TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
猫 み み  ,

猫 み み  ,

「猫 み み  ,」のメインビジュアル

1

ん わ わ  、

♥

201

2024年03月11日

シェアするシェアする
報告する

︎︎

  起きたら猫耳が生えていた  。

  薄茶色のもふ ヾ とした触り心地  、

  なんとも言えない手の柔らかさ  。

  変なクスリ

  魔法に掛かった 、 みたいなファンタジーなことが起こっ た訳でもない  。

赫 「 な ん だ こ れ  、  じ ゃ ま だ し  、  」

  幸いにも 、 今日はディスコでの会議のみ  。

  メンバーや他の人立ちに見られる心配は無い  。

  だが  ………

赫 「 こ れ  、  い つ 取 れ ん の  。  」

  必ずしも一日で取れる 、 という保証は無い  。

  もしも一生このままだったら  ??  、

  そんな最悪の未来が脳内を駆け巡った  。

  取り敢えず 、 起きてから1時間弱  。

  ディスコでの会議の為の準備をしていた  。

  軽く朝食を口に入れ 、 それっぽく掃除し

  パソコンに電源をつけ指を動かした  。

赫 「 も う 皆 い ん の か  。 」

  会議の部屋にはもう既に5人のメンバーが集まっていた  。

  自分も入り 、 挨拶を交わして会議へと移った  。

百 「 今 度 の こ れ だ け ど  ~  〜〜 」

  歌ってみたについての会議と今度の収録についてだった  。

  いつもだったら 、 適当に聞いて適当に話しておけばすぐ終える事ができた  。

  今日は違う  、  猫耳が生えているからだろうか  ?

  いつもに増して眠気が酷かった  。

  まるで 、 本物の猫のように  。

藐 「 赫 が こ こ で  、  お け  ? 」

赫 「 ……… 」

藐 「 赫  ?? 」

赫 「 ス  ~  ヾ 」

瑞 「 ぇ  ?  赫 裙 寝 て る  ?? 」

黈 「 ん ぇ  、  赫 っ ち ゃ ん 起 き て  !! 」

赫 「 ん” ぁ  、  ?  な に  、 」

藐 「 い や  、  何  ?  じ ゃ な く て  。  話 聞 い て ん の  ?  会 議 中 だ ぞ  ?? 」

赫 「 ぁ  ~~  、  す ま ん  ヾ  、  何 か 馬 鹿 ね み ぃ わ  、 」

  ふぁ ~ と欠伸をする  。

  結構大きかったらしく 、 翠までもが苦笑していた  。

藐 「 ち ゃ ん と 寝 て ん の  ??  ま じ で 寝 ろ よ  ?  体 調 崩 し た ら 元 も 子 も ね ぇ ん だ か ら な  。 」

百 「 そ ~ だ よ  !!  赫 っ ち ゃ ん ち ゃ ん と 寝 る ん だ よ  ?? 」

黈 「 百 ヾ が 言 っ て も 説 得 力 無 い な ぁ  、  w 」

瑞 「 、  ww 」

百 「 な ぁ ん で だ よ ぉ  !!  w 」

  笑いが溢れるこの時間  。

  いつもは自分も笑っていられたが 、  今日は眠すぎるあまり 、 いら ヾ し始めていた  。

赫 「 っ る せ ぇ  、  は よ や れ  。 」

  黙り込む通話内  。  沈黙空間とはまさにこの事だ 、 といえる程静かで気まずい空気が流れていた  。

赫 「 あ”  ??  終 わ っ た  ?  な ら も う わ し 落 ち る か ら  。 」

  そうひと言残し 、 気まずい空間から抜け出した  。

 百 視点

赫 「 あ”  ??  終 わ っ た  ?  な ら わ し 落 ち る か ら  。 」

百 「 ぁ  、  赫 っ ち ゃ  …… 」

  赫 が 退 出 し ま し た

藐 「 ……  、  な ぁ  、  赫 機 嫌 悪 す ぎ ん  ?? 」

翠 「 何 か あ っ た の か な ぁ  、 」

  煩くし過ぎただろうか  、

  自分の中で少し反省する  。

百 「 と 、 取 り 敢 え ず 今 日 は 終 わ ろ っ か  、 」

瑞 「 そ ~ だ ね  、 」

  普段から機嫌が悪い事はちょく ヾ ある赫だったが  、

  今日はいつもに増して機嫌が悪かった  。

  それに 、 いくら機嫌が悪いとはいえメンバーにキレて抜ける 、 なんて事は今まで一度も無かった  。

百 「 一 応 連 絡 し て お こ う か な  、 」

  きっと彼は今 、 夢の中だろう  。

  起きた時に機嫌が戻ってるといいけど  ……

  そんな事を考えながら彼にメッセージを送る  。

 大 丈 夫  ??

  と  。

  機嫌が治るといいな 、 と考えながら他のメンバーとはお開きにした  。

赫 視点

  通話を抜けてから6時間  。

  スマホを開き 、 時刻を確認する  。

  午後5時  。  もうそんなに経ったのか 、 と思いながら

  鳴り止まないお腹の音を無視して百から来ていたメッセージを見つめる  。

赫 「 大 丈 夫  ……  、  迷 惑 か け た な  、 」

  まだ生えている猫耳が少し垂れ下がった様に感じた  。

  ごめん 、 と一言送信し昼ご飯を口にしていない体が

  悲鳴を上げるようにお腹を鳴らしていた為 、 冷蔵庫の中身を見る  。

  何も入っていなかった  。

赫 「 ど ~ し よ  、  耳 生 え と る か ら 買 い に 行 け ね ぇ  …… 」

  かと言って宅配業者に頼むのも 、 玄関で吃驚させてしまう  、

  どうしようかと悩んでいる時にタイミング良く百から返信があった  。

大 丈 夫 そ う な ら 良 か っ た  、  赫 が 暇 だ っ た ら 今 か ら メ ン バ ー と 御 飯 食 べ な い  ??  翠 の 家 な ん だ け ど  ~

  百1人での食事の誘いだったら 、 断っていた  。

  だが今は何も家に無く 、 昼食も摂っていない  。

  それに加え 、 メンバー全員となると何処か断りにくい雰囲気がある  。

赫 「 行 く か  、 」

  百に *行 く* とだけ送って準備をする  。

  無論 、 猫耳が生えている事を忘れて  。

︎︎

loading

この作品はいかがでしたか?

201

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store