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-凛side-
驚いた。
みんなに学童に行っていること、バレたかと思った。
できればバレたくない。誰にも。
雪「ほなそろそろみんな帰ろか〜明日の準備せなやろ?」
夕「それもそうね」
みんなが財布を出しながらガタガタと席を立つ。
やっと解放される。
雪に強引に引っ張られてここまで連れてこられた。
元々少食だし、別にお腹も空いてなかった。
ファミレスに来たのは大方昼飯をとるためだろう。
だが興味もない話がどんどん耳に飛び込んできた。
樋口…ってやつが整形してるだの、俺と雪たちとの出会いだの。
俺はなんのためにここにいるんだか。
会計をしようとレジへ向かう他の4人を置いて、 特に何も食べてない俺は先に外へ出ていた。
外で待っていると、すぐに会計を終えた他4人が出てきた。
雪「ほなここからはバラバラやな〜」
蒼「はるちゃんと凛は俺らと逆やな。夕海ちゃんは?」
夕「私は改札通らないよ、こっち」
駅の改札の方向と逆に指を刺す長谷川。
夕「じゃ、みんなまた明日ね〜遅刻厳禁だよ〜」
は「当然!じゃあね〜」
みんなが手を振り別れを告げ、それぞれの方向へ歩き出す。
は「ちょ、涼風くん待ってよ〜」
なんで俺がこいつを待たなければいけないんだ。
は「あのぅせっかく同じ方向なんだしこういうのって一緒に帰るもんでしょ〜」
こいつはさも当然のように一緒に帰ろうとついてくる。
方向が同じだけなのに。
なんとなく悪いやつじゃないのはわかる。
でも、もう簡単に信用しない。
どうせ裏切られるのだから。