第1話ー愛と脱出ー
──遠い昔…私達の先祖は人間と出会ってしまった。見た目から違う私達は…人間と共存できるわけが無かった。蔑まれ、迫害され…多くの実験体になって、洗脳されて…人間のために生かされてきた。何故なら〚人外〛だから…。
× × ×
とある国のとある場所…その名も〚グリンド収容所〛…物語は全てここから始まる。
〚グリンド収容所〛、そこでは毎日のように人外に対する非人道的な実験が行われていた。
そこに居るのはまだ年端もいかない少年少女ばかり。でも、助けようとするものは誰もいない…そんな…暗い毎日を過ごしていた。
その場所で起こっていることをなにも知らずに。
──それはある日のこと
〚人外〛であるニカは今日も起きて実験されてを繰り返していた。何か面白いことがあれば良いのに…なんて思いながら施設をのらりくらり歩いていた。
そこで見てしまった。知ってしまった。〚愛〛というものを──。
人生に足りないのは〚愛〛だとすぐに分かった。そこから動き始めるのは早かった。
× × ×
ニカ「…ねぇ…私と一緒に〚愛〛を探しに行かない?」
いつの間に口から出た言葉にニカは自分のことながらハッとした。
ラウナ「えっ…それって…脱走…?」
ニカ「そうだけど…そうじゃない!…賛成か、反対か…どっち?」
ラウナは暫く黙って考えていた。脱走…楽しそうだけどリスクが大きすぎるといったようなところだ。
ラウナ「…私、ニカについていく!頑張ろう!」
そう言うとラウナは優しく笑った。
ニカ「本当に?!…ありがとう…!」
目尻に溜まった嬉し涙を袖で拭きながらニカは言った。
そうして、私たち…2人の脱出劇は始まっていくのであった。
× × ×
その日の夜…皆が寝静まった深夜1時頃…
ニカ「じゃあ早速だけど…」
ニカは周りを見渡しながら言った。
ラウナ「こっちは誰もいなさそう…」
ニカ「じゃあ…出発、しようか…!」
そう言うと何も持たずに、扉を開けて出ていった。
ぺたぺたという音が廊下に響く。見回りも少ないし、今日出たのは吉だった。
何分か経つと何か…足音以外の音が聞こえることに気づいた。
なんだろうとラウナと目で会話をする。
ラウナ「…ちょっと見に行ってみない?」
to be continued➾
コメント
6件
語彙力を分けてくれ…頼む…分けてくr… 嫌な予感しかしないねぇ…((
書き方上手すぎる分けて(((?? わぁぁ…(?)続き待ってます…((
世界観好き…((((