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僕は少し痺れる体を奮い立たせ、起き上がった。周りを見てもホシノ、シロコ、そして歌澄さえも居なかった。地面には地図が突き刺さっていて、何かに抗った跡があった。僕は地図を拾い上げ、広げ、今自分がどこに居るか、そしてどこに向かえばいいかを突き止めた。その向かう方向には、巨大な街のような建物が見えた。そうだ。最初見た街のようなものはあれだったんだ。僕はサラサラな砂の上を一生懸命走り、実験場に向かって全力で走った。するとシッテムの箱が鳴った。「先生!生徒達とそちらの国の方々が危機に存じています!恐怖照射の実験に使われています…!」僕は思い出した。恐怖とは過去の殆どを司るもの。そんなものを照射したら、全員過去を思い出し、起源化してしまう。僕はその可能性を第一に防ぐ為に、必死に、必死に走った。
実験場に着き、中に侵入する事に成功した。実験室目指し歩いていると、実験室1という壁掛けが見えた。僕は走って、その部屋の扉の前に立った。扉には小さな窓が付いていて、中が見える感じだった。窓を覗くとホシノが手を何かで繋がれていた。僕が窓を3回軽く叩くとホシノはこちらの存在に気づき、泣き出してしまった。何かを話していたが防音で聞き取れなかった。そして僕は決意した。先生とは、生徒を守る存在だ。なら、自分がどうなろうと関係ない。僕は思いっきり扉を拳で殴った。拳から血が溢れ出たが、扉を凹ませる事は出来た。僕は何回も何回も殴った。そして、遂に扉の金具が取れ扉が倒れた。僕は実験室に入り、ホシノの拘束器具を外した。ホシノは涙目で、僕に抱きついてきた。そしてホシノは銃と盾を構え、僕とホシノは実験室から出て、別の人を助ける事にした。だが実験室を出た瞬間、反社会勢力にバレてしまった。