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うわ好きまじ好きやっぱ好き(?)
大大大大大遅刻すみません!!!!
続きです!!えななん視点です!
前の話を見てない人はぜひ〜
ではどーぞ!!
─────彰人が帰ってくる
…らしい。あまり詳しいことは聞いてないけれど、2年ぶりに泊まりで帰るらしい。これは、私にとっちゃ嬉しくてたまらない。今日の夜6時くらいに来るみたいだけど、楽しみすぎて時間の流れが遅く感じてしまう。今の時間は…
「5時52分!?」
思わず大声を出してしまった。
「絵名〜?もうすぐ彰人帰ってくるから、片付けだけ少し手伝ってちょうだい」
「あっ…はぁい」
私ももういい大人だ。こんなことで動揺していては彰人になんて言われるか…
って、また彰人のこと考えてるじゃん私!!
連絡は取っていたけど、まだ伝えられてないことが2つある。1つはシブヤアートコンクールで優秀賞を取ったことだ。惜しくも最優秀賞は逃してしまったが、私にとってはいい結果だ。
2つ目は────
ピンポーン
「あら、彰人が来たのね!」
えっ、予定より3分29秒早いんですけど。ちょっと、どうしてくれんの!?
「よっ」
「あ、彰人…」
「彰人!チーズケーキ用意してるから食べてちょうだいね!」
「おー」
なんでそんな平然のしてられんの…いや、高ぶってるのは私だけか。
「ん?」
彰人は壁にかかっている表彰に目を移した。
「おい絵名、これシブヤアートコンクールじゃねぇか?」
「あっ、うん…」
「…優秀賞?」
えっ、何その反応…あいつ(父親)じゃないのに最優秀賞しか認めないってこと!?
「すげぇじゃん」
「へ?」
「優秀賞って、最優秀賞の次だろ?表彰台乗るじゃねぇか」
「あっ、えと、まぁ…」
「頑張ったんだな、絵名」
そんな声で自分の名前を呼ばれて少しドキッとしてしまった。
「…うん。私、頑張ったよ」
本当のことを言うとたまたまなのだが、彰人に褒められたからか気分が良かったため言わなかった。
「あ、そうなのよ!絵名ったら本格的なコンクールで優秀賞なんて取っちゃって…お父さんも褒めてたわ」
「別に嬉しくないし…」
…なんだろう?彰人から視線がて…
「お前さ」
「っ!?な、何…?」
「親父に褒められたら嬉しくねぇのに、俺が褒めたら嬉しいんだ?」
痛いところを刺されてしまった…
さっき伝え損ねたことの2つ目。それは…
実の弟に恋してしまっていることだ。
本当はダメなことなんて知ってる。でも止められないんだ。
もう私は彰人以外には─────
「…な!絵名!!」
「ふぇっ!?」
「お前何ぼけっとしてんだよ」
「あっ、いや…」
とにかく、彰人が帰るまでに気持ちだけでも伝えておかないと…
「そうだ2人とも」
「なんだ?」
「彰人の部屋物置と化しちゃったから、今日は絵名の部屋で2人で寝てちょうだいね」
「「は?」」
いや、ちょっと待って。彰人がまだこっちにいた時でもしたことなんてない。しかも2人ともいい歳した大人なんだ。2人で寝るなんて…
「待て待て待て待て、俺はソファでもいいから…」
「そんなわけにいかないでしょ。一応お客さんなんだし」
「お客?彰人が?」
「はいはい、じゃ布団準備するからね」
…
聞く耳を持たないな…
ー夜ー
「そしたらお母さん寝るわね。おやすみ」
「「おやすみ」」
「…」
気まず…
「絵名」
「なっ、何?」
「…どうする」
「どうするって…もう寝るしかないんじゃないの?」
少しでも好きな人と過ごしていたい。会うのだって2年ぶりなんだから少しくらい贅沢させてほしい。
「ここいるのもなんだし、部屋行ってちょっと喋るか」
「あっ、うん」
ー絵名の部屋ー
「はい、どうぞ」
「おー」
彰人が部屋に来るとは思っていなかったから全く片付けをしていない。
「相変わらず汚ぇな」
「うるさい」
2人でベットに腰をかけた。
「お前、学校どーなんだ?」
「楽しいよ。友達もいっぱいいるし…そういう彰人は?音楽、どーなの?」
「まだ夢を叶えるには程遠いが…着実に近づいてはいる」
「そっか」
……………………
「「あの…」」
「あっ、絵名先…」
「いや、彰人先にどうぞ…」
「…高校ん時からずっと、今もなんだけどよ」
「…うん…?」
………………………
彰人が何も言わないため横を見てみると、顔を真っ赤にしていた。私が見ていることに気がつくと、腕で口周りを覆うようにして顔を隠している。
「何も言わないなら私から言うけど?」
ニヤっとして少しからかってみた。
「…分かった!言う!言うから…」
さっきよりも顔が火照っている。そんなに照れる内容なのだろうか。
「…お前が、ずっと好きだった…今も…」
「はっ?」
突然告白され、目を大きく開いてしまった。彰人はベッドに寝転んで必死に顔を隠している。
「ははっ、変だよな。姉が好きだなんて…」
そう言った彰人は泣いている。見なくとも分かった。
「ま、私は知ってたけどね」
「は?何が?」
「あんたが私を好きってこと」
私は知っていた。今までの行動からしても、明らかにそれが表れていた。
「っ!?」
「ふはっ、顔真っ赤〜」
少しばかりからかってみる。
「…..そいや、お前は何言おうとしたんだよ」
「あ、聞く?」
「気になるだろ」
「んー?じゃあね…」
「私も好きだよ、彰人」
──────は?
なんて言うような表情で彰人は私を見ている。
「ふふ、彰人の話聞いてたらなーんか嬉しくなっちゃった」
私は笑ってそう言った。すると、彰人が安心したように「はぁ〜…」とため息をつく。
「なんだよ、緊張させやがって…」
そう言うと、彰人は私を抱きしめた。それも強い力で。
彰人が私を離した瞬間──────
「むっ…!?」
今度は私から口付けをしてやった。前のやり返しとして。
「っはぁっ…」
「やり返し、ね?」
「お前…///」
「てことで、これからよろしくね」
「…おう…」
「好きだよ、絵名」 「好きだよ、彰人」
そうして私たちは長い夜を過ごした。
ー翌日ー
「じゃ、気をつけて」
「ん、じゃあな」
「うん。またね」
「「大好き」」
長くなってすみません!!!!
終了になりまぁす
次からもこの連載で話書くけど、今までの3話分とは全く別です!それはその都度お知らせします
ではでは〜