“好きや”
このたった3文字の言葉…
萬田くんが不器用に言ったこの言葉を 聞けた事がとてつもなく嬉しくて
愛しい気持ちが抑えられず私は思わず彼に抱きついてキスをした
チュ…
「ン……!」
萬田くんはいきなり抱きついてキスをしてきた私に驚いている。
「もう手縛られてないからわたしだって好きなようにさせてもらうで?」
「チッ…そのままにしとけば良かったな。」
「ふふっ残念やったねぇ。
でもさ…
金貸しは女に惚れたら駄目になるっていう習わしなんやろ?本当にいいの?」
私は意地悪っぽく萬田くんに問いかける
「そうやな…。」
そう言って神妙な面持ちで沈黙した萬田くん
やっぱり余計な事言うんじゃなかったかも…
「でももう仕方ないやろ…」
「……仕方ない?何が?」
「だから…… お前が他の奴に取られる方がもう耐えられんへんのや…」
……!//
顔を少し赤らめながら恥ずかしそうにそう言った萬田くん
それを聞いた私はもういろんな感情が抑えられなくなり再びキスをして、萬田くんを押し倒していた
バサ…!
彼の両手を掴んで今度は私が上から覆いかぶさる
「……!」
「そんな事言われたら私だってもう我慢できひんよ…」
「な………//」
突然の事に動揺した様子の萬田くん
顔は赤くなり少し目も泳いでいる
それが可愛い…
「ちょっと待っ…! クチュリっ……
んん……//」
何か言おうとする彼を黙らせるように唇に舌を絡ませた
ヌチュ…クチュ
「ンンッ……ハァ」
舌と舌が絡まる音の中に時折混ざる萬田くんの吐息が色っぽくてもっともっと激しくしたくなってしまう…
私にされるがままの萬田くん
クチュ…ピチャ…
その顔が見たくて唇を解放する…
「……ハァハァ…」
さっきまでの鋭い目つきはどこへやら、トロンとした目で力なさげに私を見つめていた…
「ふふっ…萬田くん意外とこういうの好きなんや?」
「違う…!」
「え~?そう?」
私はさっきのお返しとばかりに今度は耳を舐める
レロレロ…
「やめ…!あ………//」ビクビクッ
ピチャッ
「くっ……。」
ビクビクと体を震わせる萬田くん
もっともっと感じて欲しくて私は耳から首筋へと舌先を下ろしていく
ツー… チュッ……
「んっ……」
更に舌先を下ろしていくと肩にある傷跡に手が触れた、ボコリと膨らんだ傷の跡…
もう痛くないって言ってたけど… 大丈夫かな…
「……。 傷気になるか…?」
そんな様子を察したのか少し不安そうに問いかけてきた萬田くん
そんな表情も愛しくてそっと肩の傷にキスを落した
チュッ…
「ぁ…やめとけ!そんなとこ…」
「そんな風に言わんといて、 頑張ってきた証やのに…」
私は肩の傷を優しく舐めた
ペロッ
「アッ………。 そんな綺麗なもん違う…」
恥ずかしそうにそう言った萬田くん
普段はあんなに強気で何者も恐れないように見える萬田くんのこんなに健気で恥ずかしがりな姿が見れる事が私は幸せで仕方なかった……
この姿を私だけのものにしたい…
私しか知らない萬田くんをもっともっと見たい…その衝動にかられ私は彼のズボンのベルトに手を掛けた…
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