのか、、)」
上鳴は少しだけ笑って窓の外に視線を戻した。
だが、その光景を、地獄の底から響くような音を立てて
見つめている男がいた。 上鳴と永久のすぐ後ろの席に座っていた、爆豪勝己である。
爆豪 「、、、おい、コラ」
爆豪の掌から、シュルシュルと不穏な煙が立ち上る。 彼の目には、
上鳴の肩に無防備に頭を預け、無感情に眠りこける永久の姿が、
最大級の「システムエラー」として映っていた。
切島 「爆豪! 落ち着けって! 」
爆豪 「あァ!? なんであのクソアマ、
よりによって、、、上鳴に寄りかかってやがるんだよ!!」
上鳴 「しょうがないだろ、、、永久も寝ぼけてるだけだって、」
爆豪 「うるせぇ!! どけ!! 俺が今すぐあいつの頭を
この窓ガラスに叩きつけて、強制終了させてやる!!」
爆豪の怒号が車内に響き渡り、他の生徒たちが一斉に振り返る。
爆豪の瞳は、嫉と独占欲、そして「俺の隣じゃない」ことへの猛烈な不満で真っ赤に充血していた。
爆豪がシートから立ち上がり、今にも上鳴の肩から永久を引きずり戻そうとした、その時だった。
相澤「、、、、、」
相澤の目が、赤く発光した。個性の発動。
爆豪の手のひらで燻っていた爆炎が、霧が消えるように一瞬で消失する。
相澤「静かにしろ、」
爆豪「っ、チッ!! アホ面、、、後で絶対ブチ殺す、、、!!」
爆豪は忌々しげにシートに深く沈み込んだ。だが、その視線は依然として
永久の寝顔に固定されたままだ。 上鳴の肩。そこは、
本来なら自分が行使すべき「支え」の場所であるはずだった。
国立多目的競技場、仮免試験の待機場。 バスから降りた1-Aの面々を待っていたのは、
全国から集結した1500人を超えるライバルたちの熱気と、刺すような視線の群れだった。
永久 「うわ、人多すぎ。人口密度どうなってんの、、」
ようやく「再起動」を終えた永久は、上鳴の肩から頭を離し、
気だるげにハーフアップを整えながらバスを降りる。その瞳はまだ眠たげだが、
周囲の「敵意」を敏感に察知し、無意識に指先から薄い冷気を漂わせていた。
そこへ、原作通り傑物学園の真堂揺たちが爽やかに接触してくる中、
一人の少年が弾かれたように永久のもとへ駆け寄ってきた。
■■ 「あ、あのっ! 敵愛永久さん、、っすよね!?」
目の前に現れたのは、他校の制服を着た少年。彼は瞳をキラキラと輝かせ、
憧れの対象を前にした信者のような熱量で永久を見つめていた。
イサナ 「自分、夜嵐イナサっす!体育祭の映像、100回以上見直したっす! 圧倒的な演算能力、
一切の無駄がない個性の出力、、、あんなに美しくて強いヒーロー候補生、
他にいないっす! ずっと、ずっと尊敬してるっす!!」
永久 「あっそ。見すぎは目に悪いけど、」
イサナは感極まった様子で永久の両手をギュッと握りしめた。
イサナ 「今日、同じ戦場に立てて光栄っす! 自分、あなたみたいな『最強』を目指して頑張るっす!!」
永久 「気やすく触んないd」
その瞬間。 待機場の気温が、永久の個性とは別の理由で、一気に氷点下まで叩き落とされた。
爆豪 「、、、、おい。その薄汚ぇ手を今すぐ離さねぇと、その腕ごと爆破すんぞ、コラ」
イサナと永久の間に、割り込むどころか「物理的に引き剥がす」
勢いで爆豪勝己が割り込んだ。彼の掌からは、バスの中での鬱憤も相まって、
今にも閃光が放たれそうなほどの火花がパチパチと爆ぜている。
そして、なぜか緑谷も、、、
緑谷 「イサナ、、くんだっけ、
そんな簡単に僕の幼馴染に、触れないでほしいな。
永久ちゃんもほら、、、嫌がってんでしょ?」
永久 「ぇ」
イサナ 「えっ、あ、あなたは爆豪k」
爆豪 「名前を呼ぶ許可なんか出してねぇよ。いいか、よく聞けモブ。
**『俺の女』**に気安く触んじゃねぇ。」
その場が、一瞬で凍りついた。 1-Aの面々が「えっ、今なんて!?」と絶句し、
周囲の他校生徒たちも「雄英の爆豪、あんなキャラだったか?」とざわつき始める。
永久は、握られていた手を離された開放感よりも、爆豪のあまりに
直球すぎる「エラー発言」に、わずかに眉を寄せた。
永久 「、、、勝己。あんた、また脳の回路壊れてんの?誰が誰の所有物だよ、、」
爆豪が荒く永久を引き寄せ、イサナを威嚇し続けようとしたその時、
背後から重苦しい、けれど至極真っ当な声が響いた。
相澤 「、、おいコラ、爆豪。勝手に私物化するな。敵愛はお前のじゃないだろ」
相澤は溜息をつき、目薬を差し終えたばかりの赤い目で爆豪を睨む。
引率教師として、この暴走する教え子を放置するわけにはいかなかった。
緑谷 「かっちゃん、かっちゃんのじゃないでしょ、」
爆豪 「あ”ぁ!?」
相澤 「敵愛は雄英の、そして国の重要な戦力だ。お前の狭い独占欲で、
試験前に他校と余計なトラブルを起こすな。それと敵愛、お前も。無防備に手を握らせるな。
行くぞ、オリエンテーションが始まる」
爆豪 「チッ! どいつもこいつも、!!おい、永久!
てめぇは俺の後ろ歩けや!! 分かったか!!」
永久 「、、、無理。あんたの移動速度、パケットの無駄使い。
相澤、今の勝己、不合格対象にしていいよ」
イサナが呆然と立ち尽くす中、爆豪の怒号と永久の冷たいあしらいが、
待機場の空気を「いつもの」雄英1-Aのリズムへと書き換えていく。
原作通りの「1-A潰し」の宣言が他校から放たれる直前。
爆豪勝己の戦う理由は、合格というリザルトだけでなく、
「隣に立つ資格」を全世界に見せつけるという、さらに傲慢で熱いものへと加速していた。
はい、どうでしたか
次回、ついに仮免取得試験ですね、
あー、、トガちゃん登場させようかなぁ、、
マジ悩み中、
2917文字!終わります。
コメント
13件
続き待ってます!
相澤の肩から頭を離すみたいなのかみなりじゃないっすかね…? 寄りかかってたの上鳴なんで よみまちがいだったらすみません

今回の作品もめちゃくちゃおもしろかったです!続き楽しみにしてます( *´꒳`* )