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只の独りぼっちだから僕には関係ない

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只の独りぼっちだから僕には関係ない

9 - 第8話 本当の本当に好きな人は

♥

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2023年11月21日

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昨日は散々だった。

謎は増えていくばっかりだ。謎のおばあさんから薬?貰ったし。

「結局、謎は解けないんだよなぁ…」

俺は瓶の中に入ってる液体を見ながら言った。

学ランを着て、

「それじゃあ、学校に行くか」

学校へ行くことにした。





学校

やっぱり、学校にあやの姿がなかった。

今日も虐められてるのか。

よく考えたら、何でこんな俺を助けようとしてるんだ?俺はこんなにもあやを困らせているダメ人間なのに…

「……まあ、深く考えないでおこ」

俺は、ポケットの中に入ってる瓶を取り出しながら言った。

「この薬、何なのか、ゆきなりで試してみよ」

この時の俺は血迷っていたのだろうか。そういう考えになってしまった。

これが俺を狂わせる原因になるなんて、誰が分かるだろうか?





休み時間

「ゆきなりー」

俺は早速、ゆきなりを呼んだ。

「何ー?」

ゆきなりって普通に来るんだよな…

「少し来てほしいんだー」

「へー、分かった~」

ゆきなりは普通についてきた。

「珍しいね、りょーたから来るって」

「少し付き合ってほしくてね」

俺は瓶を取り出した。

「っ!?」

ゆきなりはそれを見て、顔を変えた。何故か後ずさりしてるし。

「りょーた、それは?」

「あー、昨日、変なおばあさんから貰ったやt」

俺が言い掛けると、ゆきなりが急に首を絞めてきた。

「がっ?!」

「これは危ない!捨てろ!」

ゆきなりがそういってもお構いなしに瓶の中に入ってる液体をゆきなりに掛けた。

「っ!」

手が急に離された。

「っ!?ゆきなり?」

「…………」

返事がない。

「ゆきな………!?」

俺はある違和感を覚えた。

ゆきなりの目が、黒色になっていた。

画像

いつものゆきなりは、目の色が大体髪の毛と同じだった。それなのに、黒色になった。

「ゆきな……り?」

「ひっ」

いつものゆきなりではない。変だ。

「ゆきなり!どうしたんだよ!」

「何だよ!何で俺だけ怒られるんだよ!」

俺が聞いていたのに、ゆきなりが逆ギレした。

「ゆ、ゆきな…り……」

「俺のことが嫌いだから怒るのか?そうだよ!そうに決まってる!」

ゆきなりの声がだんだんと大きくなっていく。

俺は咄嗟に、ゆきなりの頬を殴った。

「っ!?」

目の色が戻った。

「お、俺は…」

「ゆきなり、さっき、変だった」

いつものゆきなりに戻ったけど、さっきのメンヘラ気味、少し違和感があった。

「………この瓶の中に入ってる薬、能力を打ち消す薬だと思う」

「の、能力?」

ゆきなりの口から中二病の言葉が出てきたからビックリした。

「俺の場合、人の住所とかを特定できるくらい頭がよくなる能力、それを消すために使うやつ」

さらに分からなくなった。

「簡単に言えば、能力が制御できない時に使う薬」

「あ、そういうことね」

ようやく納得できた。

「さっき、俺の記憶が飛んでたんだけど、何があった?」

「あ、特に何もなかったよ?」

俺は嘘をついた。

「あっそ」

こう返された。悲しい。

「…………休み時間終わるから席に着こ」

「うん…」

俺たちは一応席に戻ることにした。






給食

今日は普通の味だった。いつも普通の味じゃないから悪いことがあるんじゃないかって疑いたくなる自分がいる。まあ、多分そんなことはないんだろうけど。






放課後

俺は今日、寄り道をしたくなったからスッゴク寄り道をした。皆は絶対に真似しないでね!



都会

何か寄り道しすぎて都会に来ちゃった。

「華やかだなぁ」

俺はうろうろしてると、ある看板が目に入った。

「…………ふ、風俗…?」

風俗、意味は分かる。行きたくないけど。

だって、もし俺が女だとするよ?殴られたり蹴られたりするんだよ?いじめのおかげでそれは残念ながら慣れてるけど、もし慣れていなかったら死んでる可能性がある。

「でも、そうしないと生きていけないもんなぁ…」

すると、その風俗店から女の子が出てきた。大体俺と同い年ぐらいの子……

髪の毛が白くて、綺麗で、整った顔。

画像

間違いない、ララだ。何で風俗なんかに……

「!」

ララは俺の存在に気づいた。そして、俺から避けるように走っていった。

「ちょ、ララ!?」

俺はララを追いかけた。

見失った。

「くっそ、どこ行ったんだ」

俺は辺りを見渡したが、ララはいない。

「……ララ、会いたいよ」

「呼んだ?」

声のした方に目をやると、ララがいた。

「ら、ララ?」

「逃げてたのに、りょーたが私を呼んでると、癖で来ちゃうんだよね」

ララは笑っていった。

「ララ、何で風俗なんかにいってんの?やめといた方がいいって」

「わ、分かってるよ」

ララはそういって黙り混んだ。

「…………まあいいや、俺はただただ風俗に行ってる理由が聞きたい」

「簡単に言えば現実逃避、難しく言えば家が少し不安定になって、もういられなくなって、家の時間を少しでも削るために行ってる」

「……」

ララはゆらの従妹だ。だけど、ララの方の家は武力なんだ。ゆらの方はどちらかと言えば文化とか政治かな?

確かに、肉体的にきつい。更に、ララは跡継ぎ候補の子だ。そりゃさらにきつい。

でも、それでも風俗はだめだろ…

「………ララ、風俗って辛くないの?」

「そりゃ、痛いし辛いよ、でも、家よりはマシ」

家の方がやばいって何だよ……

「あ、そろそろ家に帰らないと、ごめん、心配かけさせちゃって」

「大丈夫、恩を返してるって思ってよ」

「ごめんね」

そうして、俺とララは別れた。





俺は家に戻ってすぐにベッドに倒れ混んだ。

俺は色んな選択肢から一つを選ばないと行けない。

1、ゆきなりを復讐する

2、ララの風俗を止める

3、あやを救う

4、どれもしない

このどれかに正解なんてない。俺にとっては良くても、他の人にとっては悪いかもしれない。

よく考えよう。

まず、明日、ララの風俗を止めよう。これは絶対だ。だから、強制的に4の選択肢は消える。

1と3は………これが悩みどころだ。

あやは救いたいけど、ゆきなりを復讐しないと救えない。でも、ゆきなりを復讐したくないし。

おれは、とりあえずこれをメモった。最低でも、ララは助けるために──





今日の日記

『久しぶりにララに会えたのは嬉しかったけど、まさかの形で会えるとはなぁ…

よし、明日は学校を休もう。ララを助けないと。あやには悪いけど、本当に好きな人を無視するなんてできない。

もしかしたら、ゆきなりは「はぁ?」ってなるだろうけど、それでもいい。

俺はララが無事でいてくれたらそれでいいから』




第8話、おわり!

少し恋愛に傾いたね!やっぱり、物語には愛情は付き物なんでね!

さて、りょーたは本当にララを助けるのか?!

…という変な次回予告をしていくぅ!(おい)

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