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不破視点
通学で約30分、いつも一緒に行ってるのは軽音部のみんなだ
が、今日はひばりと2人だけだった
〖みんな委員会の仕事とかで先に行くらしいっす〗
「大変そうやね、ひばりはなに委員なの?」
〖俺は体育ですよ、基本俺らが集まるの放課後なんで〗
「確かに、体育委員してそう」
〖褒め言葉って捉えていい感じ?〗
「解釈はまかせまーす」
そういいながら、あとは適当な話をしながら校門を通った
1、2年の靴箱は違うところにあるから、校門でひばりと分かれる
そして歩き始めたとき、不意に声が聞こえた
『ひばりーーーー!!』
その声に反応して、俺はとっさに振り返った
見えるのは、ひばりの後ろ姿と、そして、赤メッシュをなびかせながら、ひばりに飛び付いている三枝の姿だった
ひばりも驚いたように、一回体を震わせ、すぐに笑いあっていた
ちらりとみえた2人の笑顔…
「…なんだよ、ちゃんと笑えんじゃんか」
俺はそんな独り言をはいてから、靴箱に向かった
授業中、まじで数学とか面白くなくて、ただ黒板眺めてるだけ、そうしたら授業うけてるみたいになるだろうし
ふと、窓の外をみた
俺の席は一番後ろの窓側、いい席だ
外では一年生が体育でサッカーをしていた
ひばり達のクラスだ
「… 」
そこにいる、1人の男の子に目を向ける
あ、いまからぶった…
こけてるし…
[……さん]
うおっ、点決めた
[不破さん!]
突然呼ばれ、声の主の方をみる
[聞いてましたか?外なんかみて…]
「あ、聞いてませんでした、すいません」
加賀美先生は呆れたようにため息をついてから、また説明してくれた
今度は、しっかり聞いた
長い授業が終わって、休み時間になった頃、ローレンが俺の席にきた
【なーに外みてたんだよ、好きな人?】
「なんでもかんでも恋愛って捉えようとしないでよね…1年生がサッカーしてたから」
俺は机に置いているジュースをとって飲む
【へぇ…じゃああの後輩君みてたわけか】
「ぶッ!!!!!!!」
ローレンの返答に俺は驚き、飲んでいたジュースを吹き出した
【ふはッ、もしかして図星?w】
「そんなわけねぇだろ」
俺はティッシュで拭きながら答える
【そーですかー】
時間になりそうだったからか、ローレンは自分の席に戻っていってしまった
あいつ…少しは片付け手伝えっての…
…あいつのこと、俺はみてた
なぜか分からない、けどそっちに視線がいったから
だって、他のクラスとかの授業みたらまずは知り合いを探すのが普通でしょ?
知らない人なんてみてても面白くないし
俺はもう誰もいない運動場をただ静かにみていた