私が知る私を出す世界にて___
⚠︎めっちゃ病む
⚠︎癖
⚠︎微自傷
⚠︎キャラ崩壊(メタ発言有)
⚠︎長い
その他1話から引き継ぎ
「えぇ!?」
敦くんの声が部屋にこれでもかと言うほど響いているのがぼんやりした頭でも理解出来た。
敦くんは慌てている。それでも少し経てばゆっくり此方へ近づいてくる。
思わず私は退いてしまったけど、壁にぶつかって敦くんに捕まってしまった。
でも敦くんがとった行動は思ってもいないことで。
視界が暗くなる。
心臓の音がとくとくと聞こえてくる。
敦くんが私を抱きしめているのだ。
「落ち着くまで僕は居ますよ。」
その優しさについ視界が歪む。
「ご、めん、ッあ、つし”、く、ッん」
何とも情けない姿なのか。
之でも必死に息を繋ぐ。
ずっと荒かった息は少しずつだが落ち着いていく。
温かい、な。
「落ち着きましたか?」
敦くんの言葉が優しく私にかけられる。その問いにゆっくり頷く。
何故ならば声が上手く出ないから。
ふと時計を見ると6時を回りかけているのが視界に入った。既に遅れを取っている。
「ぁ、」
どうしよう、私のせいだ。私のせいで敦くんや探偵社のみんなに迷惑がかかっている。
「、ぅ、はぁ、ッ、、」
息が上がる。脈が可笑しい気がする。
「は、ッ、、あ、つ、ッしくッ、、はぁッ、」
敦くんはゆっくり対処する。
「僕はここですよ。大丈夫です。ゆっくり吐いてみてください。」
嗚呼どうしよう。又迷惑だろう。
本当にどうすれば?
「は、ぁ”ッ、、ひ、ッ」
敦くんの声は流れるように頭から抜けていく。
駄目だ。治まれ。治まれ。これ以上、迷惑かける訳には___
「太宰さん、ッ!」
気づけば私の腕は左腕に回っていて爪が包帯越しに強く握りしめていた。包帯には赤い赤い其れが滲んでいる。
「やだ、ッまた、め、めいわ、く、ッかけ、ちゃ、、だめ、や、、やだ、ッ、ご、ごめ、んなッさ、いごめんな、さい、ッ、、くるし、ッッ、ぁ”、ッやだやだやだ、やだ、ッ」
迷惑かけたくないその一心で出た言葉はツギハギだらけで、家に帰りたくない幼子のようだった。
「太宰さんッ、、」
敦くんが慌てる。そりゃそうだろう。
敦side
太宰さんの様子がおかしい。
部屋に入るなり胃酸の匂い。
落ち着いたと思ったら今度は呼吸が不安定。
途切れ途切れのその言葉は誰に向けられたか分からないほど小さくて震えている。
「ぼくは、ッ、めいわくかけたくなんかッ、ない、の、ッに、、ッ、ゆる、し、ッゆるして、ッ、やだ、、ッ」
一人称は何時しか何時も通りではなく、その様子は明らかに緊急だと言うことを知らせてくれた。
「太宰さん、!僕は迷惑だなんて思ってませんよ!」
取り敢えずとも太宰さんが不安であろう《迷惑》は無いと伝えてみる。
「ほ、んと、?ぼくの、せい、じゃな、ッい?」
「はい」
幼子の様な言葉を発する太宰さんを驚かせないように出来るだけ優しさを含んだ声で返事した。
「そ、、っか。ありが、とう。」
「いいえ。」
ふっと微笑み返すと太宰さんも弱々しくそれでいて悲しそうに微笑み返してきた。
今思えば、その悲しそうな顔にもう少し堀を進めていれば、太宰さんにその苦しみを与えず事が進んだかもしれないのに。
その日は太宰さんをお休みさせて次の日の体調から様子を見る事にした。
コンコン
薄い扉を軽く叩く。
ドアにしては高いノック音が耳まで運ばれてくる。
「太宰さ〜ん。起きてますか?体調はどうでしょう」
僕は太宰さんの様子を見に部屋の前までやってきた。
これで何も無ければいいけど、。
少し待てば中から壁にぶつかったような音がすぐそこから聞こえてきたのが分かった。
「?大丈夫ですか?」
そう聞けば間もなく扉が開かれる。
「うん。大丈夫、。勢い余っちゃって壁にぶつかったんだよね笑」
いつも通り笑っているその顔は何処か疲れている。
「そうだったんですね!体調は、?」
「全然マシだけど、やっぱり元気かと言われれば違うから、大事な依頼とか無いならお休みしたいな。」
そういった太宰さんはいつ見ても同じ笑顔だけど、矢張り何かが違う。きっと元気じゃないのだろう。
「分かりました!何かあれば何としても連絡をするんですよ!」
「うん笑」
僕が離れる事を告げたら太宰さんは少し表情が明るくなっていた。
そこはなんだか引っかかるけど、取り敢えず今日の依頼をかたづけよう。
太宰side
敦くんは定時迄は来ない。
ならゆっくり休もう。
そう思って簡素な布団に腰掛けるけど、矢張り気持ちが落ち着かない。
いつも、怖い。
いつ間違ってしまうか。いつ日常が壊れてしまうか。
怖い。怖いから。
「今日も、やるしか、無い、かな、。寝れないし。」
休む為に寝るなら尚更飲もう。でも心配かけてしまうから今日は通常量で。
残った睡眠薬に手を伸ばす。
傍にあった水も一緒に。
通常量は成人で2錠。2錠。2錠だけ。
そう。2錠だけ飲むんだ。
___ゴク、ッ
でも飲んだ後の視界に広がるのは空になった薬のケース。
25錠あった睡眠薬は全て出されて銀色のゴミが何個も放り投げられている。
気が付かない間に、もう1つ手に出してしまったのか、瓶状のもはやなんの薬が忘れてしまった其れも、空になっている。
「また、やっちゃ、たんだ」
置いていた水は勿論空で。否、空では無かったコップは横倒しになって中身が机から床まで全て垂れ流されている。
「ぁ、〜あ。」
どうしよっかな。
敦side
依頼を全て定時までにこなし、僕は急いで太宰さんの元へ帰る。
今日の様子を見るにきっと大丈夫じゃない筈だから。
コンコン
以前よりも見慣れた扉に曲げた指の間接を当てる。
中からは無音以外聞こえなかった。
「入りますね」
容赦なく入る。
中はいつも通りであっていつも通りでは無かった。
太宰さんは、、、寝てる。が、様子が寝ているようには見えない。
壁にもたれ掛かるように項垂れているから。
「え?え?」
えっっっと、、、取り敢えず安否確認!
「太宰さ〜、、わ!?」
顔をのぞきこんだ視界に広がるのは勿論の如く太宰さんの顔。
だけど目が覚めてる太宰さんだった。
寝てなかったのか?
「だ、太宰さん?大丈夫ですか、?」
肩をとんとんと軽く叩き遠い目をしてる太宰さんの精神確認をする。
太宰さんの顔がゆっくり上がる。時期に此方を視認する。
そして見開かれる目。
「あ、あ、ッ、、やめ、て」
そう言うと僕の体を押した。
でも全く動かない。何故なら力が無いから。
「や、ッやぁ、、」
小さく震える其の目は焦点があっていない。僕を僕だと理解していないようだった。
もしかしたら幻覚だと思っているのかも!
「太宰さん!僕です!幻覚じゃない敦ですよ!」
「ッ、え、、ほん、も、の?」
少し落ち着く体。良かった。
「無理に話さなくても良いんですけど。やっぱり僕の事幻覚だと思いました?」
落ち着いたであろう太宰さんに聞いてみる。
やっぱり勇気はいるけれど、太宰さんに何かあるかと思うと聞かずにはいられなかった。
「その、、うん。」
小さく頷いてくれた。
「ど、どうして、?」
「実は、えっと、。寝れなかったから、睡眠薬飲もうと思って2錠出そうと思ったら無意識にいっぱい飲んじゃってて、、」
「無意識?」
どういう事だ?
意思は反してるけど身体は考えが追いつかずに己の身を犠牲にしようとしてる、のか?
「私も、わかんない、ッ」
ぽつりと言った其の声が、あの時よりも小さくて、小さくて、弱くて、震えてて、優しくて。
僕はゆっくり相槌をうった。
「、、、こわいんだ。」
「こわい、?」
「うん、。自分でも良く分からない。でも、ッ怖いのは、、分かる、ッ」
弱々しい声は事実を紡ぐ。
「それで、、偶に希死観念が、ッ抑えられなくなる時が、ある。だからそのせい、、だと思う。」
「でも何方にせよもう大丈夫!明日から出勤するから今日は戻ってもいいよ!鏡花ちゃんがまってるんじゃない?」
「いいえ。大丈夫じゃないでしょう、?」
「ん?いや大丈夫だけど、、」
「鏡花ちゃんからは何時でもいいって言ってくれてるので大丈夫です。」
「なので今日は僕がそばに居ます」
真剣に話す。今日は太宰さんを守りたい。
太宰side
「なので今日は僕がそばに居ます」
そう言っている君は、真剣な目つきだった。
「でも、私にも一人の時間がほしいな、、ッて」
事実だった。このまま敦くんの前で体調を隠すなんてできるわけが無い。いつか本当に襤褸が出る。
確かに、私は独りだとまた飲んでしまう。
でも、人が居ると、、、、もっと苦しい。
「お願いします。」
どうしても否定したかった。でも此処で否定したら君に見捨てられる気がした。
「、、、わかった。」
拾ったのは私だけど。
「じゃあ私お風呂行くから。敦くんは服取ってきたら?近いでしょう。」
「そうですね。入るの見たら行きます。」
、、、折角行ったら確保しようとしたのに、、
バレてる、。
でも、今日だけ。
なら1日耐える方法を私は知っている。
敦くんが部屋から出るのを確認してから、部屋に戻って薬を隠す。
閉めたら開かなくなるオートロックの収納に入れたら、お風呂場に戻る。鍵は無くしたから敦くんには開けられない。
そしたら洗面台の収納にある剃刀を使って今日の憂鬱を晴らす。
私の中でも珍しく外れた包帯の下から痛々しい赤い線が見えた。
もっと、、もっと
「ふふ、ッ」
1日耐えられるように、、、ッ
一寸すると視界が揺れるのがわかった。
「貧血、、」
流石に之で1日は耐えられる筈だ。
よし。出よう。
「太宰さん。」
部屋に戻ると既に服を用意した敦くんの視界が私を捉えた。
「はいる?」
「はい。ありがとうございます!」
笑顔満点の其の顔がなんだか眩しい。
深夜3時
敦くんは寝た。
ふて寝したフリをすると敦くんもすぐ寝た。
私が寝れないのは知っていないみたいだ。
「んん、、」
でも矢張りこの時間は苦痛だ。
だから出来るなら寝て過ごしたい。
少しの気分転換をするため身体を起こす。
其の時に左腕が傷んだ。
お風呂場の事を思い出した私は何を思ってか包帯を外す。
「多かったかな〜、」
誰にも聞こえないくらい小さな声を呟いて其れを優しくなぞる。
あぁ〜、、良い自殺法無いかな、、
バサ
横から音が聞こえた。
嫌な予感がした。
「太宰、さん、?その傷は、、?」
「〜ッ!」
バッ
私はその場から逃げた。
見られた。バレた。どうしようどうしよう。
怖い。
もう戻れない、ッ
私は外を走りながら考えた。
「ど、ぅッしよ、、」
周りに人は居ない。私の服は適当な物で、外出着と言っても通じる様な見た目。
そのせいかチラホラいる人々は此方に視線を向けなかった。
「はぁ、ッは、ッ」
体力がない。はやく逃げないと。
敦くんは虎の嗅覚でおってこれる。
はやく。
ドンッ
「ぁ、、」
目の前に広がるのは私の足。
真っ赤な視界。
身体の横に地面。
_私は良くも悪くも、警察から逃亡している容疑者の運転する車に轢かれた。
「だざ、、ん!?」
敦くんの小さな声が届く。
「や、、としね、る」
他界できるなら本能だ。
じゃあね。
パチ
目が覚める。
可笑しい。何故生きている?
確実に死んだはずだ。
「、、、」
動く手、足、首。
不調無し。
嘘でしょ?
え病むよ?
このくだりは死んで探偵社が悲しいよ〜ってENDじゃないの?
分かった。
ここが天国だ
納得納得。
ガラ
「だ、ッ太宰さんッッ!!!!!」
、、、え?
左を向くと扉から駆け寄る敦くんが。
、、の奥には国木田君とか。
「う、、ょ、?」
嘘でしょ。そういった筈なのに。
声が出ない。
分かったこれが不調か。きつ。笑
あーもう。
どういう顔をすればいいんだ。
分からない。
もういいや。作るのやーめた。
太宰治
【声が出なくなる】
【左手の指が動かなくなる】
【両足の骨折】
(ご都合)
以下の負傷を負いました。
御理解と承知等宜しく御願いします。
はぁ。
確かに左手動かんしよーわからんと思ったら。
しかも足骨折ってなんぞ?美人さんがリハビリしてくれたりするのかな?
てか先ず生きてるし。私どれだけ強いの。
何方にせよ
自殺するしかない
敦side
太宰さんが起きた。
僕は扉を開けた瞬間飛びついてしまった。
だって死んだかと思ったから。
追いかけたら倒れる太宰さんとその周りの血溜まり。
奥に走っていく車。
後から来る警察。
騒がしい筈の其の現場は不思議な程に静かに感じた。
聞けば逃走犯の車が道路でも無い所を走っていたのだとか。
怖かった、、。
_「だ、ッ太宰さんッッ!!!!!」
飛びついたものは良いけれど、何より気になるのが太宰さんの表情が一切変わらなかったこと。
「う、、ょ、?」
声が出ないとは聞いてたけど、これ程までに出ないものなのか。
しかし顔に傷はほとんど無く、表情や思考に支障はないと聞いていたのに、太宰さんが一切の表情をうつさないのは何故だ?
「だ、太宰さ、ん?」
此方に向かれた其の目は僕を映しているはずなのに何も見えなかった。
赤ずんだ瞳はそれ以外の色を受け付けなかった。
その瞳を見た瞬間、感じてしまった。
嗚呼、、僕はこの人の願望を壊してしまったのだと。
ごめんなさい。
END5,完結
、、、、いやなっっっが。
5500とか久しすぎる。
あ、1回B太が中に入るとかいうEND投稿してたんですけど趣旨変わりすぎてうわってなったので消しました。
新END5ですね!
これは〜太宰さんが色んな意味で꒰ঌ( ´ ཫ ` )໒꒱ってなったのを見て敦くんが太宰さんは本当に死を望んでるのを改めて痛感したっていう謎回
取り敢えず狂って病んで欲しかったのでこうなりました。(((((
ちょっとメタかったけどよし!
END6もお楽しみに!
後どんぐらい作れるかな(
コメント
6件
ちょっとメタいのが、この世を"物語"として認識してる太宰さんみたいな感じで意外と良かったかもしれない