会いたい、会えない

ところが血液検査の結果、数値がまだあまり良くないと言われて1週間後にまた経過を見せに行くことになってしまった。

終わったらすぐ阿部ちゃんに連絡して会える日を確かめよう、ご飯はあれを作ろうとか色々考えてたのに全部なしだ。

知らん顔して連絡しようとしたら、マネージャーさんが先にみんなに連絡していた。

『阿部さんに言われてるので』と。

全部読まれている。

🖤『阿部ちゃん、寂しい』

💚『めめの身体が第一だから。もう少しの辛抱だね』

🖤『こんなに会えないの死んじゃうよ』

💚『元気になって会えるように生きて？笑』

🖤『阿部ちゃん、俺がいなくても平気なの？』

💚『仕方ないもん』

🖤『やだ、俺がいないとダメな事にして』

💚『なんなの笑』

通話しようと言っても声を聞いたら会いたくなるから、と断られ、無理やりかけても無視されて後から『ダメです』ってメッセージが来る。

🖤「ねぇ、俺もうダメ」

💙「ほんとめんどくさいなお前」

呆れて口が悪くなりつつも、またご飯に付き合ってくれるしょっぴー。

俺たちのメッセージのやり取りを自分から見ておいて『うわっ、見てらんねぇ』とか言う。

💙「阿部ちゃん頑張ってんじゃん、お前も頑張れよ」

🖤「はぁ、阿部ちゃんに会えたら治りますって先生言ってくれないかな、診断書出してくれないかな、診断名阿部ちゃん不足とかでさ」

💙「何言ってんのマジで」

ドン引きしょっぴーに構わず続ける。

🖤「だって俺普通に元気なのに」

💙「身体の中の事はわかんないしな。素直に言う事聞いとけ」

🖤「こんなに会えない声も聞けないの初めてで…」

💙「揃って収録もないしなぁ、まぁ頑張れ」

しょっぴーはサウナに行きたいからと帰って行った。

こんな俺の部分も吐き出しておかないと、本当に寂しくてどうかなってしまう。

しょっぴーがこういうのを見せられる仲で良かったと思いながらソファに寝転がる。

🖤「会いたいなぁ」

独り言が天井に吸い込まれていった。